「ディズニー ツイステッドワンダーランド」の版間の差分

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2021年5月21日 (金) 02:05時点における版

ディズニー ツイステッドワンダーランド
ジャンル
対応機種
開発元 f4samurai
発売元 アニプレックス
シナリオ 枢やな
美術 枢やな(キャラクターデザイン)
人数 1人
発売日 2020年3月18日
テンプレートを表示

ディズニー ツイステッドワンダーランド』(Disney: Twisted-Wonderland)は、アニプレックスウォルト・ディズニー・ジャパンが製作した日本モバイルゲーム

ゲームプレイ

『ディズニー ツイステッドワンダーランド』(略して「ツイステ」)は、リズムゲームとバトルの要素を備えた「ヴィランズ学園アドベンチャーゲーム」と説明されている[1]

反響

リリース時に、約150万人のプレイヤーが事前登録を行った[2]

ストーリー

メインストーリー

プロローグ「Welcome to the Villains' world」
目を覚ますと異世界・ツイステッドワンダーランドに存在する魔法士養成学校、ナイトレイブンカレッジの入学式に参加していた主人公。召喚される直前の記憶が無く、元の世界に戻る方法を探すため、しばらくオンボロ寮にて雑用係として学園に住まわせてもらう事になる。
その後グリムとエース、デュースの起こしたトラブルにより3人と共に退学処分を突きつけられるも、とある条件をクリアすれば無かった事にすると言われ主人公達は力を合わせなんとか退学処分を免れる。その際主人公は協調性のない学園の生徒を協力させられる猛獣使いの才能があると言われ、グリムとペアという条件で学園の生徒となる。
1章「真紅の暴君」
主人公とグリムが入学を許可されたその日の晩、魔法封じの首輪を嵌められたエースがオンボロ寮に泊まりにくる。事情を聞くと、パーティーで使うタルトを食べた事で寮長を怒らせてしまい、罰として首輪を嵌められたという。
寮長に謝りに行く事を約束しハーツラビュル寮に向かうも、そこでトラブルに巻き込まれてしまう。
2章「荒野の反逆者」
マジフトと呼ばれるスポーツ大会が学園で開催される事を知った主人公達。参加する気のグリムにクロウリーは、最近起こっている大会参加者レギュラーが相次いで怪我をする事件を調べ、解決すれば参加して良いと条件を出す。
主人公はハーツラビュル寮のメンバーと協力し、犯人を探す事になる。
3章「深海の商人」
期末テストの順位発表の際、グリムとエース、デュースの赤点トリオが揃って高順位をとっている事に疑問を覚える主人公とジャック。他にも高順位の生徒が沢山いる事が分かった瞬間、3人や他の生徒の頭にイソギンチャクが生え何処かに連れ去られてしまう。
3人を追って主人公とジャックはオクタヴィネル寮に着く。寮長アズールと契約を交わしていた3人は奴隷のようにこき使われてしまい、主人公は3人と他の契約した生徒を助けるためにアズールと契約を迫られる事になる。
4章「熱砂の策謀家」
ホリデーが始まり次々と実家に帰る生徒達。帰る場所がないため学園に残った主人公とグリムは、クロウリーから学園の火の番を頼まれる。ある日学園のキッチンからのいい匂いに誘われ行ってみると、そこにはスカラビア寮副寮長であるジャミルが料理を作っている姿があった。
全寮の中でテストなどの順位が低かったスカラビア寮は、ホリデーの間も勉強をする為に残っているという。ジャミルにスカラビアに来ないかと誘われ、主人公達はスカラビア寮に向かいそこで寮長と副寮長のトラブルに巻き込まれてしまう。
5章「美貌の圧制者」
新学期が始まり何気ない日常を味わっていた主人公達は、実習や研究調査で全国に散っていた4年生が学園に帰ってくる事や、今年の全国魔法士養成学校総合文化祭が学園で開催される事、更に目玉イベントの『ボーカル&ダンスチャンピオンシップ』に参加する代表生徒を決めるためのオーディションが行われる事を知る。
優勝賞金を狙いカリムとジャミルに教わりながらダンスの練習をするエース、デュース、グリムの3人。その後ポムフィオーレで行われたオーディションにエースとデュースが合格し、ヴィル達と共に優勝する為にダンスレッスンに参加する事になる。

イベントストーリー

「ハッピービーンズデー~黄金の竪琴を奪還せよ!~」
ナイトレイブンカレッジ特有の伝統行事にして、全校生徒が寮・学年関係なしに農民・怪物の2チームに別れ、“竪琴”を巡り競い合う異種試合スポーツ大会『ハッピービーンズデー』が開催。
農民チームとなった主人公とグリムは、ケイト、ジェイドと共に強敵揃いの怪物チームに立ち向かう。
「フェアリーガラ~春を呼ぶ妖精たちの祝祭~」
学園の所有する大切な魔法石が妖精に盗まれ、空調設備が異常をきたしてしまう。
妖精達の春の祝祭『フェアリーガラ』で主催者の女王に捧げられるティアラに取り付けられた魔法石を奪還すべく、主人公とグリムはレオナ、ラギー、カリム、ジャミルと共に、メインイベントのファッションショーに潜入する。
「ゴースト・マリッジ~運命のプロポーズ~」
突如現れたゴーストの大群に占拠されたナイトレイブンカレッジ。彼等の目的は何百年もの間「理想の王子様」を探し求める亡国の姫・イライザの望みを叶える事だった。
何故か姫の理想の相手として見初められてしまったイデアを救うべく、イライザを除霊する『断絶の指輪』を彼女の指に嵌める『オペレーション・プロポーズ』が決行される。
「星に願いを~Dance and Wishes~」
星に願いを届けた伝承に由来するツイステッドワンダーランドの伝統行事、『星送り』が開催。デュース、トレイ、イデアの3人は、全校生徒からの『願い星』を集めて大樹に飾り、更には特別な舞を披露する難役『スターゲイザー』に選ばれる。
しかし生徒の大半は行事自体に乗り気でないため『願い星』集めから難航し、ようやく一定数集められたと思ったら、最後の舞への直接参加をイデアが断固拒否。前途多難なこの状況の中、果たして無事に行事を終えられるのか?
「スケアリー・モンスターズ!~SCREAMING HALLOWEEN~」
ハロウィンイベントが近付き活気付くナイトレイブンカレッジ。仮装も学園内の飾り付けも万全の状態を保ち開催日を迎えるが、とにかく映える写真をマジカメにアップしたいがために有り得ないレベルの迷惑行為を繰り返す来場客、通称「マジカメモンスター」からの被害が続出。
主人公達はこのマジカメモンスターを追い出すべく、一計を案じる。
「バルガスCAMP!~スプリング・ハプニング~」
バルガス主宰の全運動部による3日間の合宿、「バルガスキャンプ」がドワーフ鉱山にて行われる事となり、主人公とグリムは記録係として皆に同行した。
合宿の内容はマジカルペンとスマホを没収された上で、己の肉体と知識を活かし仲間と協力しながらバルガスから出される課題をクリアしていき、クリア出来なかった部は廃部という厳しいものだった。何とか各部が課題をこなしていく中、1人また1人と謎の黒い影に襲われ行方知れずとなってしまう。

登場人物

主要人物

監督生 / ユウ(デフォルトネーム/変更可能)
学年:1年A組
本作の主人公。オンボロ寮の監督生。魔法を使えないにも関わらず、何故か闇の鏡に導かれ異世界ツイステッドワンダーランドに存在する魔法士養成学校・ナイトレイブンカレッジに召喚されてしまう。当初は魔法が使えない事から雑用係としてグリム共々学園に身を置いていたが、入学式の翌日に起こった事件を解決した功績と後述の才能をクロウリーに認められ、グリムと2人で1人の生徒として入学を許可された。
クロウリーからは「平々凡々」と評されるが、それと同時にプライドが高く、協調生の無い生徒達を協力させまとめる「猛獣使いの才能がある」とも評されている。ツイステッドワンダーランドに召喚された当日から熟睡できたり、周囲を驚愕させるような突飛な行動を起こすなど、据わった肝の持ち主である。度々鋭い物言いもする(グリム曰く「グサッと鋭い一言」を放つ)事もあるが、基本的には優しくお人好しな性格。
プロローグ以降は、エピソードの中心となった寮のインスパイア元であるディズニー作品の現実とリンクしているシーンが自室の鏡に映し出される、不思議な夢を見続けている。更にその後は鏡が光り、「誰か」の影が映し出され相手が話しかけてくる。その声の主は「ミッキー(声 - 星野貴紀)」と名乗っており、5章にて遂に姿がはっきりと映し出され、更にエピソードを跨ぐ毎に会話出来る時間が長くなっていっている。
5章最終話にて、チュートリアルに登場する謎の怪物と自身が学校に訪れる事になった黒い馬と馬車のフラッシュバックが起こり、コロシアムにて凶暴化したグリムに襲われる。
各キャラのおめかしバースデー、パーソナルストーリーは主人公が主役の人物にインタビューをするという形式で進む。
円満雄剣(えんま ゆうけん)
コミカライズ版における主人公。元は東京にある都立雲雀高校に通う2年生。180cm以上もある長身とツーブロックの髪型、目元は三白眼という威圧感を感じさせる容貌を持つ。
学校では剣道部の副将を務めており、剣道の腕前は「高校のレベルではない」と後輩に評されている。剣道部にとって10年振りの公式試合を控えた前日にバス停で帰りのバスを待っていた所、突如として現れた黒い馬車によってナイトレイブンカレッジへ連れ去られてしまう。
性格は真面目でストイックかつ、朴訥としている。また後先を考えない面もあるものの、やると決めた目標には真っ直ぐに突き進む熱血漢でもある。その性格と前述の剣道の実力に加え、たった1人で部員を4人集め廃部同然だった剣道部を再建させた実績から後輩達には慕われている。更に相当な胆力の持ち主の様で、オンボロ寮でゴーストに遭遇した時は多少驚いたぐらいで特に怖がるでもなく、霊感がなくても幽霊が見える事に感心しゴースト達に友好的な態度で挨拶していた。
性格と容姿がゲーム本編から推察される監督生のイメージとかなりかけ離れており、更にナイトレイブンカレッジに連れて来られてからの展開にも差異が多数見られる。これは明らかな差別化を図る事で、「あくまで“コミカライズ版の監督生”であり、ゲームの監督生とは別物である」事を強調していると思われる。
グリム
声 - 杉山紀彰
学年:1年A組 / 誕生日:??? / 身長:70cm / 年齢:???
主人公の相棒となる、魔法が使えるモンスター。一人称は「オレ様」で、語尾に「~だゾ」と付ける口調で話す。主人公のことを「子分」と呼んでいる。耳から青い炎が出ていて、尻尾の先が三又になっている黒猫のような姿だが、狸と呼ばれると怒る。ビッグマウスでお調子者。火の魔法を得意とし、口から火を吐く事が出来る。「天才」を自称するが、座学は苦手なようでよく脱走する。食い意地が張っていて、特にツナ缶が大好き。
親の記憶がなく気づくと何かを待っていた、この世界のほとんどの常識を知らなかったがナイトレイブンカレッジの存在はなぜか知っていた、オーバーブロット後に出現する黒い石を美味しそうに食べる、など謎が多い。
4章終盤で隠れて黒い石を食べた時には、これまでとは異なり中毒症状を起こしているかの如く更なる石を求めていた。そして5章最終話にて黒い石を食べた事により、チュートリアルに出てきた怪物のような顔になって性格も凶暴化、主人公に襲いかかる。
チュートリアルモンスター
ゲームを始めてすぐのチュートリアルバトルに登場するモンスター。グリムと同じく猫のような見た目で、青い炎を身に纏っているが関連は不明。

ナイトレイブンカレッジ

闇の鏡に魔法士としての資質を見出された者達が集められた、ツイステッドワンダーランドきっての魔法士養成学校。所在地は『賢者の島』と呼ばれる辺鄙な場所となっている。校章はマジカルペン(説明は下記)を首から下げ、両足に1つずつ鍵を持った大きなカラス。全寮制の男子校であり、生徒のみならず教師も関係者も全て男性で構成されている模様。学年は4年制、1学年につき約200人在籍。生徒や教師の大半が、ディズニー・ヴィランズやその手下を元ネタとしたキャラクターとなっている。

選ばれた人間の元には黒い馬車が現れ、式典服に着替えさせられた状態で馬車に積まれた棺桶に入れられ、空間転移魔法で学園まで運ばれる。その棺桶は『扉(ゲート)』と呼ばれ、通常は特殊な鍵で扉を開けられるまで中の生徒は目を覚まさないのだが、何故か主人公はグリムが扉をこじ開ける前に目を覚ましている。なお扉が棺桶の意匠なのは「それまでの世界に別れを告げ、新しく生まれ変わる」という意味が込められているからであり、迎えが馬車なのは「古来より特別な日のお迎えは馬車と相場が決まっている」からだと、クロウリーがプロローグで説明している。

馬車はその日の夜に学園に到着し、棺桶から出された後はそのまま入学式が開始される。新入生は7つある内のどの寮に入るかを決めるために、『闇の鏡』(詳細は用語の欄を参照)に『魂のかたち』を見定められ、それに適した各寮に振り分けられる。

制服は上半身は金色に縁取られた襟の黒ブレザーと白ワイシャツ、各寮色のベストと、下はサイドに金色のラインが入ったスラックス。また手には黒のグローブ(着用していない生徒も多い)。そして、左腕には各寮の紋章及びバイカラー(二色)でリボン状の腕章を付ける。

魔法を使う触媒となる『魔法石』が嵌められた『マジカルペン』という万年筆が生徒には与えられ、殆どの生徒は胸ポケットに入れている(例外として、グリムは首輪に嵌められた物を与えられている)。

3年生までは学園で勉強に励んでいるが、4年生になると学外に出て実習などを行い就職などに備える(トレイ曰く、4年制の魔法学校ではそう珍しくないとのこと)。そのため学園では4年生の先輩を見かけることはなく、それ故か寮長や副寮長にも4年生がいない。また、卒業時には盛大なプロムが行われる模様。

名門校には違いないのだが、クロウリー曰く「優秀がゆえにプライドが高く我が強く、他者と協力しようという考えを微塵も持たない個人主義かつ自己中心的な者」ばかりが集まっているため、結果として問題児の巣窟と化していると言っても過言ではない(元がヴィランであるため、致し方ないのであろうが)。それ故に上記の入学式は毎年何かしらのトラブルが起こるのが恒例らしく、つつがなく終えられた事は一度たりともないとの事。

ハーツラビュル寮

ハートの女王の厳格な精神に基づいている。名前の由来は「ハート」+迷路を意味する「ラビリンス」。

ハートの女王が定めた全810条から成る法律が存在しそれに従うのが伝統となっているが、法律の内容はどうも意味の分からない頓珍漢なものばかりである(例・『祭典の場に猫を連れ込んではならない』、『食後の紅茶は必ず角砂糖を2つ入れたレモンティーでなければならない』、『火曜日にハンバーグを食べるべからず』、『フラミンゴの餌やり当番はピンク色の服を着用すること』、『満月の夜にステーキを食べたなら、猫がバイオリンを奏でねばならない』など)。ただしその時の寮長によって厳しさが左右されているらしく、リドルの前の寮長はかなり緩かったらしい。寮内では寮長の気まぐれで誰の誕生日でもない『なんでもない日』に、ハートの女王が愛した薔薇の迷路を模した庭園を使いパーティを開いている。寮の内装はカラフルであり、家具など一部が歪んだ様なデザインになっている。

寮服は白いジャケットで、胸元の襟が黒と赤のハートになっている(寮生は右腕が黒、左腕が白黒チェック)。 左胸には塗りたての薔薇のようなブローチ、腰には黄と黒の布を巻き左側に『ハーツラビュル寮』の『H』のブローチ、そしてその上側にハーツラビュル寮の紋章のブローチを着けている。 また中のベストはトランプのスート柄になっており、寮生は赤か黒のものを着用している。恐らく顔にメイクしている絵柄の色で着る色が決まっていると思われる。

寮章はハートの女王のドレスの色である赤と黒の2色に別れたハートで、上部に王冠と白い襟が描かれている。制服は左腕に赤色の腕章を巻き、ブレザーの下に同じ赤のベストを着用。

マジカルペンの魔法石の色は赤。

インスパイア元となった作品は「ふしぎの国のアリス」。

リドル・ローズハート
声 - 花江夏樹佐藤美由希(幼少期)
学年:2年E組 / 誕生日:8月24日 / 身長:160cm / 年齢:17歳
ハーツラビュル寮の寮長。ハートの女王をリスペクトしており、彼女が定めた法律を全て暗記し遵守している。副寮長のトレイとナイトレイブンカレッジのライバル校「ロイヤルソードアカデミー」に在籍しているチェーニャとは、幼馴染の関係。1章ではハートの女王の法律を破った寮生を容赦なく罰し、さながら暴君の如くハーツラビュルを支配していた。
学園トップの成績を誇る優等生で、座学試験は常に全教科満点。実践魔法も優秀だが運動は苦手な様で、体力測定は全ての種目が平均以下であった(魔法力の強さが左右される飛行術は得意)。更に性格は真面目そのものであるため、教師陣からの信頼も厚い。以上の様に常に満ち溢れている自信と威厳に相応しいだけの実力を備えている彼だが、身長が低い事はどうやらかなりのコンプレックスらしく、身長について言及する者には容赦なく制裁を下す。
とにかく何においても規則やルールを優先する反面、想定外の出来事にはあまり強くない。更にプライドの高さ故に煽り耐性はかなり低く、挑発にも容易に乗ってしまう。主にそれらの事態に見舞われると顔を真っ赤にし「うぎいいい!!」という声を上げて怒り出すため、イデアはその様子を「ウギる」と表現している。もっとも普段の口調は至って穏やかであり、「おわかりだね?」や「いい度胸がおありだね」など、言葉の始めに「お」を付ける丁寧な口調で話す。その一方でエースの手品に素直に感心する純粋な一面や、寮で飼われているハリネズミとフラミンゴ、馬術部の愛馬ヴォーパルを非常に可愛がっている動物好きと思われる一面も持っている。
自由気ままで極度の気分屋であるフロイドの事はかなり苦手としていて、顔を合わせる度に彼の挑発に乗せられては怒り狂っている。しかし“いつ爆発するか分からない”という点ではある意味似た者同士とも言えるため、ヴィルからは『ハッピービーンズデー』の際にフロイドと合わせて『爆弾コンビ』と呼ばれた(当のリドルは自覚がないため、断固として否定していた)。
実家は医者の家系。毒親とも言うべき厳格な母親に分刻みの勉強スケジュールを強いられ、日常生活においても食べるもの、着るもの、更には消耗品や友達までもが徹底的に制限される窮屈な幼少期を送っていた。ある日母親の目を盗み自習時間にトレイとチェーニャにトレイの実家のケーキ屋に連れて行ってもらうが、ずっと食べてみたかった苺のタルトを時間を忘れて味わったのが原因で無断外出がバレてしまい、怒り狂った母親に今まで以上にルールに縛られトレイ達とも会えなくなってしまう。リドルが異常なまでに規則に厳しかったのは、ルール違反を見逃すと規則に縛られて生きてきた自身を否定する事になるからであり、また彼の本質が母親から選択肢を取り上げられ自分では何も決められなかった子供のままだという証でもあった。
1章終盤では、怒り狂った果てに魔法を使い過ぎてオーバーブロットしてしまう。事件収束後は少しずつ規則を緩めていこうと努力している様で、母親に対してはまだ苦手意識を抱いているものの、対話を試みようとするなど成長が見られる。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のハートの女王。なお上記の丁寧な口調や怒った時の叫び声も、ハートの女王と同じである。
ユニーク魔法【首をはねろ(オフ・ウィズ・ユアヘッド)】
魔法を封じる効果を持つハート型の首輪をかける魔法。この首輪はリドルの許可なく外す事は出来ない。強力な魔法だが、相手の隙を突かないとうまく発動出来ない、相手の防御魔法が上回ると弾かれる、格上の相手の魔力は封じられない、といった欠点がある。トレイ曰く「魔法を使えないことは魔法士にとっては首をはねられたことと同義であるためこのネーミング」。
コミカライズ版では『“判決を聞かせてあげよう”』『“評決はあとだ”』『“覚悟はいいかい?”』という呪文の詠唱が追加されている。
エース・トラッポラ
声 - 山下誠一郎
学年:1年A組 / 誕生日:9月23日(SSRおめかしバースデー実装済み)/ 身長:172cm / 年齢:16歳
最初は魔法の使えない主人公とグリムを見下していたが、ドワーフ鉱山の戦いで協力する内に主人公達を認め、以降は一緒に行動する仲になる。ハーツラビュル寮出身でナイトレイブンカレッジ卒業生の兄がいる。得意魔法は風の魔法。手先が器用で簡単な手品が得意。
本人も自称している通り要領が良くて飲み込みも早く、本気になれば勉強でも運動でも優秀な成績を修められるであろう才能を秘めている。しかし普段はどうにも怠惰で、物事に対して真面目かつ一所懸命に取り組む事が嫌い。そのため劇中では何かと楽をしたい余りズルを行おうとするのだが、詰めの甘さも災いしていずれも失敗に終わり最後は痛い目を見るのが最早お約束となっている。色んな意味で対極的なデュースとは衝突する事も多いが、所謂「喧嘩するほど仲が良い」関係。5章ではデュースが自分より先にユニーク魔法を会得した事が余程信じられなかったのか、グリム共々ショックを受けていた。
意外と根に持つ性分の様で、1章の終盤で寮長のリドルがオーバーブロット状態からの解放後に自身の今までの行為を謝っても、「ゴメンの一言で済むわけねーだろ!」と簡単には許さなかった。だが、「『なんでもない日』のパーティのリベンジを要求する」事と、「今度はお前がタルトを作って持ってこいよ。」という事を条件に彼の事を許した。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のトランプ兵。
デュース・スペード
声 - 小林千晃
学年:1年A組 / 誕生日:6月3日 / 身長:173cm / 年齢:16歳
主人公とはエース同様、プロローグの事件を経て親しくなった。生真面目な性格だが勉強は苦手で、体力育成以外の成績は悪い。そのためジャックからはエース、グリムと合わせ3馬鹿と呼ばれている。また恐ろしい程の天然でもあり、無精卵からヒヨコが孵ると16年間信じていた事がある。現実で言うバイクの類だと思われる『マジカルホイール』を乗り回すのを趣味としていて、入学当初は趣味が高じてマジカルホイールに関する部を作ろうとしたが、却下されている。召喚魔法で大釜を出す事が得意。
実は元ヤンキーで、感情が昂るとその名残が現れる(例として、一人称が「僕」から「俺」に変わり口調も乱暴になる)。かつては舎弟が30人いたらしく、髪も今とは全く違う色だったとの事。グレた理由については、物心ついた頃から要領が悪かった事でいつしか楽な方へと逃げるようになり、そうする内に不良となっていた旨を5章で語った。ナイトレイブンカレッジに入学した現在は、これまでの自分と決別し優等生になろうと悪戦苦闘を重ねている真っ最中で、本人は寮長のリドルを目標としている。何かにつけて馬鹿にしてくるエースの事はライバル視しており、いつか必ず追い抜いてみせると心に決めている。
ヤンキー時代に母親を泣かせてばかりいた反動で今は母親思いだが、それ以外の女性に対しては満足に話すのも困難というウブな一面もある。
5章にてエペルと海岸で一般人に喧嘩を売られた際にユニーク魔法を覚醒させ、ヴィルとの戦いで完全に発動の方法を掴む。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のトランプ兵。
ユニーク魔法【しっぺ返し(ベット・ザ・リミット)】
相手から食らったダメージを自分の中に溜め込み、魔力に変え一気に解き放つ技(エース曰く「喧嘩のお礼参り」)。
第5章で、エペルと海に行って絡まれた時に覚醒したが、それ以降は何度試しても全然使えなかった。しかし、オーバーブロットしたヴィルの攻撃を受けているうちにようやく感覚を掴み、使用することができた。しかし、その時はヴィルを元の姿に戻すのに必死だったためか、よく覚えていない。だがそれが自身のユニーク魔法だと気づいたのは、「やっぱお前は難しく考えちゃダメなんだよ」「つまり、それがお前の個性(ユニーク)ってことだろ!」というカリムの言葉がきっかけ。
呪文の詠唱は『落とし前をつけてもらう!歯ァ食いしばれ!』。
トレイ・クローバー
声 - 鈴木崚汰渡谷美帆(幼少期)
学年:3年E組 / 誕生日:10月25日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:181cm / 年齢:18歳
ハーツラビュル寮の副寮長。リドルとは幼少期からの仲で、母親によってルールに縛られてきた過去を知っている故に当初はリドルの横暴を止める事が出来ず、それが1章における彼の暴走を助長してしまう結果となった。それでもリドルからの信頼は厚く、副寮長という立場も含めリドルを宥められるほぼ唯一の人物と言える。
実家はケーキ屋を営んでおり、ケーキ作りの腕前はプロ級。その腕を活かし、『なんでもない日』のパーティではケーキを初めとするお菓子をリドルや寮生達に振る舞っている。実家で弟や妹に歯磨きをさせていた経験から歯磨きに対して並々ならぬこだわりを持ち、エースとデュースからは「歯みがきマニア」だと引かれていた。過去にチェーニャと共に勉強中のリドルを外に連れ出したのが彼の母親に知られて以来、10年近く経ったと思われる今でもローズハート家から出禁を喰らっている。
普段こそ穏やかで優しい性格だが、失敗した料理を自分のユニーク魔法で味を変え寮生に出したり(本人曰くめったにしていない)、自分が以前から欲しかった最新フードプロセッサーをリドルが買うように誘導したりと、さらっと酷い事をするちゃっかりした人物でもある。以上のように食えない性格であるが、本人は「普通の男」を自称している。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のトランプ兵。
ユニーク魔法【薔薇を塗ろう(ドゥードゥル・スート)】
短時間対象の要素を上書きする。食べ物の味や色、匂いを変えたり、相手の魔法の性質を書き変えて無効化する事もできる。名前の由来は「効力が短時間しか持たないから、ドゥードゥル(落書き)みたいなもの」という意味合いから来ている。
初登場となった1章ではこの魔法を用いてリドルの魔法を無効化しており、ケイトから「チートじゃん!」と驚かれていた。
ケイト・ダイヤモンド
声 - 小林竜之
学年:3年B組 / 誕生日:2月4日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:176cm / 年齢:18歳
明るく陽気でコミュ力が高く、イデアからは「陽キャトップ3の一人」と評価を受けている。マジカメ(作中のSNS。正式名称はマジックカメラテレグラム)のヘビーユーザー。
チャラ男に見える一方で実は計算高く、1章ではエース、デュース、主人公に薔薇の色塗りをさせ自分は楽をしたり、『ハッピービーンズデー』ではデュースを唆して囮にする事で、補給ポイント付近に潜んでいた敵を遠ざけるなどしている。運動が得意で、箒に立ち乗りが出来る。1章終盤でトレイにバラされるまで隠していたが、甘い物全般が苦手で辛い物が好き。
父親の仕事の都合で転校を繰り返してきた過去を持ち、その経験から「どうせ別れる事になるのなら、深入りせずに適度な距離を保ちながら周りを楽しませ、講演を終えたら去って行くサーカス団の様な役割に徹する」スタンスを貫いており、根底には誰にも見せない寂しさややるせなさが渦巻いている。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のトランプ兵。
ユニーク魔法【舞い散る手札(スプリット・カード)】
無数の自分の分身を作り出すことができる。ただし、長時間使用すると負荷がかかる。
作中のエフェクトにおいて、それぞれの分身は違う服を着ている。ケイトと分身はそれぞれのことを「オレくん」と呼んでいる。

サバナクロー寮

百獣の王の不屈の精神に基づいている。名前の由来は「サバンナ」+爪を意味する「クロー」。

寮生の殆どが獣人族の生徒となっている。スポーツや格闘技を得意とする生徒が多く、寮の敷地内にはマジカルシフト(略称:マジフト)用の大きな競技場が備わっている。野生の獣だけあって縄張り意識が強く、部外者に対して喧嘩っ早い生徒も多い。

現在は副寮長が不在となっているのだが、レオナによると過去副寮長になった者は皆彼に挑んでは敗北して、辞めていったらしい。

寮服は褐色地に黒の装飾が入った服に黒いノースリーブジャケットを羽織り、首や腰に黄色いスカーフを巻いている。寮生によっては牙などの装飾品を着けている者も。

寮章は百獣の王をモチーフとした、黒い鬣を持つスカーフェイスのライオン。制服は左腕に黄色と黒の腕章を巻き、ブレザーの下には黄色いベストを着用。マジカルペンの魔法石の色は黄色。

インスパイア元となった作品は「ライオン・キング」。

レオナ・キングスカラー
声 - 梅原裕一郎
学年:3年A組 / 誕生日:7月27日 / 身長:185cm / 年齢:20歳
サバナクロー寮の寮長。ライオンの耳と尻尾を持つ獣人。左目に傷がある。留年しており、年齢が判明している生徒の中では唯一の成人。母国は女性を尊ぶような風潮があるらしく、「腕っぷしが強い女性が多く城の近衛兵も半分以上が女性という社会なので逆らう方が恐ろしい」という事から、兄ファレナの妻には頭が上がらない。甥のチェカからは「(レオナ)おじたん」と呼ばれ懐かれている。
何だかんだで面倒見がよく、主人公達が困っていると文句を言いながらも言いながら助けたりしている他、チェカに対しても鬱陶しがる素振りを見せながらも面倒を見てやっている。頻繁に授業をサボって昼寝しており、ラギーからはまた留年するのではないかと心配されている。「天才司令塔」と呼ばれるだけあって頭の回転は速く、誰も思いつかないような作戦を考えることができるが、時には卑怯な手や反則技を使うこともある。
朗らかな兄と比較され、気難しい性格の上にユニーク魔法のせいで周囲からは忌み嫌われていた。生まれた順番が全てという境遇だったため、いつしか「努力するだけ無駄」と考えるようになってしまった。劇中、魔法の使いすぎとマイナスの感情が蓄積してしまいオーバーブロットしてしまう。
元ネタは「ライオン・キング」のスカー。
ユニーク魔法【王者の咆哮(キングス・ロアー)】
触れたものを全て砂にする。人間ですら触れられると干上がってしまう強力な魔法。サバンナ地帯であり干魃を嫌う祖国においては恐れられているらしい。このユニーク魔法は生まれつきのものである。
呪文の詠唱は『俺こそが飢え、俺こそが渇き。お前から明日を奪うもの―――平伏しろ!』。
ジャック・ハウル
声 - 坂泰斗森優子(幼少期)
学年:1年B組 / 誕生日:10月11日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:192cm / 年齢:16歳
狼の耳と尻尾を持つ獣人。一見すると柄の悪い生徒だが、見かけによらず勉強にも真面目に取り組んでおり、テストでは実力で高得点を取っている優等生。また当人によると、十時には就寝する規則正しい生活を送っている(エースなどからは真面目と驚かれた)。犬科だからかネギが苦手。
この学園では貴重な常識人だが、天然な部分もある。誰ともつるむ気はない事を公言している文字通りの一匹狼な反面根は優しくて面倒見が良く、更に卑怯や卑劣が大嫌いな超の付く正義漢である。そのため2章ではレオナ達の不正にただ1人立ち向かおうとし、3章では主人公の事を「抜けてて危なっかしいから」という理由で何かと気にかけて協力しており、エースやデュースにその事を指摘される度に「勘違いするな」と照れ隠しで否定していた。
前述の性格上、正々堂々勝負をする事を好むが、それが度を超すことで周囲の人間に「暑苦しい」「面倒くさい」と思われてしまう事もしばしばある。勝つためなら卑怯な手も辞さないレオナやラギーには苦言を呈する事もあるが、基本的には尊敬している。実は学園でもトップの成績を誇るリドルを以前から密かに尊敬していて、直接会えた時はとても喜んでいた。そしてリドルもまた、ジャックの生真面目さや向上心の高さをハーツラビュルの掲げる厳格な精神に通じるものがあるとして、対面して以降は彼の事を高く評価している。
登場人物の中ではグリムを除き、唯一元ネタとなるディズニーキャラクターが存在しない。
ユニーク魔法【月夜を破る遠吠え(アンリイッシュ・ビースト)】
自身を銀色の巨大な狼へと変身させる。
初登場となった2章では一瞬しか披露されなかったが、『バルガスCAMP!』ではラギーを背中に乗せて移動するなどしている。
ラギー・ブッチ
声 - 市川蒼
学年:2年B組 / 誕生日:4月18日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:171cm / 年齢:17歳
ハイエナの耳と尻尾を持つ獣人。砕けた敬語で喋り、語尾は「~ッス」。性格はちゃっかりとしていて要領が良い。
故郷は夕焼けの草原のスラム街。家族構成は祖母1人(父親は出稼ぎに出たまま行方不明となり、母親はラギーを生んですぐに亡くなったとの事)。その日食べる物にも困る様な過酷な環境で育った影響により、金銭と食べ物への執着が激しい。祖母から料理を教わっており、ありもので適当に作れる腕前。更にその頃にサバイバル知識も身に付けており、『バルガスCAMP!』ではその知識を活かしてマジフト部員達を率いていた。手癖が悪くスリの腕前はかなりのもので、2章でリドルとケイトから彼等のマジカルペンを、3章でアズールから金庫の鍵を盗んでいる。
副寮長の立場でこそないが、実質彼がサバナクローのNo.2の立場に位置している。レオナの世話をしているのは、例えばお遣いすればお釣りが貰える、等といった報酬を得られるのが理由らしい(本人曰く「持ちつ持たれつ」)。ルークからは自身が1年の頃、食べる為にタンポポを集めていたのを彼に目撃されたため「ムシュー・タンポポ」と呼ばれている。
元ネタは「ライオン・キング」に登場するハイエナトリオ、シェンジ・バンザイ・エドの3匹。
ユニーク魔法【愚者の行進(ラフ・ウィズ・ミー)】
相手に自分と同じ動きをさせることができる。手を差し出す真似をすれば相手が持っている物を無理矢理渡させたり、階段など危険な場所で転ぶ真似をすれば怪我をさせる事も出来る。
2章の終盤近くでは魔法薬を使って強化し、大勢の人間を操ってみせた。

オクタヴィネル寮

海の魔女の慈悲の精神に基づいている。名前の由来は英語で8(タコの足の数)を意味する「オクタ」+英語で巻き貝を意味する「スネイル」。

寮自体が海の中に存在している。モットーは「自己責任」。学園内で『モストロ・ラウンジ』というカフェを経営しており、その見返りとして売り上げの10%を学園に上納金として渡している。5章のアズールの台詞から、文化部に所属している生徒が多い事が判明した。

寮章は巻貝で紋章の下にはタコの足が、紋章の枠上にはサンゴがある。制服は左腕に薄い紫と灰色の腕章を巻き、ブレザーの下に薄い紫のベストを着用。

寮服は黒スーツに寮の紋章が描かれた白菫色のストールを着けており、寮服に合わせた黒ハットにはストールと同色のリボンが巻かれていて、紫色の巻貝(バッチ)が飾られている。手首のボタンを留めるタイプの白手袋を着けている。寮長と寮生ではシャツとボウタイの色が異なる。

マジカルペンの魔法石の色は白。

インスパイア元となった作品は「リトル・マーメイド」。

アズール・アーシェングロット
声 - 田丸篤志日岡なつみ(幼少期)
学年:2年C組 / 誕生日:2月24日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:176cm / 年齢:17歳
オクタヴィネル寮の寮長兼『モストロ・ラウンジ』支配人。実家はリストランテを営んでいる。
慇懃な態度だが非常に計算高く、おいしい情報を掴むと何かと商売繁盛に繋げようとする強かな守銭奴。巧みな話術を駆使して生徒達に『取引』を持ち掛けては、後述のユニーク魔法により相手の全てを根こそぎ奪う『商売』を行っている。
本来の姿はタコの人魚。人魚の世界でタコの人魚は珍しかった事もあり、周囲からはいじめられていた。他人よりも多い手(脚)で必死に勉強をしたり、いつでも吐き出せる墨で魔法陣を書いたりなどの努力をした結果、中学生の頃にユニーク魔法を完成させ、自分をいじめた周囲の人魚に復讐行為を行っていた。やり方はどうあれコンプレックスをバネに急成長を遂げた過去を知った主人公からは、3章の終盤において「学園長を困らせた稀代の努力家」だと評された。
上記の通り座学においては非常に優秀なのだが運動の方はからっきしで、飛行術においても地面から僅か数cmしか浮く事が出来ない。そのため優勝すれば体力育成の成績が加点される『ハッピービーンズデー』では去年から入念な下準備(もとい裏工作)を進め、当日にはレアな装備類を入手した状態で臨んでいた。しかしタコ特有の強靭な肉体は人間の姿になっても変わらない様で、フロイド曰く握力はかなりのものらしい(タコは全身の殆どが筋肉で出来ているため)。更に元の姿はジェイドとフロイドより大きいとの事。
なお、幼少期はかなり太っていたため、本人はそのことを気にするだけでなく当時の写真を完全に抹消しようとしていた。しかし、エース達がアトランティカ記念博物館から拝借してきた写真だけは合法的に処理できず、その後フロイドに自身の幼少期の姿をエースやレオナ達の前で吐露されてしまい、「もういやだ。今すぐタコ壺に引きこもりたい」と言うほど恥ずかしがっていた。
また4章で、ジャミルのユニーク魔法『蛇のいざない(スネーク・ウィスパー)』を発動されてしまうが、自身の『黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)』を使いフロイドの『巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)』を使用して魔法を逸らすことに成功し、「熟慮の精神をモットーとするスカラビアの副寮長ともあろう者が、ザマァない」と、自身を”傲慢な魔法士”だと思って油断していたジャミルに言い放つクールな場面を見せた。
元ネタは「リトル・マーメイド」のアースラ。
ユニーク魔法【黄金の契約書(イッツ・ア・ディール)】
「黄金(きん)の契約書」にサインした相手の望みをかなえる代わりに、能力を徴収する。相手が契約違反をすると頭にイソギンチャクが生え、アズールに絶対服従する事になる。更にサインが書かれた契約書には傷ひとつ付ける事が出来ない。ただしそれは契約書がアズールの手元にある間とVIPルームの中にある時のみで、契約書自体の強度は普通の紙と同じ。持ち出したレオナのユニーク魔法によって砂に変えられた事で過去のコンプレックスへの恐怖心に駆られてしまい、契約書なしでユニーク魔法を使いすぎた結果オーバーブロットしてしまう。
実は本来のユニーク魔法の効力は「相手の能力を無差別に奪える」というものである。乱用しすぎないために、彼は契約書を用いて能力に制限を設けていた。その効力は非常に強力で、ジェイド曰く「契約書なしでは制御できない」ものになっている。
なおアズールは、この能力で奪った生徒達の魔法を返してやる代わりに『モストロ・ラウンジ』の経営を許可するようクロウリーを脅迫して、現在に至っている。
ジェイド・リーチ
声 - 駒田航越乃奏(幼少期)
学年:2年E組 / 誕生日:11月5日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:190cm / 年齢:17歳
オクタヴィネル寮の副寮長。本来の姿はウツボの人魚。片割れのフロイド共々元の姿は全長4mにも及ぶ大きさであり、人間時の長身はそれが反映されていると思われる。
丁寧な口調で話すが性格は腹黒く、一見すると柔らかい物腰と丁寧な口調で相手の懐に入り込むのが得意。また、さらっと物騒な事や毒を吐く。フロイドと行動する際の作戦を考えたりするのは主に彼であり、時にはアズールとフロイドさえ利用して計略を巡らせる。アズール曰く、「頭のネジの外れ方はフロイドとそっくりなのに、フロイドと比べて分かりにくい分たちが悪い(意訳)」との事。
キノコに並々ならぬ愛情を注いでおり、2週間キノコ料理を出し続けてアズールが苦言を呈した事もある。キノコ好きが高じて、「山を愛する会」という登山を主体とした山に息づくものの鑑賞と食を楽しむ同好会を立ち上げたが、部員は未だ彼一人のみ。文化祭では何の変哲もない石や植物の写真を展示し、フロイドからは「チョイスが地味すぎ」と酷評されている。飛行術は苦手だが、本人曰く「アズールよりはマシ」。
元ネタは「リトル・マーメイド」のジェットサム。
ユニーク魔法【かじりとる歯(ショック・ザ・ハート)】
一度だけ相手に本当の事を喋らせる事が出来る。同じ相手には二度と使えない。
心のガードが緩い人や気が動転していて隙のある人には効きやすいが、魔法耐性が強い人や用心深い人にはほぼ効かない。その性質上、彼はこのユニーク魔法の事を気軽に語りたがらない。
呪文の詠唱は『そんなに怖がらないで、力になりたいんです』。
フロイド・リーチ
声 - 岡本信彦武田愛奈(幼少期)
学年:2年D組 / 誕生日:11月5日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:191cm / 年齢:17歳
ジェイドの双子の兄弟。間延びした話し方をする。本来の姿はジェイドと同様、ウツボの人魚。
常に自由奔放な言動と行動で周囲を振り回す。前述の話し方と穏やかにも思える垂れ目で一見すると分かりにくいかもしれないが、元が「海のギャング」と呼ばれるウツボだけあってかなり凶暴かつ好戦的な気性の持ち主であり、一度キレると手がつけられない。また非常にムラっ気のある気分屋で、テストはその気になれば100点を取れる程の実力があるにも関わらず、気分が乗らず0点を取る事もある。
他2人と同じ様に飛行術は苦手としているが(それでも3人の中では一番高く飛べる)、身体能力はかなり高い。例としてバスケはジャミル曰くムラっ気がなければレギュラー入りできるレベルで上手く、ダンスやパルクールも得意。それ以外でも『モストロ・ラウンジ』でメニューを考案出来るだけの料理の腕前を持ち合わせていたり、『バルガスCAMP!』では一度見ただけの図鑑の内容を完璧に記憶していたりと、多才な上に大抵の事は人並み以上にこなせてしまう天才肌の節がある。ちなみに、ジェイドとは違いキノコ(特に椎茸)は嫌い。
リドルの事はからかい甲斐があって面白いからか、姿を見かける度におちょくっては怒らせている(そのため当然リドルからは蛇蝎の如く忌避されている)。方や生真面目な堅物、方や自由奔放な気分屋という一見正反対に見える2人だが、『一度キレると手がつけられない』面が共通しており、ある意味では似た者同士。
見た目、特徴から取った海の生物の渾名を付けて他人を呼ぶ癖がある(例:リドルの場合小さくて食べる所が少なく、怒ると顔が赤くなるから「金魚ちゃん」。カリムの場合、太鼓を叩いてにこにこしているから「ラッコちゃん」。エースは「カニちゃん」、デュースは「サバちゃん」、ジャックは「ウニちゃん」。教師陣や先輩相手ですらあだ名で呼ぶが、ジェイドとアズールは呼び捨て)。主人公の事は「小エビちゃん」、グリムの事は「アザラシちゃん」と呼んでいる。
元ネタは「リトル・マーメイド」のフロットサム。
ユニーク魔法【巻きつく尾(バインド・ザ・ハート)】
相手の魔法を妨害し矛先を逸らす。ジャック曰く「魔法が当たる直前に逸れる」感じらしい。決まれば強いが、気が乗らないと決まらずあらぬところに飛んでいき、下手をすれば味方に当たる可能性があるなど本人同様かなり癖のある魔法。
あくまで"矛先を逸らす"魔法であり、攻撃を消失させるのは不可能。

スカラビア寮

砂漠の大賢者の熟慮の精神に基づいている。名前の由来は古代エジプト語で黄金虫を意味する「スカラベ」+「アラビア」。

砂漠の中に建っておりさながら宮殿の様な外装をしているが、これはカリムの入学時に彼の実家からの寄付金でリフォームされたのもあると思われる。物置部屋にはカリムが家を出る際に父親から与えられた莫大な金や財宝が保管されていて、最早宝物庫と化している。

思慮深く、知略に優れた生徒が多く在籍している。試験ではオクタヴィネル寮と常に上位争いしているらしい。また、先読みや占星術などを得意としている生徒が多い。なお、前寮長はカリムの親戚筋にあたる。

寮章はタージマハルのような建物に、コブラが巻き付いている。

制服は左腕に臙脂と黄色の腕章を巻き、ブレザーの下には暗い赤のベストを着用。寮服は金の線が入ったフード付きの黒のノースリーブで赤い襟に黒い線が入っているジャケットを着ている。右の二の腕にはヘビのアームアクセサリーをつけている。マジカルペンの魔法石の色は濃く深い赤。

インスパイア元となった作品は「アラジン」。

カリム・アルアジーム
声 - 古田一紀内山茉莉(幼少期)
学年:2年A組 / 誕生日:6月25日 / 身長:168cm / 年齢:17歳
スカラビア寮の寮長。名字の『アル』は熱砂の国の古い言葉で『息子』を表すため、名前は訳すと『アジーム家の息子のカリム』という意味になる。実家は商家にして、大富豪の跡取り息子。弟や妹が30人以上いるらしい。
性格は明るくおおらか、かつ天真爛漫。勉強に関してはからっきしで、イベント『ゴースト・マリッジ』ではリドルに勉強を時間をかけ教えてもらい、ようやく『問題内容』を理解し始めていた。裕福な家の生まれ故に金銭感覚が麻痺しており、グリムからは「他の寮長とは違う意味でヤバい」と評された。
幼い頃から両手で数えきれないほど誘拐されたり食事に毒を盛られたりと、何度も命の危険に晒されている。そのため、校内でも従者のジャミル(後述)と共に行動する事が多く、食事も原則ジャミルが作ったもの以外口にしない。毒の盛られたカレー(自身が食べる分にだけ毒が入っていた)をジャミルが毒味で食べ倒れた事がトラウマで、カレーが苦手。かつて砂漠の魔術師が仕えた王が愛した空飛ぶ絨毯のレプリカを所有しており、4章前半で主人公とグリムを乗せて夜空を散歩した。
ストーリー内で一度情緒不安定気味になってしまったが、実際はジャミルに洗脳されていた。この時実は他の生徒と異なり裏口入学していたことが判明し、ジャミルは「学園長が寄付金欲しさにカリムを入学させたのではないのか」と疑っていた。彼の苦悩を知らず天真爛漫に接していたのだがそれは逆効果になってしまっていて、17年間ずっと信頼していた彼からの裏切りにはショックを受けていた。事件解決後はジャミルの葛藤を理解し、対等な関係を望むも断られてしまうが、今まで通り友人になろうとしている。
バトル時の無属性魔法のエフェクトが光であるキャラクター。
元ネタは「アラジン」のサルタン。
ユニーク魔法【枯れない恵み(オアシス・メイカー)】
少量の魔力で美味しい水を作ることができる。その内容からグリムには「なんだか地味」と評され、カリム本人も「水道が普及した現代じゃあんまり役に立たない」と零していたが、4章後半では枯れた川をたちまち水で満たし、文字通り「活路を開いて」みせた。
なおアズールからは、「まだ治水環境が整っていない国などでは英雄モノの魔法じゃありませんか!」「商売になりすぎる!!!!」と目を付けられている。
呪文の詠唱は『熱砂の憩い、終わらぬ宴。歌え、踊れ!』。
ジャミル・バイパー
声 - 二葉要織江珠生(幼少期)
学年:2年C組 / 誕生日:9月12日(SSRおめかしバースデー実装済み)/ 身長:175cm / 年齢:17歳
スカラビア寮の副寮長。実家は代々カリムの家に仕えている家系。冷静で何事にも動じないこの学園では貴重な常識人だが、それと同時に主人のカリムや個性の強過ぎる同級生に手を焼いている、苦労人でもある。幼い頃から毒に倒れることが多かったカリムのために彼が料理を作っており、料理が得意。
昔カリムに出されたカレーの毒味をし、それに混入されていた毒で死にかけた過去を持つ。その時のトラウマでカリムがカレーが苦手になったのに対し、当のジャミルはカレーが好物である。
授業は全て10点中オール5。しかしそれは幼い頃から主であるカリムを常に立てる事を教え込まれ、何においても本気を出せない環境で育ったためであり、本人はカリムに勝ってみたい、一番になりたいと考えていた。カリムが寮長になったことも快く思っておらず、寮生からの信頼を失墜させるために彼を洗脳する。しかしその計画がバレてしまい、寮生全員を操り続けた結果オーバーブロットしてしまう。元に戻った後、カリムに「友人になりたい」と頼まれるも断り、今まで通りの関係を望む。
元ネタは「アラジン」のジャファー。
ユニーク魔法【蛇のいざない(スネーク・ウィスパー)】
自分の目を見た相手を洗脳する事ができる。この手の魔法は扱いが難しく、相当な魔力と技術を要する。また細かな動作は指示できず、アズールのようなタイプの人間を長時間洗脳する事は難しいようである。
洗脳されると目が赤く染まる(ただしカリムがかけられた時は元々目が赤いので変化が分からなかった)。彼はこれを隠していたが、カリムはユニーク魔法について知っていて、ジェイドの魔法でも口を割らなかった。
呪文の詠唱は『瞳に映るはお前の主人(あるじ)。尋ねれば答えよ、命じれば頭(こうべ)を垂れよ―――』。

ポムフィオーレ寮

美しき女王の奮励の精神に基づいている。名前の由来は英語でリンゴ系の果実を意味する「ポム」+イタリア語で花を意味する「フィオーレ」。

学園の歴史の中でも一番古くからある寮。外装は城の様な造りとなっており、内装も豪華絢爛。毒薬作りを得意とした美しき女王に因んだ寮だけあり、寮長のヴィルを筆頭に「美しさ」に何より重きを置いている生徒や、調合に微細な調整を要求される魔法薬学等に秀でた生徒が多く在籍しており、他にも呪術を得意とする者もいる様子。談話室には美しき女王が愛用していた椅子のレプリカが置いてあり、またレッスンルームまである。

寮服は黒いインナーの上に、紫の表地と赤い裏地に金色の装飾のされた艶やかなガウン(アカデミックドレス)を、飾り紐とベルトらしきもので止めている。足元は少しヒールのある黒地のブーツに金色の装飾がされており、ヒール部分の形状や高さは個々によって異なっている模様。

制服は左腕に紫と赤の腕章を巻き、ブレザーの下には紫色のベストを着用。寮章は短剣の刺さった髑髏のような林檎で、枠の上部には王冠が装飾されている。

マジカルペンの魔法石の色は紫。

インスパイア元となった作品は「白雪姫」(学園で一番古い歴史を持つというのも、この作品がディズニーで最も古い作品だという事に由来している)。

ヴィル・シェーンハイト
声 - 相葉裕樹遠野ひかる(幼少期)
学年:3年C組 / 誕生日:4月9日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:183cm / 年齢:18歳
ポムフィオーレ寮の寮長。売れっ子の芸能人であり、マジカメのフォロワー数は500万人以上。一人称は「アタシ」で、女性的な口調で喋る。他人に対しても厳しく、手を抜くような人間は嫌い。人物に対しての洞察力にも長けており、VDCオーディションでは辛口ではあるものの参加者の本質を見抜いた上で批評をしている。魔法使用時にはマジカルペンを使用せず、傍に持った本から魔法を放つ。
5章では子役時代からの知り合いにして、長年ライバル視しているロイヤルソードアカデミーに通う人気俳優・ネージュに勝つべく、彼が参加するVDC優勝に向けて心血を注ぐ。しかし後編の本番直前のリハーサルにて、ネージュとその仲間達によってあっという間に話題をかっさらわれてしまった事で追い詰められて自暴自棄になり、ネージュにユニーク魔法で呪いをかけた林檎ジュースを飲ませようとするも、ルークやカリム達にそれを阻止される。我に帰った後で汚い手段を使ってネージュを蹴落とそうとした自分自身に「醜い」と絶望し、「世界一美しくなれないなら自分以外の人が醜く歪んで溶けてしまえばいい」とオーバーブロットしてしまう。
実はジャックとは幼馴染で、悪役ばかりを演じていたせいで周りに冷やかされていた所を彼に助けられ、周りが見直すのを待ちながら主役を目指して演技に励んでいた。だが皮肉な事に、その浮世離れした美貌と常に高みへ上り詰めようとするストイックで完璧主義な性格が仇となり、「視聴者に親しみやすさを感じさせる“普通のティーン”を演じるには特別すぎる」、「リアリティーがない彼には、主役は一生難しいんじゃないか?」と評されてしまい、思惑とは裏腹にいつまでも悪役ばかりを演じ続ける事にストレスを感じていた。また己にはない天性の愛嬌で周りを虜にし、いつもおいしいところを持っていくネージュに嫌悪感を持っていた。
元ネタは「白雪姫」の女王。
ユニーク魔法【美しき華の毒(フェアレスト・ワン・オブ・オール)】
触れたものに呪いをかける。呪いは強烈で、条件を満たさない限りかけた彼自身ですら解けない。
名前の由来は白雪姫の劇中の台詞、「世界で一番美しいのは誰?」の英訳から。
エペル・フェルミエ
声 - 土屋神葉
学年:1年B組 / 誕生日:5月6日 / 身長:156cm / 年齢:16歳
普段は物静かで丁寧な口調だが、感情が昂ると素の方言が出て一人称が「僕」から「俺」や「わー」へと変化する。実家は林檎農家で、実家から届いた差し入れをよく寮生におすそわけしている。小柄で女性的な容姿のため、周囲から女の子と間違われたり可愛いと思われる事も多いが、本人は嫌がっている。元はサバナクロー寮に入りたがっていたため、いつかバルガスの様になりたいと思っているが、ヴィルからはマナーや振る舞いを厳しく躾られている(普段あまり口を開かないのはヴィルから訛りを矯正するように言われていて、標準語に慣れていないため)。素の性格はデュースと同じ位に血の気が多くて喧嘩っ早く、入学早々ヴィルに喧嘩を売ったり、故郷にいた頃に女性的な容姿をからかってきた連中を全員返り討ちにしたりしている。
5章中盤でヴィルのレッスンに耐えきれず脱走したが、浜辺で不良に絡まれたのをきっかけに自分の強みを見つける。その際に、「思い切って大声で、言いたいこと叫んでみろよ」とデュースに言われ、「そった急にめごくなれって言われで、なれるわげねーべよ!!」(標準語→「そんな急に可愛くなれって言われて、なねるわけねーだろ!」)、「つーかわーはめごぐなりたぐねーんずよ!!わーは、逞しくて、背たげぐて、強い男さなりてーんだね。ばっきゃろーーー!!!」(「というか俺は、可愛くなりたくねーんだよ!俺は、逞しくて背が高くて、強い男になりてーーんだよ。ばかやろーーー!!!」)と方言全開でヴィルにずっと言えなかった思いを海に向かって叫び、デュースを驚かせた。
しかしヴィルがエペルの実家から届いたリンゴジュースを飲む様子を自身のマジカメにアップした途端、それまで売れ残っていたのが嘘かの様にリンゴジュースへの注文が殺到した事で、ヴィルの言っていた「“強さ”と“愛らしさ”は別物ではない。その2つはどちらも等しく“パワー”だ」という言葉の意味を理解。ヴィルの美しさが持つ“パワー”を目の当たりしたエペルは、それまでコンプレックスだった己の愛らしさを「今しかない自分だけの武器」だとして前向きに肯定出来る様になり、以降はヴィルやネージュをも倒せる程に強くなってみせる事を決意している。
元ネタは「白雪姫」の毒林檎。
ルーク・ハント
声 - 糸川耀士郎
学年:3年A組 / 誕生日:12月2日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:177cm / 年齢:18歳
ポムフィオーレ寮の副寮長。自他共に認める変人で、興味を抱いた相手を「狩りの獲物」と称しストーキングすることもしばしば。それ故に彼に苦手意識を抱く生徒は多い。他人を呼ぶ時は相手の特徴を捉えた独特な呼称(ヴィル→『毒の君(ロア・ドゥ・ポアゾン)』、エペル→『ムシュー・姫林檎』、トレイ→『薔薇の騎士(シュヴァリエ)』、主人公→『トリックスター』など)を用いる。イデアからは学園陽キャトップ3の一人に数えられている(曰く「ミステリアスハイテンションの陽キャ」)。また頻繁に他人を褒める癖がある様で、VDCの参加オーディションの審査では参加者全員を褒め称え100点を連発したため、もう一人の審査員であるヴィルに呆れられた。
5章後編でネージュに毒を盛ろうとしたヴィルを目の当たりにして、彼の凶行を止める。その際、ネージュを『白雪の君(ロア・ドゥ・ネージュ)』と呼んでいた。そして同章終盤にて、呼び名がきっかけでネージュの大ファンだという事が全員にバレてしまう。しかもファンクラブ会員ナンバーは2で、握手会に毎回参加し、ブロマイドを全て買い集め、感想の詩を書いた手紙を送っているという半端ではない熱の入れようであった。なお、この事を知ったヴィルは「とんだ裏切りだわ」と呆れていた。
バトル時の無属性魔法のエフェクトが光であるキャラクター。
元ネタは「白雪姫」の狩人。

イグニハイド寮

死者の国の王の勤勉な精神に基づいている。名前の由来はラテン語で炎を意味する「イグニス」+「ハデス」。

寮章は六角形の中に赤い目をしたケルベロス。紋章の上には死者の国の王の頭部をモチーフにした青い炎が描かれている。

ケイトに「ガードが固い」と称されるなど、寮生は大人しい性格をしている(グリムからは「根暗が多いって事か?」と言われている)。またゲーム内の会話の内容から察するに、イデア程ではないが1人を好むオタク気質な者が多い模様。オルトによるとゲーム好きが多いらしく、兄が持っていないゲームでも寮生に聞けばきっと見つかると評している。

特徴として、魔法エネルギー工学やデジタル系に強い寮生が多い。そのためか、『フェアリーガラ』の騒動でサウナのように暑くなっていた環境ではパソコンが壊れる可能性が出ていた。

制服に青と黒の腕章をしている。マジカルペンの魔法石の色は青(イデアとオルトは身に付けていない)。

インスパイア元となった作品は「ヘラクレス」。

イデア・シュラウド
声 - 内山昂輝
学年:3年B組 / 誕生日:12月18日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:183cm / 年齢:18歳
イグニハイド寮の寮長。筋金入りのオタクで、一人称は「拙者」(または「僕」)。他人を呼ぶ時は名前の後に「~氏」と付ける。性格は本人も自称している通りの「陰キャ」で、根暗かつ卑屈。更に極度の引きこもりと対人恐怖症を拗らせており、普段は浮遊させているタブレットを通じて授業や寮長会議に参加している。対面している状態だと他人とまともに話すのも困難だが、前述のタブレットを初めとするオンライン上だとうって変わって饒舌になる。アイドルユニット「崖っぷちもいらす(略称:がけも)」のファン。
魔法と科学を組み合わせた魔法工学に関しては天才と言ってもいい程の才能を持つ反面、根っからのインドア派であるため運動は大の苦手。体力育成の成績はアズール同様惨憺たるものの様で、飛行術では箒にちゃんと乗れずぶら下がるスタイルとなっている。スポーツ大会の『ハッピービーンズデー』においては当然ながらやる気はゼロで、毎年『Smith(スミス)』という偽名で自ら開発した豆射出器『ビーンズシューター』をサムの店を使わせて貰って販売する事で、密かにサボっている。その様に大の運動嫌いであるがオタ芸は得意。上記の通り寮長会議や入学式にちゃんと参加した事は皆無なため、ルールの鬼のリドルからは快く思われていない。
弟のオルトを溺愛していて、セキュリティを厳重にし過ぎてアップデートが彼一人では困難になるほど。名家の出身の様だが、本人曰く「呪われた家」らしい。魔法使用時にはマジカルペンを使用せず、傍らに浮遊しているドクロのような物体から魔法を放つ。大手企業のオリンポス社に何故か嫌悪感を持つ。
イベント『ゴースト・マリッジ』では真夜中に外出していた最中、ゴーストのプリンセス・イライザが掲げる「理想の花婿」の条件に合致していたため、彼女に拐われてしまう。しかし普段の態度故に自主的に彼を助けに行こうとする人物はオルトを除いて皆無であり、人望のなさが浮き彫りとなってしまった。
元ネタは「ヘラクレス」のハデス。
オルト・シュラウド
声 - 蒼井翔太
学年:不明 / 誕生日:8月14日 / 身長:148cm / 年齢:不明
イデアの「弟」。顔から下側はロボットのようになっていて、衣装の名称は全キャラの中で唯一「○○・ギア」である。足には反重力装置がついていて常に浮遊している。一度「歩いてみたい」と兄に願うも拒絶されたが、イデアに反感を抱いたリーチ兄弟に脅迫されたお陰でバネを取り付けてもらった事がある(本人は兄が脅迫されていたことを知らなかった)。自身がロボットである事は本人も周囲も認識している模様。魔法は基本的に使用せず、搭載されているビームや飛行機能で代用している。
コミュ障を拗らせている兄とは対照的に、明るく無邪気で人懐っこい。とにかく面倒臭い性格のイデアに苦言を呈する時もあるが、彼の事は心底慕っている。『ゴースト・マリッジ』でイデアがゴーストに拐われた際には誰も助けに行こうとしない状況に業を煮やし、学園を破壊してでもゴーストを退治しようとした。また兄とは異なり、オリンポス社に好意的。
名前の由来はケルベロスの弟、「オルトロス」からだと思われる。

ディアソムニア寮

茨の魔女の高尚な精神に基づいている。名前の由来はスペイン語、イタリア語で悪夢を意味する「ディアブロ」「ディアボロ」+ラテン語で夢を意味する「ソムニア」。

寮章は翼を持つ黒いドラゴンで、枠上部には一対の黒い角が装飾されている。

寮の外装はポムフィオーレと同様に古城がモチーフとなっているが、こちらは外装も内装も暗く不気味な雰囲気を醸し出している。

寮生はマレウスを筆頭に、魔術全般を得意とする生徒が多い。

制服は左腕に黄緑と黒の腕章を巻き、ブレザーの下には黄緑色のベストを着用。寮服は黒を基調に裏地や襟、サイドなどに黄緑のラインが入っており、位置は異なるものの肩章や飾緒(飾り紐)に似た装飾が付いているため一見すると軍服のようにも見える。同色の角が生えたキャップを被っている。マジカルペンの魔法石の色は黄緑。

インスパイア元となった作品は「眠れる森の美女」。

マレウス・ドラコニア
声 - 加藤和樹
学年:3年D組 / 誕生日:1月18日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:202cm(角含む) / 年齢:???
ディアソムニア寮の寮長。頭に黒い角を持つドラゴンの妖精で、耳が尖っている。年齢は少なくとも100歳を超えているらしい。妖精族の住まう小国『茨の谷』の次期王であり、見聞を広める為に国を出て入学した。セベクからは「若様」、主人公からはグリムが命名した「ツノ太郎」というあだ名で呼ばれている。なお、彼は他の生徒を呼ぶ時は原則名字で呼ぶ(例:アズール→アーシェングロット、カリム→アジ―ム、ヴィル→シェーンハイト)。
学園どころか世界トップクラスの魔法力を誇り、特に鍛えている訳でもないのに身体能力も高い。そのスペックの高さや肩書きから殆どの生徒が彼に畏怖の念を抱いており、寮長会議や入学式の招待を忘れられる事もしばしば。尊大な口調だが、基本的に普段は穏やかで落ち着いている。しかし煽り耐性が意外と低いのか、『スケアリー・モンスターズ!』ではマジカメモンスターの無礼な振る舞いにあわや爆発寸前だった。電力というものが存在しない茨の谷で生まれ育ったためかどうやら機械音痴らしく、機械類を「近代のカラクリ」と呼んでいる。だが10年以上前に流行った携帯型育成ゲーム、『がおがおドラコーンくん』は今でも大切にしている。
廃墟マニアの一面があり、2章終盤でオンボロ寮を訪れた際に主人公と出会った。それ以来初めて自分になんの偏見もなく接してくれた主人公の事を気に入っており、5章でVDCに招待された際は非常に喜んでいた。同章後編では余程楽しみだったのか開演2時間前に会場へ訪れ、オーバーブロットしたヴィルとの戦いを主人公から知らされた後は崩壊したステージを一瞬の内に修復し、その力の一端を見せ付けている(しかし上記の通りの機械音痴故か、音響設備関係のデータだけは修復されなかった)。
元ネタは「眠れる森の美女」のマレフィセント。
リリア・ヴァンルージュ
声 - 緑川光
学年:3年E組 / 誕生日:1月1日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:158cm / 年齢:???
ディアソムニア寮の副寮長。マレウス同様尖った耳を持つ。明確にはされていないがどうやら蝙蝠の妖精らしく、よく逆さまの状態で姿を現す(それ以外にも体力育成で彼だけサンバイザーを着けていたり、周囲に蝙蝠の群れが飛んでいたりする)。並外れた視力と聴力を持ち、マレウスがどこにいようとすぐに分かったり、何十メートルも先の話し声を聞き取る事が出来る。
見た目は可愛らしい容貌を持つ美少年。しかし実はマレウスが幼い頃からのお目付け役にして、シルバーの育ての親。それもあり、シルバーからは「親父殿」と呼ばれている。何百年もの時を生きているためか、見た目とは裏腹に一人称が「わし」の古風な口調で話す。飄々とした雰囲気の持ち主だが底知れない実力を隠しているようで、劇中では瞬く間に無数の相手を倒す、瞬間移動を行うなど力の一端を見せている。かつては茨の谷の王の領主に仕えていた近衛兵だったらしい。
その反面、「マッスル紅(くれない)」というハンドルネームでオンラインゲームに興じていたり(お互いがそうだと知らないが、イデアとはゲーム内で親しい仲)若者言葉を多用したりと、ディアソムニアの面々の中ではある意味一番学生らしい。
料理が絶望的に下手(卵を殻を割らずに入れる、材料をまともに計量しないなど)で、マレウスとセベクに「二度と食べたくない」「味音痴」と評される。また、シルバーの嫌いな食べ物に「リリアの手料理」が挙げられるほど。だが本人にその自覚はない。また、軽音部の新入生歓迎会でシャウトを聞かせた結果周りに引かれる羽目になった過去を持つ。
シルバー
声 - 島﨑信長
学年:2年A組 / 誕生日:5月15日 / 身長:176cm / 年齢:17歳
朴訥とした性格で常に冷静沈着な一方、少々天然気味なのか相手の言葉を簡単に信用したり良い方面へ解釈してしまって話が噛み合わない時があり、ラギーからはカリムとセットで「いらふわ空間」と評されている。全生徒の中で唯一フルネームが不明。
所構わず突然眠ってしまう特異体質の持ち主だが、本人曰く「眠りたくて眠っている訳ではなく、眠る条件がわからない体質」。シルバー当人も睡眠の質の改善に励んだりブラックコーヒーを大量に飲んだりと眠ってしまわないよう努力しているが、そもそもの原因が睡眠不足ではないため一向に効果が現れていない。また動物に好かれやすい体質でもあり、自然の中にいると小鳥やリスといった小動物達に囲まれる。
ディアソムニアの面々の中では唯一の生粋の人間であり、詳細はまだ不明だが幼い頃にリリアに拾われ育てられた。その事からリリアの事を「親父殿」と呼んでいる(マレウス達以外の面子の前では、「リリア様」や「リリア先輩」)。昔は義理の親子だという事に気付いていなかったため(リリアは気付いていると思っていたからか、敢えて言わなかった模様)、知った時はかなりショックを受けた事を誕生日におけるインタビューで話していた。なお名前を考えたのもリリアであり、由来は髪が銀色だからだという直球なもの。
バトル時の無属性魔法のエフェクトが光であるキャラクター。
セベク・ジグボルト
声 - 石谷春貴
学年:1年D組 / 誕生日:3月17日(SSRおめかしバースデー実装済み) / 身長:188cm / 年齢:16歳
真面目かつ素直な性格で、マレウスとリリアに心酔している。特にマレウスへの忠誠心は並外れていて、行き過ぎたそれに周囲の人間から呆れられる事もしばしば。声が非常に大きく、よくうるさがられている。
同郷にして共にマレウスの護衛を務めているシルバーには対抗心を抱いており、何かと突っ掛かる様子が頻繁に見られる。しかし何だかんだで信頼しているのか、『バルガスCAMP!』では有事の際に息の合った姿を見せていた。
他の生徒を「人間」と呼び見下した様な尊大な態度を取るが、実は妖精族の母親と人間の父親との間に生まれたハーフ。父親は歯科医で、治療の手腕や性格に惚れ込んだ母親が熱烈なアプローチを繰り返し、周囲の猛反対を押し切って結婚したのだという。

オンボロ寮

ゴースト
オンボロ寮に主人公達が住む前から住んでおり細い霊と太った霊、普通体型の3体がいる。最初は主人公とグリムを追い出そうとしていたが現在は仲良くなり、ホリデーでは主人公やグリムと過ごす約束をしたり、主人公達がスカラビアに監禁された際には主人公の代わりに火の番をしてくれている。
90年前はマジフトの選抜メンバーに選ばれた事もあるらしい。ハロウィンでは一体に一個ずつスマホを契約し、グリムと写真を撮ったりしている。
コミカライズ版では雄剣目掛けてシャンデリアを落とすなどゲーム本編よりも驚かし方が過激になっていたが、殆ど驚かれなかった上に友好的に挨拶されて困惑していた。

ナイトレイブンカレッジ関係者

ディア・クロウリー
声 - 宮本充
学園長。カラスの様な仮面を常に被っている。口癖は「私、優しいので」。年齢は不詳だが、プロローグで「私が学園長を務めてはやン十年」言っていた事から、見た目より高齢の可能性が高い。
かなりちゃっかりしている人物だが、癖の強い生徒達の相手をしているため強か。一応主人公が元の世界に帰るための方法を探す約束をしている筈なのだが、頭からすっかり抜け落ちている節がある。また主人公の衣食住の面倒を見てやっているのをいい事に、ほぼ毎回主人公に厄介事を押し付ける。
授業パートではゲージが溜まると現れ、彼がいる間は授業の評価が必ず3つ星になる。授業中にいるのは質問5回分までで、終わると去っていく。
元ネタは「白雪姫」の女王の手下のカラス・レイバン、もしくは「眠れる森の美女」のマレフィセントの使い魔のカラス・ディアブロと思われる。
ディヴィス・クルーウェル
声 - 伊東健人
魔法薬学や錬金術などの理系科目を担当する教師。生徒を「仔犬」、騒ぐ生徒は「駄犬」と呼び、生徒を褒める時は「Good Boy(グッボーイ)」、叱る時は「Bad Boy(バッボーイ)」と完全に犬扱い。「自分に噛みつかなくなるまで躾ける」が信条。
エペルに許しを乞う事を前提とした無理難題を突き付けた事もある。ただしそれも機転を利かせてクリアされてしまったことに対し無下にはせず素直に感心する、生徒の才能を尊重する人物でもあり、そのため生徒からの信頼も多い。
元ネタは「101匹わんちゃん」のクルエラ・ド・ヴィル。
モーゼズ・トレイン
声 - 小山力也
魔法史などの文系科目を担当する教師。既婚者で、娘がいる。学園長とはお茶をする仲。クルーウェルとは物に対する考え方やファッションセンス、果てには方や犬派で方や猫派という点まで、とことん気が合わない。
仕事に信念と誇りを持っており、生徒達には常に厳格な態度で接している。そのため、学園の問題児の多さには頭を痛めている模様。使い魔のルチウスを溺愛していて、姿を消した際には普段からは考えられない位に取り乱していた。
元ネタは「シンデレラ」のトレメイン夫人。
ルチウス
トレインの使い魔である飼い猫。イデアには「ルチウスたん」と呼ばれ可愛がられている。グリムとは仲が悪く、彼の食べ物を奪い争いになった事がある。クロウリーを見るといつも威嚇をする。
元ネタは「シンデレラ」のトレメイン夫人のペット、ルシファー。
アシュトン・バルガス
声 - 竹内良太
飛行術などの体育系科目を担当する教師。一人称が「俺様」のナルシストで、筋肉を信奉する暑苦しい性格。
アズールやイデアなどの運動が苦手な生徒からは疎まれているが、本人は気付いていない。但し肉体派のデュースやジャックのように彼に賛同していたり、エペルのように憧れを抱いている生徒も居るので、全くの嫌われ者という訳でもない。
『バルガスCAMP!』では、危機的状況に陥った生徒達が如何にしてピンチを切り抜けるかを試すために怪物に扮して皆を襲い、マジカルペンが無く魔法を満足に使えない状態だったとはいえレオナすら軽くあしらい、残ったラギー、フロイド、セベク、ジャックの4人をも苦戦させるという、学園の教師に相応しい実力の一端を垣間見せた。
元ネタは「美女と野獣」のガストン。
Mr.サム
声 - 木村昴
学園内の購買「Mr.Sのミステリーショップ」の店長。明るくフレンドリーで、主人公を含め学園の生徒達を「小鬼ちゃん」と呼ぶ。
職業柄か広い人脈を持っている様子。サム曰く『秘密の仲間』が客の欲しいものを教えてくれるらしく、どんなに希少なものでも必要な時に用意してくれる。例として『フェアリーガラ』では妖精に扮するための妖精の粉を、『ゴースト・マリッジ』ではゴーストの姫・イライザを除霊するための『断絶の指輪』や、花婿に相応しい正装一式及びゴーストの負の感情を吸収するという花束を生徒達に提供している。
『商売』が関わるとクロウリーでも掌で転がす程の交渉力を持ち、ヴィランらしさが垣間見える。また、リリアによると魂やスピリットに詳しく、リリア自身もサムの曽々祖父と知り合いとの事。
元ネタは「プリンセスと魔法のキス」のドクター・ファリシエ。

ロイヤルソードアカデミー

リドル、トレイの幼馴染のチェーニャ、ヴィルのライバルのネージュが所属している学校で、恐らくこちらも男子校。校舎のモチーフはシンデレラ城。校章は向かい合う2頭の白馬と、中央に添えられた剣。制服はどこかクラシックなディズニープリンスの衣装(例として挙げるなら、シンデレラのプリンス・チャーミングの服が近い)を思わせるデザインとなっている。5章にてナイトレイブンカレッジと同じ、賢者の島に存在している事が明らかになった。レオナやラギーからは「キザったらしい優男ばかりのお坊っちゃま学校」、「校舎も制服もやたらキラキラしてダサい」と言われている。

ナイトレイブンカレッジが主にディズニー・ヴィランズを元ネタとしたキャラクターの集まりなのに対し、こちらはディズニープリンセス及びその仲間サイドのキャラクターなどが元ネタとなっている(チェシャ猫は微妙な立ち位置であるが)。そのためナイトレイブンカレッジの面々とは異なり、協調性や思いやりのある者が多い。血の気の多いナイトレイブンカレッジ生からはかなり敵視されているが、ロイヤルソードアカデミー生の方は前述の気質を持つ生徒が多いためか長年のライバル校だからと言って突っ掛かる様な事はなく、寧ろ礼儀正しく友好的。

ナイトレイブンカレッジは100年もの間マジフトでこの学校に敗北し続けている因縁があり、ジャックの言っていた「チームの見事な連携プレー」が敗因の1つとして挙げられると思われる(上記の通りナイトレイブンカレッジ生は我が強く、協調性に欠ける生徒ばかりなため)。

チェーニャ / アルチェーミ・アルチェーミエヴィチ・ピンカー
声 - 濱健人青山吉能(幼少期)
ロイヤルソードアカデミーの3年生。前者はあだ名で後者は本名。猫の耳と尻尾を持つ獣人で、自称「猫のような、人のような、魔力を持った摩訶不思議なヤツ」。微妙に訛った様な、語尾に「にゃあ」と付けて話す口調が特徴的。
常に飄々としていて、人を煙に巻くかの様な話し方で周りを困惑させる。リドルとトレイとは幼少期からの幼馴染であり、1章中盤で初登場した時には「リドルの事が知りたければあの眼鏡(トレイ)に聞け」と主人公達に助言した。
自身の身体を自由に出したり消したり出来るユニーク魔法(名称は不明)を使い、頻繁に『なんでもない日』のパーティに潜り込んでいる。なお、登場する時は必ず首だけの状態で姿を現すため、その都度周囲を驚かせている。
元ネタは「ふしぎの国のアリス」のチェシャ猫。
ネージュ・リュバンシェ
声 - 永塚拓馬
ロイヤルソードアカデミーの2年生。CM、ドラマ、映画に引っ張りだこな、誰からも愛される売れっ子芸能人。ケイト曰く「今一番ホットなマジカメグラマー」。公式ファンクラブ『Eternal Snow』を持ち、会員数は7桁にまで及んでいる。
5章で初登場し(最初は無料動画の企業CM内で登場し、実際に姿を見せたのは後編から)、文化祭の目玉イベントのVDCに「友達との思い出作りのため」、「折角だから世界中の皆さんにも楽しんでもらいたい」というイベントそのものを重視した理由で参加した。
飾らない素朴な人柄の持ち主で、目を引く美形ではあるもののヴィルの様な強烈なオーラは感じられない。しかしそれは裏を返せば親しみやすく感情移入しやすいという事であり、ドラマや映画で主役に抜擢されている要因でもある。
ヴィルとは子役時代からの付き合いで、彼を「ヴィーくん」と呼んでいる。その呼称からも分かる通り、ネージュの方はヴィルに対して好意的な上に彼の格好良さに憧れてすらいるのだが、それが却ってヴィルを苛立たせる原因となっている様子。VDC終了後は自身のチームの演目「みんなでヤッホー!」を、ヴィルと(半ば強引に)一緒に歌った。
元ネタは白雪姫。作中では初めて登場した、ディズニープリンセスがモチーフのキャラクターである。
スニック、ドミニク、グラン、シェルピィ、ホップ、ティミー、トービー
声 - 新田早規(スニック)、小市眞琴(ドミニク)、村中知(グラン)、長谷美希(シェルピィ)、川井田夏海(ホップ)、朝日奈丸佳(ティミー)、岩倉あずさ(トービー)
ロイヤルソードアカデミーの2年生。ネージュの親友で、彼と共にVDCに参加していたドワーフ族の生徒達。スニック、ドミニク、グランの3人は文化祭当日に他の仲間とはぐれた所をナイトレイブンカレッジ生に絡まれ、見回りをしていたリドルに助けられた。
小柄な上に声変わりしていないせいかよく幼稚園児と間違えられるが、ドワーフ族の中では比較的大柄なタイプであるらしい。チェーニャとも面識がある。好奇心旺盛なのか、ネージュによるとじっとしていられないらしい。
元ネタは「白雪姫」の7人の小人。各人が元ネタと同じ性格をしている。
アンブローズ63世
声 - 井上和彦
ロイヤルソードアカデミーの学園長。性格は好好爺だが少し勝ち気。クロウリーとは学園同士で競い合う仲。
元ネタは「王様の剣」のマーリン。

その他の登場人物

リドルの母
声 - 石井未紗
夫共々リドルが住んでいた街では知らない人がいない程の、優秀な魔法医術士。
息子に勉強漬けの日々を強いており、「苺のタルトなんて毒だわ」と言うほどカロリーを制限していた。リドルが無断外出しトレイやチェーニャと遊んでいた事を知ってからは、彼を更にルールで雁字搦めにしてしまう。彼女のした事はリドルが現在の性格になり、同時に現在の様に寮生に圧政を強いる原因となった。
トレイ曰くリドルの10倍はヒステリックな性格で、上記の無断外出が判明した後はクローバー家に乗り込み、トレイとその家族に5時間にも及ぶ説教をしたという。
チェカ
声 - 柴田芽衣
レオナの甥で夕焼けの草原の第1王子。無邪気で明るく、やんちゃな性格。レオナを「(レオナ)おじたん」と呼び非常に慕っている。首から下げている羽根付きのネックレスは、執事から持たされたGPS機能付きのもの。
『スケアリー・モンスターズ!』終盤では、ハロウィンの特別な挨拶をしたいがために朝からひっきりなしにレオナに電話をかけ、レオナを悩ませていた。
元ネタは「ライオン・キング」のシンバ。
ファレナ
声 - 間宮康弘
レオナの兄で夕焼けの草原の国王。チェカの父。レオナの回想と他者からの言及でのみ登場。朗らかな性格の人気者。昔から何事も努力しない弟に手を焼いていた。
元ネタは「ライオン・キング」のムファサ。
リエーレ王子
3章で名前だけ登場。珊瑚の海の王子。
元ネタは「リトル・マーメイド」のアリエル(名前が「Ariel」のアナグラムとなっている)。
アデラ
声 - 城雅子
ヴィルの女性マネージャー。電話のみ登場。ヴィルにオファーを出すことが多いが、いずれも美形悪役ばかりなので彼に拒まれている。
エリック・ヴェニュー
声 - 江原正士
ヴィルの父で、大物俳優。撮影で世界中を飛び回っていたが、息子を家に置き去りにせず撮影現場に連れていってくれた。主にモンスターヒーロー役をやっている。
悪役ばかりを演じていたせいで周りに避けられることに不満を持つヴィルに「悪役がいてこその主役なんだ」と言い聞かせていた。

用語

メインストーリー関連

魔法石
魔法の発現を助けてくれるアイテム。ナイトレイブンカレッジでは入学時に、各寮毎に色の異なる魔法石を与えられる。
一般的には周囲のパワーを吸収して変質した宝石を指す。採掘する際には石から発せられる微力な魔力を辿る事になるが、こればかりは大変な集中力が求められる職人技であり、素人では10メートル程度が限界らしい。
ユニーク魔法
本人だけが持つ、固有の魔法(トレイ曰く、世界でその人1人だけが持つかどうかは厳密に言うと不明らしい)。リドルとアズールは自ら作り上げたが、レオナは生まれながらに持っていた。
相手の魔法を封じるもの、相手の体や精神を操るもの、魔法による攻撃から身を守るものなど、様々な効果がある。
闇の鏡
声 - 堀内賢雄
仮面の様な顔が浮かび上がる、意思を持った巨大な鏡。見た目は白雪姫の女王が所有する魔法の鏡に酷似している。ナイトレイブンカレッジでは入学時にこの鏡によって『魂のかたち』を見定められ、どの寮に入るかを決められる。また(ツイステッドワンダーランド上に存在する場所に限られるが)、行き先を告げると一瞬の内に指定した場所までワープさせてくれる機能もある。
『鏡の間』と呼ばれる場所に置かれていて、入学式や寮長会議はそこで行われる。なお、ハロウィンイベント中は写真撮影禁止という条件付きで一般人にも開放されている。
グレート・セブン
ツイステッドワンダーランド上で伝説となっている、「かつてこの世界に存在した偉大なる存在」。ビジュアルはディズニー・ヴィランズがそのまま用いられている。
ナイトレイブンカレッジにはグレート・セブンに倣った7つの寮がそれぞれ存在している。またメインストリートには彼等の像が建てられており、学園長室には肖像画が飾られている。
ゴーストカメラ
学園生活の記録を残すために、クロウリーが主人公に貸し与えたカメラ。レンズの周りの縁取りがミッキーマウスの形をしている。まだ動画の無かった時代、より鮮明に思い出を残すために開発されたものらしく、その名の通り人物だけでなくゴーストのような魂も写しとる事が可能。
写真に写ったものは『記憶の断片(メモリー)』と呼ばれ、撮影者と被写体の結びつきが深くなると写真に写されたメモリーが飛び出してくる。昔の人間はその飛び出したメモリーを見て「ゴーストだ」と驚き、このカメラで撮られるのを非常に恐れたとの事。そしてそれが名前の由来となっている。
決闘
学園では魔法を使った私闘は校則で禁止されているが、正式な手順を踏み学園長立ち会いの下で行われる『決闘』は許可されている。相手に事前にハンデをかす事、魔法以外の攻撃を使用する事は禁止されている。
寮長に挑む権利は入学した瞬間から全生徒に与えられており、寮長を決める幾つかの手段の中でもシンプルなものとして挙げられている。リドルはこの方法により、入学して一週間も経たない内に寮長の座に就任している。
オーバーブロット
魔法士が魔法を使い過ぎる事でその身に起きる現象。これが起こると感情と魔力のコントロールを失って暴走してしまう。ケイト曰く「闇堕ちバーサーカー状態」で、クロウリー曰く「魔法士が一番避けねばならない状態」。
この状態になると黒いオーラが出て服装や雰囲気が変わり、更に背後には継ぎはぎが目立つインク壺の様な顔を持った不気味な化け物が現れる。この化け物は負のエネルギーとブロットが融合して現れる化身と言われている。劇中でのオーバーブロットした際の衣装は元ネタとなったキャラクターがモチーフとなっており、背後のブロットの化身は、そのキャラクターの言わば最終形態を模した姿となっている(例・アースラ=トリトン王から矛を奪った後の姿、ジャファー=レッドジーニーとなった姿、女王=老婆に化けた時の姿)。プロローグと『バルガスCAMP!』ではこのブロットの化身に酷似した、白雪姫に登場する小人を思わせる格好をした謎の怪物(恐らく別個体)がドワーフ鉱山にて登場しているが、関連性は不明。
そもそも『ブロット』というのは、魔法を使うと出てくる疲労物質の様なもの。普段通りであれば休息を取ると消えるのでこれ自体に問題はないのだが、大量の魔力を持つ者が限度を弁えずに使う事で、魔法士本人の持つブロットの許容量を超えてしまいオーバーブロットが起きる。放置すれば当然の如く周囲に甚大な被害をもたらすだけでなく、オーバーブロットした当人も魔力を使い切り最悪の場合は命を落とす危険性を秘めている。1章のオーバーブロット事件におけるクロウリーは、それ以上に最悪らしい「何か」を恐れている様子だったが、それが何であるのかは未だ不明。
本来は魔法石がブロットが直接術者の身体に蓄積されないようある程度肩代わりしてくれる、リミッターの様な役割を担っている。ブロットが出ると魔法石が黒く濁るので、ブロットの蓄積量が目に見えて判別出来るバロメーターとも言える。
黒い石
オーバーブロットの収束後に必ず落ちている、魔法石に似た謎の石(最初に登場したのは、プロローグで怪物を倒した後)。
グリムによると物凄く美味しいらしく、毎回見付ける度に嬉しそうに食べている。しかし4章では、中毒を起こしているかの如く更なる石を求めるなど明らかに様子がおかしくなっており、5章では食べた後に凶暴化し主人公に襲いかかっている。
この石に関しては未だに分からない事だらけだが、クロウリーとレオナは何かしら知っている模様。
マジカルシフト
ツイステッドワンダーランド上で有名なスポーツ競技。略称は「マジフト」。プロリーグも存在する。
ルール及び競技内容は7人ずつのチームに別れ、1つのディスクを奪い合って相手の陣地にあるゴールに入れれば得点になるというもの。この内容だけ見ればこちらの世界で言うアメフトと似ているが、マジフトは攻撃や守備も全て魔法を用いるのが特徴であり、どれだけ魔法を派手に魅せられるかも選手の腕の見せ所と言われている。
ナイトレイブンカレッジはマジフトの強豪校としても有名で、数知れないOBがプロ入りしたとの事。
寮対抗マジカルシフト大会
毎年10月にナイトレイブンカレッジで開催されるイベント。プロリーグ関係者のみならず世界中の魔法関係者の注目も集まり、中継のテレビカメラを通して世界中に放映されるため、大会で活躍した生徒は世界中のプロチームや一流企業から引く手あまたの人気者となるのは確実である。
マレウスが入学して以降はディアソムニア寮が毎年勝ち続けており、試合中に入れた100点を超える得点の内9割はマレウスが1人で決めた得点だという。
全国魔法士養成学校総合文化祭
全国の魔法士養成学校から代表生徒が集結し、2日間にわたり美術や音楽、魔法に関する研究発表や弁論大会などが行われる祭典。クルーウェル曰く「文化部のインターハイ」。魔法庁、魔法教育委員会、魔法大学、魔法関係企業、更には芸能界までもが注目する、次世代の才能の発掘の場でもある。5章においてナイトレイブンカレッジで開催された。
この日に限っては各魔法専門職の実習や研究調査のために全国へ派遣されている4年生も学園へ戻り、成果発表を行う。
ボーカル&ダンスチャンピオンシップ
全国魔法士養成学校総合文化祭にて開催される一大イベントの1つ。略称は「VDC」。全国から選りすぐりの歌唱力を持つ高校生が集まる世界的な大会。
当初は総合文化祭内で開催されるただの合唱コンクールだったのだが、時代の移り変わりと共に音楽表現の多様性を採り入れ続けた結果歌唱の他にダンスや演出も含めて評価対象となり、今やプロの登竜門とまで呼ばれる音楽の祭典と化した。
全チームの発表終了後は、入場の際に配布されたQRコードを使いスマホから優勝チームを決める投票が行われ、観客のみならず各校の代表選手にも投票権が与えられる。

イベントストーリー関連

ハッピービーンズデー
ツイステッドワンダーランドで毎年2月に行われる伝統行事の1つ。
はるか昔、美しい声で歌うという魔法の竪琴の力により豊かな自然や肥沃な大地に恵まれた、『幸福の谷』と呼ばれる場所があった。だがある日、竪琴の美しい声を羨んだ巨大な怪物によって竪琴が盗まれてしまう。竪琴が消えた事により豊かだった大地は枯れ人々は飢えに苦しめられるが、ある農民が偶然手に入れた魔法の豆『ハッピービーン』から伸びた蔦を登り、天空にある怪物の住処から竪琴を奪還。そして豆の木を切り倒し、追ってきた怪物を退治したという逸話が由来となっている。それ以来農民役が怪物役に豆をぶつけて追い払う、日本の節分に似た厄払いの行事となった。
しかしナイトレイブンカレッジでは、15年前に豆をぶつけられながら逃げる事に耐えかねた怪物役の生徒が農民役の生徒に反撃し結果両者入り乱れての大乱闘となったのがきっかけで、「乱闘騒ぎになるくらいなら、いっそ体力育成の一環として対決行事にしてしまえ」という事になり、寮・学年関係なしの異種試合スポーツ大会と化した。そのため優勝したチームには全員に体力育成の成績が加点され、更に優勝に貢献した生徒には更なる加点ボーナスが与えられる。
ルールはくじ引きで決めた農民チームと怪物チームに別れ、農民チームは制限時間内にコロシアムに設置してある『魔法の竪琴』を奪取すれば勝ちとなり、怪物チームに捕縛されれば失格。怪物チームは竪琴を奪われれば負け、農民チームに豆を当てられれば失格というもの。なお、試合中は魔法の使用は全面禁止とされ(以前は使用OKだったのだが、洒落にならない数の怪我人が出たせいで禁止となった)、補給ポイントで必要物資(豆のストックや、魔法の力が備わった迷彩服など)が入手出来る。
インスパイア元となった作品は、1947年に公開されたディズニー映画「ミッキーと豆の木」。
星送り
世界中の地域や学校で開催される伝統行事の1つ。あるおもちゃ職人の老人が自分で作った木の人形が本物の子供になるように願いをこめた所、本当に命が宿り願いが叶ったという昔話『ウィッシュ・アポン・ア・スター』に倣い、一年に一度老人が祈ったとされる日に星に願いを捧げるという、七夕に似た内容となっている。
クロウリーがホロスコープを使い占星術で誕生日を導き、その日付に生まれた生徒3人を『スターゲイザー』として選出。選ばれた生徒達は願いをこめると光る魔法石『願い星』を全校生徒から集めて学園裏にある大樹に飾り、最後は専用の衣装である『星送りの衣』を着て特別な舞を披露するという言わば本イベントの主役なのだが、たった3人で全国生徒から『願い星』を回収するという重労働をやらされる上に(しかも生徒の大半が行事そのものに非協力的)、高校生にもなっておとぎ話の舞を真剣に踊るのが恥ずかしいという事で、殆どの生徒が選ばれたくないと思っている。
インスパイア元となった作品は「ピノキオ」。
ハロウィン
内容は現実のハロウィンとほぼ同じ。仮装をして学園を一般向けに開放し、学園全体で行われるスタンプラリーのイベントが開催される。各寮は学園の敷地内でスタンプラリーのポイントを決め、仮装と装飾を行う。
この日はあの世とこの世が強く結びつきやすいらしく、普段はゴーストカメラでしか写らないゴースト達もスマホの写真に写るようになる。この日に限り写真撮影禁止という条件付きで、鏡の間に一般人も入る事が出来る。

スタッフ

出典

外部リンク