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シャンティ | |
---|---|
ジャンル | プラットフォーム・ゲーム |
開発元 | WayForward Technologies |
主な製作者 | Matt Bozon |
1作目 |
シャンティ ( 2002年) |
最新作 |
シャンティと7人のセイレーン ( 2020年) |
公式サイト | シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー アルティメット・エディション (オーイズミ・アミュージオ) |
映像外部リンク | |
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3DS「シャンティ -海賊の呪い-」トレーラー |
『シャンティ』(Shantae)は、米国のWayForward Technologiesが開発したコンピュータゲームのシリーズ。
ローカライズされた日本版の公式サイトでの表記はシャンティだが、原語の表記及び発音はシャンテイあるいはシャンテーに近い。
概要
ジーニーを母に持つ少女・シャンティの冒険を描いたアクションアドベンチャーゲームで、基本システムは『ゼルダの伝説』や『メトロイド』に近いものとなっている[1]。
基本的には主人公であるシャンティが、ポニーテールの髪をしならせて攻撃したり、ベリーダンスを踊ることで魔法を使ったり精霊を呼び出したり、作品によっては変身することで難関を乗り越え行く。第3作目である『シャンティ -海賊の呪い-』では例外的に、シャンティがジーニーとしての力を失っているため、代わりに海賊たちから武器を奪って自分のものにしていく形でゲームを進めていくこととなる[1]。
『シャンティ -海賊の呪い-』の開発者であるマット・ボゾンは、「自分は日本のアニメや漫画を見て育ってきたため、シャンティシリーズ自体にも日本的な要素が多く含まれている」と話しており、『シャンティ -海賊の呪い-』では日本的な要素を強めるべく、たまたまシャンティのファンアートを投稿していた日本人イラストレーター・矢部誠(KOU)を採用したという経緯を持つ[1]。さらに第5作目となる『Seven Sirens』(シャンティと7人のセイレーン)においてはOPのアニメーションの制作にあたり日本のアニメ会社であるトリガーを起用している。
歴史
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第1作である"Shantae"は2002年にカプコンUSAからゲームボーイカラー用ソフトとして発売され、第2作目である"Shantae: Risky's Revenge"は2010年にDSi用ソフトとして配信された。
そして、第3作目である"Shantae and the Pirate's Curse"は、2014年に3DS[2]/Wii U[3]用ソフトとして北米で発売された。
マット・ボゾンは第1作発売時の状況について、「"Shantae"は『ロックマン』のような雰囲気を持つため、カプコンUSAが発売してくれたのだろう」と振り返っている[1]。"Shantae"の後、ゲームボーイアドバンス用ソフトとして続編の"Shantae 2: Risky Revolution"の開発が行われていたが、パブリッシャー側の都合でお蔵入りとなり、DSiウェアの配信サービス開始を受けて"Shantae: Risky's Revenge"というソフトが作られた。なお、プラットフォーム変更に伴い"Shantae: Risky's Revenge"は"Shantae 2: Risky Revolution"とは全く違うゲームとなったため、"Shantae 2: Risky Revolution"そのものはいまだお蔵入りのままであるとボゾンは話している[1]。
"Shantae: Risky's Revenge"はその後スマートフォン向けアプリとして『シャンティ リスキーの復讐』という邦題で配信された[1]。また、2014年7月に"Shantae: Risky's Revenge Director's Cut"のタイトルでPC版がDL販売プラットフォームSteamで配信され、2015年4月には第3作目である"Shantae and the Pirate's Curse"も配信された[4]。"Shantae and the Pirate's Curse"は『シャンティ -海賊の呪い-』という邦題で、2015年11月19日に3DS用ソフトウェアとして発売された[1]。『シャンティ -海賊の呪い-』は3D立体視にも対応している。2018年10月25日にはNntendoSwitch版が配信された。
第4作目である"Shantae: Half-Genie Hero"はkickstarterを通じた制作資金集めに成功し[1]、数年の制作を経て[5]、2016年12月にマルチプラットフォームで発売された。こちらはSteam版において日本語ローカライズされているが所々怪しい部分が存在する。また、前作同様に日本のコンシューマゲーム向けの「アルティメット・エディション」を制作・発売。DLCの要素も一括して収録している他、外部依頼による日本語ローカライズの再構成が行われている。
なお、『-海賊の呪い-』からインティ・クリエイツが開発に参加した経緯か、同社の手掛けた『ブラスターマスター ゼロ』で、ショベルナイトともにゲストキャラとして参戦している。また、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』ではスピリットという形でゲスト参戦を果たした。
シリーズ作品
タイトル 発売地域 対応機種 発売・配信開始日 Shantae
日本版名称:シャンティGBC 2002年6月2日 Switch 2021年4月22日 Shantae: Risky's Revenge
日本版名称:
シャンティ リスキーの復讐(iOS)
シャンティ -リスキィ・ブーツの逆襲-(PS4・Wii U)[6]DSiWare 2010年10月4日 PS4 2015年6月23日 Wii U 2016年3月24日 iOS 2011年10月27日 PC 2014年7月15日 PS4、Wii U[7] 2016年8月31日 Shantae and the Pirate's Curse
日本版名称:シャンティ -海賊の呪い-3DS 2014年10月23日 Wii U 2014年12月25日 PS4 2016年4月19日 PC 2015年4月23日 Xbox One 2016年3月16日 Switch 2018年3月20日 3DS 2015年11月19日 PS4、Wii U 2016年9月7日 Switch 2018年10月25日 Shantae: 1/2 Genie Hero
日本版名称:
シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー アルティメット・エディションPS4、PSVita、
Wii U2016年12月20日[8] PC、Xbox One Switch 2017年6月8日 PS4、Switch 2018年5月31日 Shantae and the Seven Sirens
日本版名称:
シャンティと7人のセイレーン
[9][10]PC、Xbox One、Switch、PS4、Apple Arcade 2020年5月28日 PS4、Switch 2020年10月29日
登場人物
- シャンティ(Shantae)
- 本シリーズの主人公。母はジーニーで、父は人間。
- ベリーダンスを踊って精霊を召喚したり、魔法を発動させたり、変身する力を持っている。
- 『リスキーの復讐』で魔法のランプを巡ってリスキー・ブーツと死闘を繰り広げた結果、魔力を失ってしまい、『海賊の呪い』では普通の人間になってしまっている。その後どうにか能力を取り戻してはいるが、魔力を奪われたことが大きなショックとして残っており、『1/2 Genie Hero』では立ち直りの最中となっている。
- リスキィ・ブーツ(Risky Boots)
- シャンティのライバルで、ティンカーバット軍団と呼ばれる海賊団を率いている。"Shantae"と『リスキーの復讐』ではシャンティと敵対するが、『海賊の呪い』では彼女に協力している。
- ミミックおじさん(Mimic)
- シャンティの育ての親にして協力者である遺跡探検家。
- スカイ(Sky)
- シャンティの親友である、ウォーバードトレーナー。
- 『海賊の呪い』では両親が登場している。
- レンチ(Wrench)
- スカイの相棒である鳥。その名の通り、ネジを締めるためのレンチとして使われることも。
- 『1/2 Genie Hero』では巨大化し、シャンティを乗せて各地へ飛ぶステージ選択の手段として使われている。
- ボロ(Bolo)
- シャンティの幼馴染である青年。『海賊の呪い』では普通の人間になってしまったシャンティのトレーニングに付き合った。
- ロッティ・トップス(Rottytops)
- シャンティの脳みそを狙うゾンビ。ビキニタンクトップを着用している。『1/2 Genie Hero』では、シャンティがアモ・バロンを倒した後で司会者になった。
- 町長
- スカットル・タウンの町長。スカットル・タウンで何か事件が起こる度にシャンティをスカットル・タウンの護衛から解雇させるが、事件終息後には再雇用させるというパターンを繰り返す。
- アブナー&ポー
- ロッティの兄達。
- ティンカーバット(Tinkerbats)
- リスキィ・ブーツの忠実なる僕。言葉は発せないがリスキィのためにあらゆる雑務をこなす。パイレーツマスターの影響が強くなると、異形化して「カクルバット」になってしまう。
- ヒプノ・バロン(Hypno Baron)
- 世界を恐怖に陥れようと暗躍する黒魔術師。『リスキーの復讐』でシャンティと対決し、『1/2 Genie Hero』では恐怖の魔物を呼び出すと言ったが召喚したのはスクイッド・バロンだった。
- アモ・バロン(Ammo Baron)
- 圧倒的な軍事力を持つ海賊。『リスキーの復讐』でシャンティと対決し、『海賊の呪い』ではスカットル・タウンを占拠して町を改造すべく戦車で乗り込む騒ぎを起こしたが、結局シャンティの魔力が戻ったとき、改造されたスカットル・タウンは元に戻って「これまでの努力がムダになった!」と嘆いたところでシャンティに追い出された。『1/2 Genie Hero』では、マジックカーペットレースが開催されているとき、選手たちから魔法の絨毯を強奪して「空飛ぶ軍服」を裁縫していて、シャンティと戦ったが結局負けた。
- スクイッド・バロン(Squid Baron)
- ワープスクイッドと呼ばれる赤い蛸のような姿をした種族の親玉で、シークインランドの有力者の一人である。『リスキーの復讐』でシャンティと対決したが、『海賊の呪い』では中ボスと言う自らの立ち位置に悩んでいる。子供がいる。
- テクノ・バロン(Techno Baron)
- 金儲けのためなら環境破壊、乱獲、偽造品製造などを平気で行う卑劣な小柄のワニ。『海賊の呪い』で登場し、『1/2 Genie Hero』ではマーメイドを乱獲し、数が少なくなったら街の女性を片っ端から誘拐し、特殊な魚を下半身に銜えさせ偽造マーメイドとして売りさばいていた。
- パイレーツマスター(Pirate Master)
- 『海賊の呪い』におけるキーパーソン。かつてはリスキィを手下にしていたが、給与未払を理由に彼女から離反されたという経緯を持つ。
- トゥイッチ&ヴィネガー(Twitch & Vinegar)[11]
- アモ・バロンの部下の二人組の少女達。トゥイッチは眼鏡をかけている。
- 『海賊の呪い』ではある島に休暇に来たが水遊びしようとしても池に水が一滴も無くて困っている。終盤でパイレーツ・マスター戦で、シャンティの援護のためスカットル・タウンで砲手として協力している。
- 『1/2 Genie Hero』ではワニステーキ肉とレース場チケットの交換をシャンティに持ちかける。
- レース場で戦闘機に乗ってレーサー達からマジックカーペットを強奪しようとするが、シャンティに墜落させられる。
- ホリー・リンガービーン(Holly Lingerbean)[12]
- 『1/2 Genie Hero』に登場。シャンティが市長にお払い箱にされたことを機に、新しい用心棒になろうとしていたハーフ・ジーニーだが正体はある廃墟の記憶の化身。ペットに巨大ムカデ『ウィルバー』を飼っている。
- 彼女が消滅するとき、「不公平よー!(No fair!)」と叫ぶ。
- リスキィ編の戦いの後で、「パーツが欲しいから道を空けな」と彼女に言われたときに断ったが、リスキィがティンカーバットに頭を殴られたとき、自分の事を忘れられて消滅した。
舞台
- スカットル・タウン
- シャンティ達が暮らす街。
- ジーニーレルム
- ジーニー達の住む世界。
脚注
- ^ a b c d e f g h “[TGS 2015]待望の日本語版発売が決定した「シャンティ -海賊の呪い-」の開発者 マット・ボゾン氏にインタビュー”. 4Gamer.net. Aetas Inc. (2015年9月24日). 2015年9月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月22日閲覧。
- ^ Neurenschwander, Jeff (2014年10月8日). “Shantae and the Pirate's Curse Dated for 3DS”. Operation Rainfall. 2014年10月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月16日閲覧。
- ^ Sirani, Jordan (2014年12月16日). “Shantae and the Pirate's Curse Gets Wii U Release Date”. IGN. 2014年12月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年12月16日閲覧。
- ^ “美少女2Dアクション『Shantae and the Pirate's Curse』PC版がリリース!コントローラーもフルサポート”. Game Spark 2015年11月24日閲覧。
- ^ “Shantae: Half-Genie Hero | WayForward”. wayforward.com. 2014年2月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年9月13日閲覧。
- ^ インターグロー(現・オーイズミ・アミュージオ)から発売の国内PS4・Wii U向けローカライズ版名称:[1]。
- ^ シャンティ -リスキィ・ブーツの逆襲- | 任天堂
- ^ シャンティ新作『Shantae: Half-Genie Hero』PC/XB1版発売日決定!
- ^ Moyse, Chris (2019年3月25日). “Shantae returns in an all new adventure later this year”. Destructoid. Enthusiast Gaming. 2019年3月25日閲覧。
- ^ https://wayforward.com/wayforward-reveals-official-title-and-new-details-for-shantae-and-the-seven-sirens/
- ^ https://shantae.fandom.com/wiki/Twitch_%26_Vinegar
- ^ https://shantae.fandom.com/wiki/Holly_Lingerbean
外部リンク
- シャンティシリーズ公式ページ - オーイズミ・アミュージオ
- 『シャンティ -海賊の呪い-』の紹介ページ - オーイズミ・アミュージオ
- 『シャンティ:ハーフ・ジーニー ヒーロー アルティメット・エディション』公式サイト - オーイズミ・アミュージオ
- 『シャンティと7人のセイレーン』公式サイト - オーイズミ・アミュージオ