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「Dovecot」の版間の差分

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バージョン2.3では、{{仮リンク|メッセージ送信エージェント|en|Message submission agent|label=}}、認証用のLuaスクリプト、およびその他のいくつかの改善が追加されている<ref>{{Cite web|url=https://dovecot.org/list/dovecot-news/2017-December/000366.html|title=[Dovecot-news] v2.3.0 released|accessdate=2020/05/29|publisher=}}</ref>。
バージョン2.3では、{{仮リンク|メッセージ送信エージェント|en|Message submission agent|label=}}、認証用のLuaスクリプト、およびその他のいくつかの改善が追加されている<ref>{{Cite web|url=https://dovecot.org/list/dovecot-news/2017-December/000366.html|title=[Dovecot-news] v2.3.0 released|accessdate=2020/05/29|publisher=}}</ref>。


[[アップル (企業)|アップル]]では、Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard 以降の[[電子メール]]サービスにDovecot が含まれている。
[[Apple]]では、Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard 以降の[[電子メール]]サービスにDovecot が含まれている。


2017年、[[Mozilla]]は、Mozilla Open Source Support プログラムを介して、Dovecot コードの最初の公開監査であるDovecot ソフトウェアのセキュリティ監査を実施した<ref>{{Cite web|url=https://wiki.mozilla.org/MOSS/Secure_Open_Source/Completed#dovecot|title=MOSS/Secure Open Source/Completed - MozillaWiki|accessdate=2020/05/29|publisher=}}</ref>。
2017年、[[Mozilla]]は、Mozilla Open Source Support プログラムを介して、Dovecot コードの最初の公開監査であるDovecot ソフトウェアのセキュリティ監査を実施した<ref>{{Cite web|url=https://wiki.mozilla.org/MOSS/Secure_Open_Source/Completed#dovecot|title=MOSS/Secure Open Source/Completed - MozillaWiki|accessdate=2020/05/29|publisher=}}</ref>。

2021年5月20日 (木) 12:02時点における版

Dovecot
The Dovecot logo
作者 Timo Sirainenら
初版 2002年7月 (21年前) (2002-07)
最新版
2.3.11.3 / 2020年8月12日 (3年前) (2020-08-12)
リポジトリ ウィキデータを編集
プログラミング
言語
C
対応OS Unix系
プラットフォーム マルチプラットフォーム
サポート状況 開発中
種別 IMAPPOP3 のサーバ
ライセンス MITおよびLGPL
公式サイト www.dovecot.org
テンプレートを表示

Dovecot(ダヴコット、[ˈdʌvkɒt])とは、Unix系OS上で動作する、IMAPおよびPOP3サーバである。セキュアなシステムを意識した設計方針をとり、ティモ・シライネン英語版ラトビア語版フィンランド語版らによって開発・公開されている。

Open Email Survey[1]によると、Courier-MTAUW IMAPに変わり、標準的な地位を占めるようになっている。2020年の時点でDovecotには少なくとも290万台のIMAPサーバのインストールベースがあり、全IMAPサーバの76.9%の世界市場シェアを持つ。 2019年の同じ調査の結果は、それぞれ260万件と76.2%の数値を示した[2]

Mac OS X Server v10.6では、標準のPOP3/IMAPサーバーとして従来のCyrus IMAPから置き換えられた[3]

特徴

Dovecotには、主な特徴として、以下のような点があげられる。

  • POP3/IMAP4rev1に完全に対応する。また、IPv6の通信やSTARTTLSを含むSSL暗号化にも対応する。
  • UNIX標準として使われていたmbox形式や、IMAPで標準的に使われるMaildir形式などのフォーマットにも対応しながら、インデックス化することで高速に動作させることができる。
  • Postfix(2.3以降)やExim(4.64以降)などのMTAに対し、SMTP認証のバックエンドとして動作することが可能である。
  • NFS上でも動作する。
  • プラグインで様々に拡張できる。

Dovecot は、標準のmboxMaildir、および独自のネイティブ高性能dbox 形式で動作する[4]UW IMAP英語版およびCourier MTA サーバによる実装およびメールボックスに直接アクセスするメールクライアントと完全な互換性がある。

Dovecot には、メール配送エージェント(Dovecot のドキュメントでは「ローカル配信エージェント」と呼ばれている)とLMTP英語版サーバも含まれており、オプションでSieveフィルタリングサポートが提供されている。

Dovecot は、CRAM-MD5英語版やより安全なDIGEST-MD5等、IMAPPOP、およびメッセージ送信エージェント英語版(MSA)アクセス用のさまざまな認証スキームをサポートしている。

バージョン2.2では、Dovecot にいくつかの新機能が追加されている。追加のIMAPコマンド拡張、dsync が書き換えまたは最適化され、共有メールボックスがユーザーごとのフラグをサポートするようになった[5]

バージョン2.3では、メッセージ送信エージェント英語版、認証用のLuaスクリプト、およびその他のいくつかの改善が追加されている[6]

Appleでは、Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard 以降の電子メールサービスにDovecot が含まれている。

2017年、Mozillaは、Mozilla Open Source Support プログラムを介して、Dovecot コードの最初の公開監査であるDovecot ソフトウェアのセキュリティ監査を実施した[7]

脚注

  1. ^ Open email survey”. www.openemailsurvey.org. 2019年11月21日閲覧。
  2. ^ Sirainen, Timo (2019年3月1日). “Dovecot’s global market share grows to 76%” (英語). Open-Xchange. 2020年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月5日閲覧。
  3. ^ https://support.apple.com/kb/PH8695[リンク切れ]
  4. ^ MailboxFormat/dbox - Dovecot Wiki”. 2020年5月29日閲覧。
  5. ^ [Dovecot-news v2.2.0 released]”. 2020年5月29日閲覧。
  6. ^ [Dovecot-news v2.3.0 released]”. 2020年5月29日閲覧。
  7. ^ MOSS/Secure Open Source/Completed - MozillaWiki”. 2020年5月29日閲覧。

外部リンク