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2021年8月3日 (火) 23:22時点における版
伊藤 まく(いとう まく)は、日本のミュージシャン、プロデューサー、イベント・オーガナイザー。東京都出身。japanoise records主宰。
来歴
ムーンライダーズのリーダー鈴木慶一プロデュースの「陽気な若き博物館員たち」にて、デュオ・CHILDRENとしてデビュー。鈴木慶一は当時彼らの音楽を「日本人でこんな歌聞いたことがない」、と評した(音楽評論家・菅岳彦氏執筆。音楽雑誌「Steady」誌の「陽気な若き博物館員たち」発売記念特集記事より)。
同アルバムには、直枝政広(カーネーションのリーダー)、近藤達郎(リゲインCMソング作曲者。PHEWの音楽監督。現・大友良英バンド)らがデビュー音源として参加。いとうまくと近藤達郎は、CDデビュー以前に、同じバンドで活動した事がある。近藤はその後、金子マリとバックスバニーに参加。
メトロファルスのアルバムにおいて、白井良明(ムーンライダーズ)が弾いたシタールは、いとうまくが所有していたものを貸し出したもの。
一方で日本のノイズミュージックシーンにおいても、NORDとして活動を行う。彼らは、東京ノイズシーンのもう一方の雄・Merzbowと度々コラボレーション(合同演奏)を行った。Merzbow、NORD、K.K.Null(当時Null)の集団ノイズ演奏と、アート集団・Bゼミの大規模インスタレーションアートとのコラボレーションも実施された(於・横浜市民ギャラリー)。NORD(片山・いとう)とMerzbow(秋田・水谷)のコラボレーション音源は、秋田昌美のZSFレーベルより「Merzbow with NORD」としてリリースされた。
いとうまく在籍時のNORDの音源は他には、「Electronic Initiation」(Kinky Disc)、「Nord Live Materials」(Vanilla Records)、「Come Again Ⅱ」(VA. Silent Records, USA)等がある。
ソロ活動開始後は、小林嵯峨等の舞踏家や、灰野敬二、向井千恵、マジカルパワーマコ等とコラボレーションを行っている。
2008年には灰野敬二とユニット“紗夢座(ザムザ)”を結成。渋谷のClubAsia-VUENOS、青山CAY(SPIRAL)他でライブを行った。
2011年「”Aoyama Noise” Live at Cay/伊藤まく,美川俊治,大友良英」を発売(Airplane Label)。
またイベント・”Stoned Soul Picnic”を90回以上主催。
東京の即興音楽家、ダンサー・パフォーマーを集めたジャパノイズ・オーケストラを主宰。座・高円寺、横浜大さん橋ホール等で公演を行う。
ソロのCD音源としては「Inner Trance Organ(ITO)」(PSF、2016年)をリリース。
ディスコグラフィー
- 「Inner Trance Organ(ITO)/N.O.R.D」(PSF)
- 「Aoyama Noise Live at Cay/伊藤まく,美川俊治,大友良英」(Airplane Label)
- 「陽気な若き博物館員たち」(徳間ジャパン)・・・ユニットCHILDRENとして参加
- 「NORD/ Electronic Initiation」(Kinky Disc)
- 「NORD/ December Calling」(japanoise.records)
- 「Rats Meditation」(japanoise.records)
- 「Merzbow with NORD」(ZSF)
- 「Nord Live Materials」(Vanilla Records)
- 「Come Again Ⅱ」(VA.Silent Records,USA)
プロデュース作品
- 「ユリシーズ/ひげ女」(NY録音)(japanoise.records)
- 「水晶の舟」」(japanoise.records)
外部リンク
- ジャパノイズネット http://japanoise.net ジャパノイズのポータルサイト