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「QuickDraw Picture」の版間の差分

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'''QuickDraw Picture'''('''PICT'''(ピクト))は、[[アップル (企業)|アップル]]による画像描画[[ルーチン]]「[[QuickDraw]]」の標準的な画像[[ファイルフォーマット]]。[[ラスターイメージ]]の他に、[[動画]]や[[ベクターイメージ]]を表現したりすることも可能である。
'''QuickDraw Picture'''('''PICT'''(ピクト))は、[[Apple]]による画像描画[[ルーチン]]「[[QuickDraw]]」の標準的な画像[[ファイルフォーマット]]。[[ラスターイメージ]]の他に、[[動画]]や[[ベクターイメージ]]を表現したりすることも可能である。


その内部はQuickDrawが解読していく命令と実際の画像からなる。基本的に、ベクターイメージや画像の付加情報は命令で構成され、ラスターイメージは各ピクセルの情報がそのまま保存されている。また、ビットマップ(ラスターイメージ)は[[連長圧縮]](PackBits)法で、[[QuickTime]]があれば[[JPEG]]や[[Portable Network Graphics|PNG]]などにより圧縮されることもある。QuickDrawへの命令を含むため、PICTは[[メタファイル]]の一種でもある。
その内部はQuickDrawが解読していく命令と実際の画像からなる。基本的に、ベクターイメージや画像の付加情報は命令で構成され、ラスターイメージは各ピクセルの情報がそのまま保存されている。また、ビットマップ(ラスターイメージ)は[[連長圧縮]](PackBits)法で、[[QuickTime]]があれば[[JPEG]]や[[Portable Network Graphics|PNG]]などにより圧縮されることもある。QuickDrawへの命令を含むため、PICTは[[メタファイル]]の一種でもある。

2021年5月20日 (木) 11:03時点における版

QuickDraw PicturePICT(ピクト))は、Appleによる画像描画ルーチンQuickDraw」の標準的な画像ファイルフォーマットラスターイメージの他に、動画ベクターイメージを表現したりすることも可能である。

その内部はQuickDrawが解読していく命令と実際の画像からなる。基本的に、ベクターイメージや画像の付加情報は命令で構成され、ラスターイメージは各ピクセルの情報がそのまま保存されている。また、ビットマップ(ラスターイメージ)は連長圧縮(PackBits)法で、QuickTimeがあればJPEGPNGなどにより圧縮されることもある。QuickDrawへの命令を含むため、PICTはメタファイルの一種でもある。

Appleの定めにより、画像を扱うほとんどすべてのアプリケーションはこのファイルフォーマットをサポートしている。また、フォーマットは公開されているため、MacでPICTを扱えるようにするのは容易である。ただし、QuickDrawの描画命令を埋め込んだ形式は、QuickDrawがなければ扱えるようにすることは難しい。ただ、QuickDrawの描画命令も公開されているので、ビットマップ(ラスターイメージ)を開くだけなら簡単なはずである。しかしながら、PICTに関するドキュメントは少なく、Windowsでは対応していないアプリケーションがほとんど。優秀なアプリケーションならQuickTimeにデータを送って描画してもらい、その結果を受け取って表示してくれるものはある。すなわち、QuickDrawがなくてもQuickTimeで表示することは可能である。

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