「乳房山」の版間の差分
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2021年5月14日 (金) 00:37時点における版
乳房山 | |
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標高 | 462.6 m |
所在地 | 東京都小笠原村母島 |
位置 | 北緯26度39分34秒 東経142度09分41秒 / 北緯26.65944度 東経142.16139度座標: 北緯26度39分34秒 東経142度09分41秒 / 北緯26.65944度 東経142.16139度 |
山系 | 海嶺 |
プロジェクト 山 |
乳房山(ちぶさやま)は、日本の東京都小笠原村母島中央部にある山。標高は462.6m。 山頂からは母島全体および母島諸島、遠方に父島諸島が見える。 母島一帯は国立公園(小笠原国立公園)に指定されている。
概要
小笠原諸島の有人島の最高峰である(無人島を含めると最高峰は標高916mの南硫黄島)。浄水場を起点に剣先山(標高245m)を経由して一周する登山ルートがある。第二次世界大戦でアメリカ軍が不要弾を投下した跡や、塹壕跡などが見られる。
生物相
シマオオタニワタリ(島大谷渡、学名:Asplenium nidus L.)[1]、セキモンウライソウ(石門烏來麻、学名:Procris boninensis 母島固有種)[1]、セキモンノキ(石門の木、学名:Claoxylon centinarium 小笠原固有種)[1]、オガサワラグワ(小笠原桑、学名:Morus boninensis Koidz. 小笠原固有の高木種)[1]、コブガシ[1]、ウドノキ[1]、マルハチ[1][2]、ガジュマル[2]、タコノキ[2]、ムニンシュスラン[2]、オガサワラビロウ[2]、ムニンヒメツバキ[2]、オガサワラシジミ[1]、オガサワラオカモノアラガイ(今では母島にのみ残存する小笠原固有種。貝殻が小さく退化しており、体のほうが大きいため殻からはみ出してしまっているのが際立った特徴)[1]、オガサワラトカゲ、アカガシラカラスバト[1]、オガサワラノスリ[1]などが見られる。
侵略的外来種としては、戦前(第二次世界大戦前)に植林されて薪などに利用されていたものの、需要が無くなった後、侵略的増殖をしてしまっている高木種のアカギを始めとして[1]、イエシロアリ[1]、アフリカマイマイ、グリーンアノール(原産地はカリブ海周辺地域で、グアム島を経由して小笠原へ侵入した種)[1]、野生化したヤギ[1]、野生化したイエネコ[1]などが問題となっている。アカギは、伐採してもわずかな切り株から芽を出して再生・繁茂する[1]。以前はオガサワラグワ(小笠原固有の高木種)を主としていた森もそれらを駆逐して、今ではアカギばかりが目立つ森が形成されてしまっている[1]。