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「テイルズ オブ アライズ」の版間の差分

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[[Category:ディストピアを題材としたコンピュータゲーム]]
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[[Category:健忘を題材としたコンピュータゲーム]]
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2021年7月5日 (月) 14:02時点における版

テイルズ オブ シリーズ > テイルズ オブ アライズ
テイルズ オブ アライズ
ジャンル アクションRPG
対応機種 PlayStation 4
PlayStation 5
Xbox One
Xbox Series X/S
Microsoft WindowsSteam
開発元 バンダイナムコスタジオ
発売元 バンダイナムコエンターテインメント
プロデューサー 富澤祐介
デザイナー 岩本稔
美術 岩本稔
シリーズ テイルズ オブ シリーズ
発売日 日本の旗 2021年9月9日
デバイス CEROC(15才以上対象)
エンジン Unreal Engine 4
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テイルズ オブ アライズ』(Tales of Arise、略称:TOARISE / アライズ)は、バンダイナムコエンターテインメントより2021年9月9日に発売予定のゲームソフト。『テイルズ オブ シリーズ』の1つ。公式ジャンル名は「心の黎明を告げるRPG」。

対応プラットフォームはPlayStation 4PlayStation 5Xbox OneXbox Series X/SMicrosoft WindowsSteam)。

他のシリーズ作品と世界観や設定を共有する(例としては『テイルズ オブ エクシリア』と『テイルズ オブ エクシリア2』や、『テイルズ オブ ゼスティリア』と『テイルズ オブ ベルセリア』のような関係)ことのない、完全な新規タイトル作品となる[1]

発表当初はシリーズ25周年となる2020年に発売予定であったが、延期期間を経て2021年9月9日へと改められた[2]

ストーリー

自然あふれる豊かな大地に覆われた星・ダナは隣り合うもうひとつの星・レナのことを「死者が住まう地」として崇めていた。

300年前、ダナはレナから突然の侵攻を受ける。科学や魔法が発達したレナに対し、科学力はほとんどなく魔法も使えないダナは圧倒的な力の差で敗北し、ダナの人々はレナによる終わりなき隷属を強いられることになる。

ある日、ダナの青年・アルフェンは同族から追われるレナの少女・シオンと出会う。痛みを失ったダナの青年と他者に痛みをもたらすレナの少女の思いがけない邂逅は、ふたつの星の運命を揺るがす物語の始まりに過ぎなかった[3][4]

登場キャラクター

アルフェン (Alphen)[3]
- 佐藤拓也[5]
本作の主人公。顔に仮面を付けたダナの青年。当初は顔全体が仮面で覆われており、「鉄仮面」と呼ばれていた。痛覚と記憶をなくしている。
カラグリアで奴隷として暮らしていたが、シオンとの出会いから、レナからの解放のために戦いに身を投じる。
シオン (Shionne)[3]
声 - 下地紫野[5]
本作のヒロイン。アルフェンが出会うレナの女性。同胞であるはずのレナから追われている。
ある秘めた目的のために、アルフェンと手を組みレナへの戦いに身を投じる。
触れる者に激痛をもたらす「荊」という呪いを受けている。その身には使い手をも焼くという「炎の剣」を宿す。
リンウェル (Rinwell)
声 - 原紗友里
ダナの少女。シスロディアの抵抗組織と繋がりがあり、彼らへの救援を求めてアルフェン達と出会う。
本来はレナの人間にしか使えない星霊術を行使できる。ある経験からレナ人に強い敵意を抱く。
ロウ (Law)
声 - 松岡禎丞
カラグリア出身のダナの少年。レナの警察組織「蛇の目」の一員。
アルフェン一行を不穏分子として拘束すべく、彼らに立ちはだかるが、ある事情から彼らの仲間になる。
キサラ (Kisara)
声 - 池澤春菜
テュオハリムに仕えている、ダナの女性兵士。
ダナ人だけで構成されたメナンシア近衛兵団の中でも指折りの身体能力を誇り、レナ兵達からも一目置かれている。
テュオハリム (Dohalim)
声 - 加瀬康之
ダナ人とも友好的な態度で接する、高貴な位のレナの青年。ダナ人を蔑視する者が多いレナ人の中では変わり者とされている。
音楽だけでなく詩吟や古物収集など、芸術全般に造詣が深い。

スタッフ

プロデューサーは、2019年発売のHDリマスター版『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』より『テイルズ オブ』シリーズIP総合プロデューサーを務め、同スタジオが手掛ける『GOD EATER』シリーズのIP総合プロデューサーでもある富澤祐介[4]

メインキャラクターデザインはバンダイナムコスタジオに所属する岩本稔が担当。さらに、アートディレクションも同時に努めている。岩本にとってメインキャラクター全員のデザインを担当することは初となり、同時にメインキャラクターデザインとアートディレクションを同一人物が担当するのもマザーシップタイトル[6]では初となる[4]

アニメーション制作はこれまでの『テイルズ オブ』シリーズや富澤がプロデューサーを務めた作品でもアニメーション制作を務めてきたアニメーションスタジオufotableが担当している。

開発はバンダイナムコスタジオが担当。スタッフ陣には『テイルズ オブ ファンタジア』から参加しているメンバーもいるほか、前作のマザーシップタイトル『テイルズ オブ ベルセリア』からのメンバーも多く参加している[4]

スタッフ

開発

企画

企画は富澤が『テイルズ オブ』シリーズで初のプロデューサーを務めた2019年発売のHDリマスター版『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』より以前から進められていた[4]

本作は「継承と進化」の両立を意識したゲーム作りを目指して企画された。これは、今後もブランドを継続していくにあたり、ユーザーも成長し、年代も変わっていくため、若い新規ユーザー層にも新たな『テイルズ オブ』シリーズに目を向けてもらう大きな窓口を作る必要があった。そのため、これまでの既定路線からあえて外すグラフィックやデザイン、アクションを設計している。しかし、『テイルズ オブ』シリーズの持つ根本的な魅力、継承されるべきポイントは踏まえたうえで開発が行われている[4][1]

タイトル

タイトルは開発初期から使用されていた開発コードネーム『アライズ』より取られている。『テイルズ オブ』シリーズをこれからも継続していくために、開発に取り組む中で生まれた言葉であり、その後、数百もの案を世界中の開発・宣伝メンバーと検討した結果、新生していくという意志を伝えられるタイトルとして決定された。『アライズ』は作品のテーマにも紐づいており、抑圧された環境を覆すべく立ち上がる主人公たちの心情に『ARISE』の文字が重ねられている[4][1]

また、『テイルズ オブ』シリーズでは、暗黙のルールとして略称に英単語の頭文字を取ってくるのが通例であった。しかし、このルールでは『テイルズ オブ アライズ』の略称は『TOA』となり、マザーシップタイトル[6]テイルズ オブ ジ アビス』と被り区別がつけづらくなってしまう。だが、今後、タイトルを重ねていくたびに、アルファベットの残りを数えて潰していく作り方を避けるために『アライズ(ARISE)』というタイトルが選択された。また、他作品と区別を付けるために略称は『TOARISE』となった[4][1]

グラフィック・デザイン

メインキャラクターデザインはバンダイナムコスタジオに所属する岩本が担当。加えて、アートディレクションも同時に担当している。そのため、キャラクターとフィールドを馴染ませるための調整も含めて、全体のビジュアルを管理している。メインキャラクターデザインとアートディレクションを同一人物が担当するのはマザーシップタイトルでは初となる。この試みは、世界観全体の統一性を取るために行われた。また、岩本は開発のバンダイナムコスタジオ所属のクリエイターであるため、常にゲームの中身を監修してアップデートができるという内部制作のメリットを生かせる点からも起用された[4][1]

本作ではこれまでの『テイルズ オブ』シリーズで使用されていた専用エンジンではなく、空気感や光の表現などフォトリアルな表現が特徴の「Unreal Engine4(アンリアルエンジン4)」をベースに採用している。しかし、フォトリアルなグラフィックを目指しているのではなく、キャラクター表現に特化したシェーダーを独自で開発し、Unreal Engine4を使用しながらも『テイルズ オブ』らしいキャラクター表現を目指している[4][1]

キャラクターモデルも従来のシリーズと比べて頭身が高くなっている。これは、これまでのシリーズ以上に没入感の高い体験を提供するため。水彩調で描かれるフィールドとキャラクターを馴染ませ、さらに、キャラクターの頭身を上げることで人間らしさをより強調している。また、モーションに関しても従来のゲームキャラクターらしい動きではなく、リアリティのあるモーションを取り入れている。そのため、キャラクターモデルだけでなく演技やアクションなども含めて、「キャラクターがこの世界で生きている」という感覚を提供できるような演出を取り入れている[4]

キャラクターモデルの表情の変化やカメラワークなどのモーション・演技に関しては、3DCGによるテレビアニメや劇場アニメと同レベルのものを目指している。そのため、3Dのキャラクターモデルによる演技力や表現力は上がっているが、シリーズで採用されてきた従来のゲーム内2Dアニメーション(作画)は今回も採用しており、アニメーションスタジオufotableが制作する映像と併用しながら、双方でドラマがより盛り上がるよう設計している[4][1]

デザインについては、海外市場も意識したテイストを入れることを意識した側面もあるが、『テイルズ オブ』シリーズらしいキャラクター性に基づいたデザインという点も考慮に入れながら、新しいキャラクターデザインの要素を取り入れている[4]。敵のデザインに関しては脅威感を強めており、倒し甲斐のある敵を倒すことで、より達成感を味わえるデザインとしている。また、敵デザインは基本的に世界観のトーンに沿ったデザインとなっているが、従来のシリーズと同じく可愛らしいデザインの敵も登場する[4]

マップ・モーション

本作はオープンワールド形式ではなく、マップを踏破しながら、時折ダンジョンを踏破していく伝統的なRPGの作りを踏襲している[1]

バトルモーションでは、新規ユーザーにも爽快感のあるバトルを体感してもらうことをテーマに、より直観的でスピード感のあるアクションを目指している。また、バトルではシリーズ従来のエンカウント形式を採用している[4]

プロモーション

本作は、海外市場も意識して開発・プロモーションが行われている。これまでのシリーズでは宣伝の際に、日本の媒体で発表した後に海外にて1カ月後遅れで発表することが多かった。しかし、富澤がプロデューサーを務めた『テイルズ オブ ヴェスペリア REMASTER』にて海外から大きな反響があったため、本作のプロモーション展開でも、海外向けの情報は海外で先行したり、日本向けの情報は日本先行で公開したりするなど、世界中でバランスをとりながら発表していく体制がとられている[1]

脚注

外部リンク