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「ビゴーを知っていますか」の版間の差分

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== 概要 ==
== 概要 ==
NHKとフランス・[[フランス2|アンテンヌ2]]の初の共同制作ドラマとして<ref name="db"/>、[[明治]]時代の日本で風刺画家として活動した[[ジョルジュ・ビゴー]]を主人公として描いた(本作が放映された1982年は、ビゴーの来日100周年に当たっていた)。キャストとして、日本側は『[[将軍 SHOGUN]]』で国際的な知名度を得た[[島田陽子]]や2年前にやはり明治を舞台とした大河ドラマ『[[獅子の時代]]』で主役の一人を演じた[[菅原文太]]<ref name="db"/><ref name="NHK">[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009040198_00000 ドラマスペシャル ビゴーを知っていますか] - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス</ref>、フランス側は演出家でもある[[ニコラ・バタイユ]]などの著名な人物が起用された。
NHKとフランス・[[フランス2|アンテンヌ2]]の初の共同制作ドラマとして<ref name="db"/>、[[明治]]時代の日本で風刺画家として活動した[[ジョルジュ・ビゴー]]を主人公として描いた(本作が放映された1982年は、ビゴーの来日100周年に当たっていた)。キャストとして、日本側は『[[将軍 SHŌGUN]]』で国際的な知名度を得た[[島田陽子]]や2年前にやはり明治を舞台とした大河ドラマ『[[獅子の時代]]』で主役の一人を演じた[[菅原文太]]<ref name="db"/><ref name="NHK">[http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009040198_00000 ドラマスペシャル ビゴーを知っていますか] - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス</ref>、フランス側は演出家でもある[[ニコラ・バタイユ]]などの著名な人物が起用された。


日本での視聴率は「13%程度」であった<ref>[[清水勲]]『ビゴーが見た明治ニッポン』[[講談社学術文庫]]、2006年、p.132</ref>。その後、一度再放映されている。フランスでは初回放送時の視聴率の悪さゆえに今日まで再放映がなされていない。この背景には、第二次大戦中の[[仏印進駐]]時に日本に対する恐怖心を植え付けられた年配の視聴者への配慮から、視聴者の少ない時間帯に放映されたという事情があったという<!---フランス語版の記事による--->。
日本での視聴率は「13%程度」であった<ref>[[清水勲]]『ビゴーが見た明治ニッポン』[[講談社学術文庫]]、2006年、p.132</ref>。その後、一度再放映されている。フランスでは初回放送時の視聴率の悪さゆえに今日まで再放映がなされていない。この背景には、第二次大戦中の[[仏印進駐]]時に日本に対する恐怖心を植え付けられた年配の視聴者への配慮から、視聴者の少ない時間帯に放映されたという事情があったという<!---フランス語版の記事による--->。

2021年7月11日 (日) 01:04時点における版

ビゴーを知っていますか(ビゴーをしっていますか)は、日本とフランスの共同制作で1982年に放映されたテレビドラマ。日本では1982年10月9日NHK総合テレビの20:00 - 22:00で放映された。フランスでのタイトルは"Le Kimono Rouge"(「赤い着物」)。

1982年度芸術祭参加作品[1]

概要

NHKとフランス・アンテンヌ2の初の共同制作ドラマとして[1]明治時代の日本で風刺画家として活動したジョルジュ・ビゴーを主人公として描いた(本作が放映された1982年は、ビゴーの来日100周年に当たっていた)。キャストとして、日本側は『将軍 SHŌGUN』で国際的な知名度を得た島田陽子や2年前にやはり明治を舞台とした大河ドラマ『獅子の時代』で主役の一人を演じた菅原文太[1][2]、フランス側は演出家でもあるニコラ・バタイユなどの著名な人物が起用された。

日本での視聴率は「13%程度」であった[3]。その後、一度再放映されている。フランスでは初回放送時の視聴率の悪さゆえに今日まで再放映がなされていない。この背景には、第二次大戦中の仏印進駐時に日本に対する恐怖心を植え付けられた年配の視聴者への配慮から、視聴者の少ない時間帯に放映されたという事情があったという。

あらすじ

時は1880年代、フランスの若い画家・ビゴーは、日本の浮世絵に魅せられる。それが高じてビゴーはついに日本に渡航。仙太郎という同世代の男と仲良くなり、日本のことをいろいろと教えてもらう。しかし、すでに日本の社会は浮世絵の世界から離れて、西欧化・近代化を追い求めていた。ビゴーは東京の下町でようやく浮世絵師を続けていた伊吉という男と出会い、押しかけのような形で入門、浮世絵の修行を始める。伊吉は妻はすでになく、おれんという娘がいた。伊吉の絵は思うように売れず、おれんは遊郭で身を売っていた。ビゴーはおれんと親しくなるとともに、自由民権運動家の中江兆民とも知り合うが…。

キャスト

スタッフ

受賞

第22回:伊藤善則(撮影部門)、藤本宏三(録音部門、奨励賞)[1]

なお、NHKアーカイブスでの紹介等一部の文献には「1983年度国際エミー賞優秀賞受賞」と記載されているが[2]、現在の国際エミー賞公式ウェブサイトにある過去の受賞作品リスト[4]には本作に相当する作品は掲載されていない。

脚注

  1. ^ a b c d ビゴーを知っていますか - テレビドラマデータベース
  2. ^ a b ドラマスペシャル ビゴーを知っていますか - NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス
  3. ^ 清水勲『ビゴーが見た明治ニッポン』講談社学術文庫、2006年、p.132
  4. ^ Awards - Previous Winners - International Academy of Television Arts & Sciences