「KORG Gadget」の版間の差分

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'''KORG Gadget'''(コルグ・ガジェット)は、[[コルグ]]が開発する[[IOS (アップル)|iOS]]および[[Macintosh]]用の音楽制作ソフトウェアである。
'''KORG Gadget'''(コルグ・ガジェット)は、[[コルグ]]が開発する[[IOS (Apple)|iOS]]および[[Macintosh]]用の音楽制作ソフトウェアである。
本項では、[[Nintendo Switch]]用ソフト『'''KORG Gadget for Nintendo Switch'''』(以下:Nintendo Switch版)についても解説する。
本項では、[[Nintendo Switch]]用ソフト『'''KORG Gadget for Nintendo Switch'''』(以下:Nintendo Switch版)についても解説する。



2021年5月21日 (金) 01:30時点における版

KORG Gadget(コルグ・ガジェット)は、コルグが開発するiOSおよびMacintosh用の音楽制作ソフトウェアである。 本項では、Nintendo Switch用ソフト『KORG Gadget for Nintendo Switch』(以下:Nintendo Switch版)についても解説する。

概要

2014年にiPad専用の音楽制作アプリとして発売。その後iPhoneに対応し、2017年にはMac版がリリースされている。

ステップ、およびリアルタイム入力に対応したシーケンサー、ミキサー、エフェクター、音源、それにレコーディング機能を備え、iOSアプリでありながらDAWに比肩した機能を有する。

とりわけ、タッチパネルによる操作感と、「ガジェット」と呼ばれる40種類以上の音源群(シンセサイザー・ドラムマシン・サンプラー・レコーダー・ギターアンプ・ラウドネスマキシマイザーなど)を組み合わせて音楽制作を行えるのが特徴。

エレクトロニック・ミュージックを得意とするが、生のドラムスやベースといったアコースティック系ガジェットの投入や、レコーディング環境の整備により、バンド・サウンドにも対応している。

KORG Gadget 2

2019年2月28日、第2世代となる KORG Gadget 2 がリリースされた。主な新機能は以下の通り。

  • 一部ユーザーインターフェースを変更。メイン画面やノート表示に、ガジェットごとの彩色が施される。
  • KORG社製アナログシンセサイザーMS-20や、Polysixなど、4つのシンセサイザーが追加された。
  • 外部アプリやハードウェアに対するMIDI出力機能。
  • 新エフェクト(Feedback Reverb・Enhancer・Exciter・Saturator)の実装。
  • 曲の途中におけるテンポチェンジと、フェードイン/アウト。

ラインナップ

KORG Gadget 2 for iOS
iPadやiPhoneなど、iOSデバイス上で動作する。
KORG Gadget 2 for Mac
Mac OS上で動作する。最初から全てのガジェットを使用でき、後述の KORG Gadget 2 Plugins for Mac/PC も付属するパッケージ。
KORG Gadget 2 Plugins for Mac/PC
ガジェットのみを、MacまたはWindows上で動作する各種DAWのプラグインとして使用できるパッケージ。これにより初のWindows対応を果たす。
KORG Gadget Le
無料体験版。iOSおよびMac版が用意されている。使用できるガジェットが3種、トラック数は3つまでという制約があるが、KORG社製コントローラーを使用することにより拡張可能。

Nintendo Switch版

映像外部リンク
佐野電磁によるプレゼン

『KORG Gadget for Nintendo Switch』は、2018年4月26日にNintendo Switch用ソフトとしてダウンロード販売された[1]。 過去にコルグがニンテンドーDS向けに発売した『KORG DS-10』同様、Switch版の開発にはDETUNEがかかわっている[1]

Nintendo Switch版は、各ガジェットのつまみをJoy-Conで遠隔操作できることを大きな特徴としており、Joy-Conを画面に取り付けている状態では画面を傾けることによって操作する[1]。 iOS版とは異なり、2018年5月の時点ではツマミやパラメーター類はタッチ操作に対応していないほか、エクスポート機能が存在しない[2]

RTA in Japan 2020におけるNintendo Switch版『KORG Gadget』

本作は、ゲームのリアルタイムアタック (RTA) を行うイベント「RTA in Japan 2020」の種目の一つに選ばれた[3]。 同競技は、ガジェットをランダム選択にし、ガジェットの一部とシーンの一部を固定したうえで、制限時間15分以内に曲を作るという内容で行われた[3]。 同競技は参加者がRTAではないと明言したものの、Twitter上では「作曲RTA」と呼ばれることがあった[3]

評価

Nintendo Switch版

リアルサウンドのヤマダユウス型はNintendo Switch版のインターフェースが見やすい点[1]などについて触れ、「Nintendo Switchに1つあれば、いつでも音楽的なことが楽しめるソフト」と評価した[2]

脚注

注釈

出典

外部リンク