「Appleキー」の版間の差分
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2021年5月23日 (日) 06:58時点における版
Appleキー(アップル・キー)とは、Appleが1977年 - 1993年に販売していたパーソナルコンピュータ「Apple Ⅱ」のキーボード上にあるアップルマークのかかれた修飾キーのことである。
概要
Appleキーは、初代 Apple Ⅱ ではまだ存在しなかった(それに該当する修飾キーも存在しなかった)。初めて登場したのは Apple Ⅱe からである。
キーの名称(機種別)
Apple Ⅱe、Apple Ⅱc
Appleキーが2つ存在していた。
- オープンAppleキー(アップルマーク色 : 白)
- ソリッドAppleキー(アップルマーク色 : 黒)
Apple Ⅱe with 10 Key、Apple Ⅱc plus
AppleキーはオープンAppleキーのみになり、名称もオープンを取って「Appleキー」になった。また、ソリッドAppleキーは「オプションキー」に名称変更された。
- Appleキー(元・オープンAppleキー、アップルマーク色 : 白)
- オプションキー(元・ソリッドAppleキー、アップルマーク廃止、"option"の文字表示)
Apple Ⅱ GS について
Apple Ⅱ GS は他の Apple Ⅱ シリーズ(本体とキーボードが一体化)と違い、本体とキーボードが別(セパレートタイプ)になっている。そのため Apple Ⅱ GS 用のキーボード Apple Ⅱ GS Keyboard が販売された。
このキーボードはマッキントッシュ用キーボード Apple Desktop Bus Keyboard と全く同一製品だったため、Appleキーがマッキントッシュのコマンドキーと兼用になっている。そのキー表示は左側にアップルマーク、右側にコマンドキーを意味する四葉のクローバー似のコマンドマークを並べた独特の表示である。
つまり Apple Ⅱ GS 使用時にはAppleキー、マッキントッシュ使用時にはコマンドキーとして使えるための工夫であった。なお、ソリッドAppleキーは Apple Ⅱe with 10 Key、Apple Ⅱc plus と同様にオプションキーへと名称変更された。
マッキントッシュのコマンドキーについて
Apple Desktop Bus Keyboard(Apple Ⅱ GS keyboard) 以降から続いたコマンドキーの独特の表示は近年までマッキントッシュシリーズのキーボードに適用されていたが、2007年8月販売の Apple keyboard で、ついにアップルマークが廃止され、代わりに「command」の文字表示とコマンドマークが並んだ表示になった。
アップルマークを廃止した本来の理由は「Apple Ⅱ シリーズの販売終了(1993年)からかなりの年数が経ったため」である。今までコマンドキーに「command」の文字表示がないため「コマンドキーがどれか分からない」という問題が以前から指摘されていたにもかかわらず、アップルが頑としてアップルマークを表示し続けてきたのも元 Apple Ⅱ ユーザーへの配慮だった。
しかし2007年現在で Apple Ⅱ 販売終了から既に14年も経っている上に、Intel CPU 搭載のマッキントッシュ(インテル・マック)において、ソフトウェア Boot Camp を用いて、マッキントッシュ本体で Windows XP、Windows Vista が利用可能になると「Windows のコントロールキーに該当するコマンドキーがどれか分からない」という新たな問題が発生。アップルマークを表示し続けるには限界に達した。そのためアップルは2007年8月販売の新型キーボードのアップルマークを急遽廃止し、代わりに「command」の文字をコマンドマークと併記したといわれている。
ちなみに、マッキントッシュの利用者でコマンドキーのことをAppleキーという者がいるが、Appleキーとは、あくまで Apple Ⅱ の修飾キーの名称であり、マッキントッシュの修飾キーを指す名称ではない。