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「白馬山荘」の版間の差分

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'''白馬山荘'''(はくばさんそう)は、株式会社白馬館(はくばかん)の経営する[[日本一の一覧#土地・建造物|日本最大]]の収容人数をほこる[[山小屋]]。その規模は、山小屋とは思えないほど巨大である。[[1906年]](明治39年)に開設された、宗教登山に由来しない山小屋としては日本最古の山小屋でもある([[日本一の一覧#土地・建造物|日本最古]]の山小屋は[[室堂小屋]])。なお、15分ほど下っていくと、別の大きな山小屋(日本第3の規模)である、[[白馬村]]営の[[白馬岳頂上宿舎]]がある。
'''白馬山荘'''(はくばさんそう)は、株式会社白馬館(はくばかん)の経営する[[日本一の一覧#土地・建造物|日本最大]]の収容人数をほこる[[山小屋]]。その規模は、山小屋とは思えないほど巨大である。[[1906年]](明治39年)に開設された、宗教登山に由来しない山小屋としては日本最古の山小屋でもある([[日本一の一覧#土地・建造物|日本最古]]の山小屋は[[室堂小屋]])。なお、15分ほど下っていくと、別の大きな山小屋(日本第3の規模)である、[[白馬村]]営の[[白馬岳頂上宿舎]]がある。

2021年5月13日 (木) 21:19時点における版

白馬山荘
丸山から望む白馬岳の山頂直下にある白馬山荘[注釈 1]
丸山から望む白馬岳の山頂直下にある白馬山荘[注釈 1]
ホテル概要
運営 株式会社白馬館
開業 1906年(明治39年)
最寄駅 白馬駅
最寄IC 安曇野IC
所在地 〒399-9301
長野県北安曇郡白馬村大字北城白馬山国有林
位置 北緯36度45分19.8秒 東経137度45分23.4秒 / 北緯36.755500度 東経137.756500度 / 36.755500; 137.756500座標: 北緯36度45分19.8秒 東経137度45分23.4秒 / 北緯36.755500度 東経137.756500度 / 36.755500; 137.756500
公式サイト 公式サイト
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白馬山荘の位置(日本内)
白馬山荘
白馬山荘の位置図

白馬山荘(はくばさんそう)は、株式会社白馬館(はくばかん)の経営する日本最大の収容人数をほこる山小屋。その規模は、山小屋とは思えないほど巨大である。1906年(明治39年)に開設された、宗教登山に由来しない山小屋としては日本最古の山小屋でもある(日本最古の山小屋は室堂小屋)。なお、15分ほど下っていくと、別の大きな山小屋(日本第3の規模)である、白馬村営の白馬岳頂上宿舎がある。

概要

北アルプス(飛騨山脈)後立山連峰最高峰である白馬岳頂上直下の標高2,832 m地点にある。第1新館・第2新館・第3新館の3つの宿泊棟と本格的なレストランや売店の入った棟である「スカイプラザ白馬」がある。第1新館の1階と2階は相部屋、3階は2人用個室となっている。第2新館は1階と2階がもっと大きな個室で、3階が相部屋。第3新館は1階が食堂で2階はホテル並みの個室と本格的な和室を備えている。閑散期は第1新館は閉鎖される。第1新館の東端は白馬岳特有の非対称山稜の崖に面しており、容易にご来光を望むことができる。

山頂への登山道は第1新館と第2新館の間を通っている。この付近の長野県富山県県境は未定となっているが、地方税等の便宜上、この登山道が仮の県境となっている。そのため、第1新館側は長野県北安曇郡白馬村の白馬山国有林に、第2・第3新館側は富山県下新川郡朝日町の黒部奥山国有林に立地するものと認識されている。

ヘリコプターによる大規模な物資輸送と、大容量の自家発電により飲料水のポンプアップが行われており、山頂直下の山小屋にもかかわらず、比較的物資や水に不自由しない。

歴史

1906年に山小屋を開業した松沢貞逸のレーリフ
第2新館
レストラン棟「スカイプラザ白馬」
  • 1890年(明治23年) - 白馬館の前身、山木旅館が現在の白馬駅近くの信濃四ツ谷集落に開業。
  • 1905年(明治38年) - 山木旅館の松沢貞逸が白馬山頂近くの軍の測量部の岩室の使用権を入手。
  • 1906年(明治39年) - 岩室を山小屋に改造し、白馬山荘の前身「頂上小屋」開業。
  • 1915年(大正4年) - 頂上小屋を増築し、「白馬頂上小屋」と改称。同年に山木旅館を「白馬館」(はくばかん)と改称。本館的に登山者向けの登山基地としての旅館となる。
  • 1931年(昭和6年) - 白馬山頂小屋に食堂を増築し、2食付宿泊にも対応。同年から昭和医専(現在の昭和大学)が夏山診療所を夏季に開設。
  • 1932年(昭和7年) - 鉄道が信濃森上駅まで延伸し、信濃四ツ谷駅(現在の白馬駅)が開業。登山者の増加につながる。
  • 1934年(昭和9年) - 洋室や読書室、乾燥室、医務室などを備えた新館が開業。白馬頂上小屋を「白馬山荘」に改称。
  • 1959年(昭和34年) - 火災により1棟を残し全焼。
  • 1961年(昭和36年) - 再建中の建物が第2室戸台風で倒壊。
  • 1962年(昭和37年) - 現在の第1新館完成。
  • 1963年(昭和38年) - 第2新館完成。
  • 1979年(昭和54年) - ツインルームや本格和室を備えた第3新館完成。
  • 1990年(平成2年) - 第1新館前にレストラン棟「スカイプラザ白馬」完成。

小屋名の読み

山の名前は「しろうまだけ」が正式な読みだが、この山小屋は白馬村と同様に「はくばさんそう」が正式な読みとなっており「しろうまさんそう」と読むのは誤りである。なお、株式会社白馬館の経営する小屋で「白馬」のつく山小屋(白馬山荘・白馬鑓温泉小屋・白馬尻小屋・白馬大池山荘)や白馬村営小屋で「白馬」のつく山小屋(白馬岳頂上宿舎・休業中の白馬尻荘)はすべて「はくば」と読むのが正式名称である。白馬岳や白馬山荘の読みについては「白馬岳」の項も参照されたい。

小屋のデータ

2014年(平成26年)6月現在

脚注

注釈

  1. ^ 右から1号館、受付・売店、2号館、3号館・食堂、中央右寄り手前にスカイプラザ白馬、左上部が白馬岳の山頂。

出典

参考文献

  • 金子博文『北アルプス山小屋案内』山と溪谷社、1987年6月。ISBN 4635170225 
  • 柳原修一『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、1990年6月。ISBN 4808303744 

外部リンク