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『'''ひとりぼっち惑星'''』は、ところにょりが開発した[[スマートフォン]]向け[[放置ゲーム]]。[[2016年]][[6月17日]]に[[Android (オペレーティングシステム)|Android]]、[[6月20日]]に[[IOS (Apple)|iOS]]でリリースされた<ref name="otpl_160626" />。同じくところにょりが手掛けたスマートフォン向けゲーム『ひとほろぼし』および『ひとたがやし』と世界観を共有している<ref name="fami_160706" />。 |
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自動で戦い続ける「ジンコウチノウ」の残骸から部品を回収して「あんてな」を増設し、「こえ」と呼ばれるメッセージを集めることが本作の目的。ユーザー間でメッセージを送りあうことができる「メッセージ送受信機能」が搭載されており、この機能が[[Twitter]]を中心に話題となりヒット作となった。 |
自動で戦い続ける「ジンコウチノウ」の残骸から部品を回収して「あんてな」を増設し、「こえ」と呼ばれるメッセージを集めることが本作の目的。ユーザー間でメッセージを送りあうことができる「メッセージ送受信機能」が搭載されており、この機能が[[Twitter]]を中心に話題となりヒット作となった。 |
2021年5月21日 (金) 01:54時点における版
ジャンル | 放置ゲーム |
---|---|
対応機種 | Android、iOS |
開発元 | ところにょり |
運営元 | ところにょり |
音楽 | 甘茶 |
人数 | 1人 |
運営開始日 |
2016年6月17日(Android) 2016年6月20日(iOS) |
最新版 | 1.2.0/ 2016年12月16日(Android)[1]、2016年12月22日(iOS)[2] |
利用料金 | 無料(アプリ内課金あり) |
対象年齢 | 12歳以上[1][2] |
エンジン | Unity[3] |
『ひとりぼっち惑星』は、ところにょりが開発したスマートフォン向け放置ゲーム。2016年6月17日にAndroid、6月20日にiOSでリリースされた[4]。同じくところにょりが手掛けたスマートフォン向けゲーム『ひとほろぼし』および『ひとたがやし』と世界観を共有している[5]。
自動で戦い続ける「ジンコウチノウ」の残骸から部品を回収して「あんてな」を増設し、「こえ」と呼ばれるメッセージを集めることが本作の目的。ユーザー間でメッセージを送りあうことができる「メッセージ送受信機能」が搭載されており、この機能がTwitterを中心に話題となりヒット作となった。
ゲームシステム
人間が存在しなくなった惑星にいるひとりぼっちの「いきもの」が、戦争を続ける機械である「ジンコウチノウ」たちの残骸を部品として回収し、惑星に設置されている「あんてな」をその部品を使い大きくしていき、宇宙から流れてくる6つの「こえ」を集めることがゲームの目的である[5][6]。
集めた部品を以下の3通りの方法で消費し、ゲームを進行させていく[4]。
- 「あんてな」の拡張・「こえ」の送受信
- 「あんてな」を拡張し、「じゅしん」ゲージをためることで「こえ」と呼ばれるメッセージを受信することができ、それによってバックストーリーを知ることができる[4][7]。逆にメッセージを送信することも可能であり、ゲーム内に用意された全ての「こえ」を集め終わると、他のプレイヤーから送信された「こえ」を受信できるようになる。誰のメッセージを受信するかはランダムであり、返信できないため「ボトルメール」のように機能する[5][8]。
- 「ジンコウチノウ」の種類増加
- 「ジンコウチノウ」の種類を増やすことで、部品の回収効率を高めることができる[9]。
- 「でんぱ」持続時間を伸ばす
- 10分おきに使用できる「でんぱ」の効果時間を伸ばす。「でんぱ」を使用すると「ジンコウチノウ」が凶暴化し、同時に巨大な「ジンコウチノウ」を呼び寄せ、短時間で多くの部品を回収できる[4]。
課金システムとして、ゲーム内に表示される広告を消すことができたり、部品を直接購入することなどが可能である[10]。
開発
「メッセージを一方向的に送受信できるようなゲーム」というアイディアと、前作『ひとたがやし』の世界観とを結びつけるという着想から開発された[5]。開発、運営、顧客対応は全てところにょり個人が行い、データ通信には富士通クラウドテクノロジーズの「ニフティクラウド mobile backend」が採用されている[11][12]。
メッセージのランダム送受信機能は、SNSが氾濫する時代に一石を投じようという思いと、終わりのないゲームにしたいという考えから開発された[5][13]。メッセージをやり取りするアプリであるにも関わらず、受信したメッセージに返信できないようにしたのは「それが最もシンプルで気兼ねないコミュニケーション」という開発者の思想に基づいている[14]。
本作のSFかつ短いストーリーについては星新一の影響を受けていると開発者は語っている[5]。
評価・分析
配信後の2016年6月下旬には、多数のユーザーがゲーム内で受信した「こえ」のスクリーンショットを「#ひとりぼっち惑星」というハッシュタグをつけてTwitterに投稿したことで話題となり、サーバーがユーザー数の増加による負荷に耐え切れず6月26日の夕方から1日半に渡りメッセージ送受信機能などの機能を停止する措置が取られた。2016年6月27日にはApp Storeの無料ゲームランキングで総合1位を獲得した[8][10][11][15][16]。
2016年12月1日にGoogleが発表したGoogle Play「ベストオブ 2016」日本版ではベストインディーゲーム部門にノミネートされた[17]。
ヒットの要因について、どのようなメッセージが届くかわからないドキドキ感やワクワク感と、受信したメッセージに作りこまれたものが多く、多岐にわたることに加え、作品世界中で「ひとりぼっち」のプレイヤーにそのメッセージが届くことが「誰かに共有したい」という想いを掻き立てたことが挙げられている[8][16]。2017年1月31日にTBSで放送された「マツコの知らない世界」では一人暮らしのお助けアプリや独り身の孤独を癒してくれるアプリ「おひとりさまアプリ」の1つとして本作が紹介された[18]。メッセージに関する点以外にも、シンプルで美しいグラフィックや寂しげなBGM、そして独特の儚い世界観が評価されている[4][7][19]。
サウンドトラック
『ひとりぼっち惑星 さうんどとらっく』 | |
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サウンドトラック | |
リリース | |
ジャンル | ゲームミュージック |
レーベル | ポニーキャニオン |
チャート最高順位 | |
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本作中で使用されるBGMが収録された「ひとりぼっち惑星 さうんどとらっく」が2016年10月19日に発売された。元はフリーBGM素材サイトの曲だが[21][22]、本CDではピアノの生演奏で新規収録されている[23]。本作の開発者による過去作『ひとほろぼし』と『ひとたがやし』の楽曲も収録されている[24]。
ZIZZ STUDIOの江幡育子は4Gamer.netの「ゲーム音楽コンポーザーが選ぶ2016年この1枚」という企画記事において本サウンドトラックを挙げており、本作のBGMについて「ゲームの世界観にマッチしていて良い」と述べ、サウンドトラックでのアレンジについて「抑揚がついて、音楽的にパワーアップ」しており、ゲームの荒涼とした雰囲気は薄れたが効果音などがない分良いと評している[25]。
関連項目
脚注
出典
- ^ a b “ひとりぼっち惑星”. Google Play. Google. 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b “ひとりぼっち惑星”. App Store. Apple. 2019年4月20日閲覧。
- ^ 池和田有輔 (2017年5月30日). “せかいのどこかで綴りつづけるひと”. Made with Unity. Unity Technologies. 2019年4月18日閲覧。
- ^ a b c d e “「この作品に出会えたことに感謝」アプリ史上最高レベルの評価『ひとりぼっち惑星』 人工知能の戦争と寂しい雰囲気がたまらない!!”. おたぽる. ユニベルシテ (2016年6月26日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ a b c d e f “【個人開発ゲームを斬る】話題沸騰中の『ひとりぼっち惑星』作者にいろいろ聞いてみた”. ファミ通App. Gzブレイン (2016年7月6日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ イズミン (2016年7月19日). “見知らぬ誰かの“こえ”を受け取るアプリ『ひとりぼっち惑星』をレビュー”. 電撃オンライン. KADOKAWA. 2019年4月19日閲覧。
- ^ a b げっつ☆先生 (2016年6月30日). “ジンコウチノウが戦争し続ける地球でただ一人声を待つ。「ひとりぼっち惑星」を紹介する「(ほぼ)日刊スマホゲーム通信」第1165回”. 4Gamer.net. Aetas. 2019年4月18日閲覧。
- ^ a b c “『ひとりぼっち惑星』の大ヒットにみる昨今のヒットアプリの法則とは?”. ORICON NEWS. ORICON (2016年7月14日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ “【ひとりぼっち惑星プレイ日記:第3回】無限に繰り返される破壊と創造。謎の兵器ジンコウチノウに注目してみよう”. アプリゲット. Appget (2016年6月30日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ a b “【レビュー】ひとりぼっち の ぼく から ひとりぼっち の きみ へ 様々な思いを受信、そして送信できる『ひとりぼっち惑星』を紹介”. Social Game Info. ビジプル (2016年6月24日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ a b “大ヒットゲームアプリ「ひとりぼっち惑星」の裏側 ~前編~”. ニフクラ mobile backend(mBaaS)お役立ちブログ. 富士通クラウドテクノロジーズ (2016年6月30日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ Kikka (2016年6月27日). “話題アプリ「ひとりぼっち惑星」の開発者、ひとりぼっちで不具合対応中”. ねとらぼ. ITmedia. 2019年4月20日閲覧。
- ^ 奥村キスコ (2017年11月22日). “「自分がおもしろいゲームを作れば刺さる人は必ずいる」――『ゴッドイーター』『悠遠物語』『ひとりぼっち惑星』まで、話題作のクリエイターたちが自作ゲーム制作のイロハを語る”. 電ファミニコゲーマー. ドワンゴ. 2019年4月18日閲覧。
- ^ 鈴木美雪 (2016年7月18日). “「夢の時代」が終わった今、ゲームアプリを作る意味 「ひとりぼっち惑星」開発者に聞く (1/2)”. ITmedia Mobile. ITmedia. 2019年4月18日閲覧。
- ^ すしし (2016年6月27日). “話題アプリ『ひとりぼっち惑星』人気のあまりサーバーダウン…復旧の目処は?”. インサイド. イード. 2019年4月20日閲覧。
- ^ a b “「ひとりぼっち惑星」はなぜウケた? "SNS疲れ"のネット社会に浮上した"メッセージ・イン・ア・ボトル"”. J-CASTトレンド. J-CAST (2016年7月3日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ “Google Play の「ベスト オブ 2016」を発表しました”. Google Japan Blog. Google (2016年12月1日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ ayumin (2017年2月1日). “「マツコの知らない世界」で紹介された「おひとりさまアプリ」まとめ”. AppBank. AppBank. 2019年4月18日閲覧。
- ^ “【新作】突然ランキング上位に踊り出た『ひとりぼっち惑星』ってどんなゲーム?”. ファミ通App. Gzブレイン (2016年6月27日). 2019年4月18日閲覧。
- ^ “ひとりぼっち惑星 さうんどとらっく | ゲーム・ミュージック”. ORICON NEWS. oricon ME. 2019年4月20日閲覧。
- ^ ところにょり [@tokoronyori] (2016年6月23日). "...音楽は甘茶さんという方がフリー素材で公開している音楽を使用しておりますので、..." X(旧Twitter)より2019年4月20日閲覧。
- ^ ところにょり [@tokoronyori] (2017年1月31日). "いままでは音楽にフリー素材を使わせていただきましたが、..." X(旧Twitter)より2019年4月20日閲覧。
- ^ 神奈川はな (2016年9月12日). “さうんどとらっくが でます 「ひとりぼっち惑星」のBGMを集めたサウンドトラック 10月19日発売!”. ねとらぼ. ITmedia. 2019年4月18日閲覧。
- ^ 風のイオナ (2016年11月4日). “ミュージック フロム ゲームワールド:Track 81 「ひとりぼっち惑星」「シンクロニカ」”. 4Gamer.net. Aetas. 2019年4月18日閲覧。
- ^ 風のイオナ (2016年12月28日). “ミュージック フロム ゲームワールド:特別企画 ゲーム音楽コンポーザーが選ぶ2016年この1枚”. 4Gamer.net. 2019年4月20日閲覧。