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[[第二次世界大戦]]中の[[大西洋]]における[[アメリカ海軍]]の護送船団と[[ドイツ海軍 (国防軍)|ドイツ海軍]]潜水艦[[Uボート]]の戦闘を描いた[[セシル・スコット・フォレスター|C・S・フォレスター]]の小説「駆逐艦キーリング」(''The Good Shepherd ''、1955年)の映画化。[[トム・ハンクス]]脚本・主演<ref>{{Cite web|url=https://www.stripes.com/news/tom-hanks-thinks-hollywood-isn-t-best-suited-to-tell-stories-of-iraq-afghanistan-wars-1.559081|title=Tom Hanks thinks Hollywood isn’t best suited to tell stories of Iraq, Afghanistan wars|last=Wentling|first=Nikki|date=2018-12-03|website=Stars and Stripes|accessdate=2018-12-17}}</ref>。 |
[[第二次世界大戦]]中の[[大西洋]]における[[アメリカ海軍]]の護送船団と[[ドイツ海軍 (国防軍)|ドイツ海軍]]潜水艦[[Uボート]]の戦闘を描いた[[セシル・スコット・フォレスター|C・S・フォレスター]]の小説「駆逐艦キーリング」(''The Good Shepherd ''、1955年)の映画化。[[トム・ハンクス]]脚本・主演<ref>{{Cite web|url=https://www.stripes.com/news/tom-hanks-thinks-hollywood-isn-t-best-suited-to-tell-stories-of-iraq-afghanistan-wars-1.559081|title=Tom Hanks thinks Hollywood isn’t best suited to tell stories of Iraq, Afghanistan wars|last=Wentling|first=Nikki|date=2018-12-03|website=Stars and Stripes|accessdate=2018-12-17}}</ref>。 |
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== あらすじ == |
== あらすじ == |
2021年8月17日 (火) 22:59時点における版
グレイハウンド | |
---|---|
Greyhound | |
監督 | アーロン・シュナイダー |
脚本 | トム・ハンクス |
原作 |
C・S・フォレスター (「駆逐艦キーリング」より) |
製作 | ゲイリー・ゴーツマン |
出演者 |
トム・ハンクス スティーヴン・グレアム ロブ・モーガン エリザベス・シュー |
音楽 | ブレイク・ニーリー |
撮影 | シェリー・ジョンソン |
編集 |
マーク・チゼウスキー シドニー・ウォリンスキー |
製作会社 |
コロンビア映画[1] CAAメディア・ファイナンス フィルムネイション プレイトーン |
配給 | Apple TV+ |
公開 | 2020年7月10日 |
上映時間 | 91分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
製作費 | $50,300,000[2] |
『グレイハウンド』(原題 Greyhound)は、2020年公開のアメリカ合衆国の戦争映画。
第二次世界大戦中の大西洋におけるアメリカ海軍の護送船団とドイツ海軍潜水艦Uボートの戦闘を描いたC・S・フォレスターの小説「駆逐艦キーリング」(The Good Shepherd 、1955年)の映画化。トム・ハンクス脚本・主演[3]。
当初はソニー・ピクチャーズの配給で、2020年の目玉作品として6月19日に全米公開される予定だったが[4][5]、新型コロナウイルス感染拡大の影響により公開は延期となり[6]、その後ソニー・ピクチャーズは配給権を放棄、米配信サービス大手の間で密かに争奪戦が繰り広げられた結果、Apple TV+が推定7000万ドル(約75億円)の高値で競落した[7][8]。2020年7月10日より配信されることが決まった[9]。
あらすじ
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時代は大西洋の戦いの最中、37隻で構成される護送船団HX-25がリヴァプールへ向かっていた。アメリカ海軍のアーネスト・クラウス中佐が艦長を務めるフレッチャー級駆逐艦USSキーリング/コールサイン「グレイハウンド」は、イギリスのトライバル級駆逐艦HMSジェームズ/コールサイン「ハリー」、ポーランドのグロム級駆逐艦ORPヴィクトール/コールサイン「イーグル」、そしてカナダのフラワー級コルベットHMCSダッジ/コールサイン「ディッキー」とともにその護衛に当たる。
クラウスは他の護衛艦の指揮も取り仕切るが、彼にとって今回の任務が戦時中初の指揮となる。
船団は「ブラックピット」と呼ばれる、大西洋中部の空白地帯で 上空援護の範囲外となるエリアに入り、艦隊旗艦から短波方向探知機(HUFFDUFF)がUボートの通信を傍受したとグレイハウンドに報告がくる。直後乗組員が、船団に向かっていく潜水艦を確認する。グレイハウンドはUボート迎撃のため、船団から離れUボートを射程に入れようとするが、大波でUボートの位置確認に手間取り、その間にUボートが潜水を完了し、見失ってしまう。再びソナーでUボートを発見したとき、それがグレイハウンドの下をすり抜けようとしているの確認したクラウスは、Uボートの上にグレイハウンドを移動、爆雷を投下させ最初のUボート撃沈に成功する。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- アーネスト・クラウス:トム・ハンクス(江原正士)
- チャーリー・コール:スティーヴン・グレアム(花輪英司)
- ジョージ・クリーヴランド:ロブ・モーガン(喜山茂雄)
- イヴリン:エリザベス・シュー(佐々木優子)
- ロペス:マヌエル・ガルシア=ルルフォ(川原元幸)
- エプスティン:カール・グルスマン(逢笠恵祐)
- ワトソン:トム・ブリトニー(唐戸俊太郎)
- ウォレス:デヴィン・ドルイド
- ナイストロム:マット・ヘルム(須田祐介)
- トーカー1:ジョシュ・ウィギンズ(関口雄吾)
- 通信兵1:グレイソン・ラッセル(鵜澤正太郎)
- トーカー3:ウィル・プレン(白石兼斗)
- フィプラー:ジェイク・ヴェンティミリア(丹羽正人)
- イーグル(無線):マクシミリアン・オシンスキー(丸山智行)
- グレイウルフ(Uボート無線):トーマス・クレッチマン(宮崎敦吉)
スタッフ
- 監督 - アーロン・シュナイダー
- 脚本 - トム・ハンクス
- 製作 - ゲイリー・ゴーツマン
- 撮影監督 - シェリー・ジョンソン,ASC
- プロダクションデザイナー - デヴィッド・クランク
- 編集 - マーク・チゼウスキー、シドニー・ウォリンスキー, A.C.E.
- 衣裳デザイン - ジュリー・ウェイス
- 音楽 - ブレイク・ニーリー
- キャスティングディレクター - フランシーン・マイスラー
- 日本語版スタッフ
- 字幕翻訳 - 伊藤美和子
- 吹替演出 - 打越領一
- 吹替翻訳 - 瀬尾友子
- 吹替調整 - 北浦祥子
- 吹替録音 - 内山美樹
- 吹替制作 - ACクリエイト
製作
2016年9月、トム・ハンクスが第二次世界大戦の海軍駆逐艦が題材の映画脚本を執筆中と発表され、主演もハンクスが務めることが明らかになった[10]。2017年2月、アーロン・シュナイダーが監督に決まり、配給権はソニー・ピクチャーズが取得した[11]。
プリプロダクション撮影は、2018年1月にカナダ海軍のフリゲート モントリオールの艦上で行われた。 2018年3月、スティーヴン・グレアム、エリザベス・シュー、ロブ・モーガン、カール・グルスマン、マヌエル・ガルシア=ルルフォがキャスティングされ[12][13][14]、ルイジアナ州バトンルージュにおいて、アメリカ海軍のキッド艦上で撮影が開始された[15][16]。
公開
当初は2020年3月22日にソニー・ピクチャーズがコロンビア映画レーベルでアメリカで劇場公開する予定だったが、前述の通り新型コロナウイルス感染拡大のため5月8日へ延期となり、さらに6月12日に再延期された[17][18]。
2020年5月、Apple TV+が同作の配給権をソニー・ピクチャーズから取得したことが発表され[19] 、7月10日にデジタル配信された[20]。AppleはApple TV+史上最大の週末視聴者数を記録したと発表し、Deadline.comはこの数字を「夏の劇場公開作品での興行大ヒットに相当する」と評した[21]。
評価
Rotten Tomatoesでは200件のレビューがあり、79%の支持率、平均点は10点満点中6.49点となっている。サイトの批評家の意見の要約は「人物描写はアクションシーンほど十分ではないが、このテンポの速い第二次世界大戦スリラーは、効率よく経済的なアプローチをし、利益を出している。」となっている[22]。Metacriticでは37人の批評家に基づき、加重平均値は100点満点中64点となり、「概ね好意的なレビュー」となっている[23]。
オーウェン・グレイバーマンは『バラエティ』誌のレビューで、この映画は「ドラマというよりも、緊張感のあるしっかりした兵站日記である。」とし、「アクションの多くは駆逐艦の司令室の外で展開されているが、潜水艦スリラーのような緊張感があり、窮屈な箱の中に閉じ込められたような感覚だ。」と評している[24]。シカゴ・トリビューン紙のマイケル・フィリップスは4つ星中3つを与え、「イヌ科のように、範囲を狭めてトリミングされているため、画面上にタイムスタンプや艦船名の表示が連発されるが、効率的に話を運んでいる。」としている[25]。
IndieWireのデヴィッド・エーリックは本作に「C-」をつけ、「日曜の午後の昼寝よりも短く、刺激的に簡潔化されたおとうさん映画は、2,000トンの鉄製棺桶に埋葬され大西洋を漂流した人間の陰影を探求するようにスクリーンを横切る。フォレスターの原作におけるクラウスの、拷問を受けたヒーローという点をほんの少しだけ仄めかしているが...全体としては航海に夢中になりすぎていて、指揮を執る彼の人物像を有意義な方法で表現できていない。」と記している[26]。
脚注
- ^ “Film Releases”. Variety Insight. Variety Media. 2018年4月18日閲覧。
- ^ Scott, Mike (25 April 2018). “Who's filming in Louisiana: From 'Captain Marvel' to a new 'Purge'”. NOLA.com. 2018年12月28日閲覧。
- ^ Wentling, Nikki (2018年12月3日). “Tom Hanks thinks Hollywood isn’t best suited to tell stories of Iraq, Afghanistan wars”. Stars and Stripes. 2018年12月17日閲覧。
- ^ Beresford, Trillby (2020年5月5日). “Sony Delays Release Date for War Drama 'Greyhound'”. The Hollywood Reporter. 2020年5月5日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2019年1月25日). “'Morbius’ & ‘Ghostbusters’ Solidify Summer 2020 Release Dates”. Deadline Hollywood 2019年1月25日閲覧。
- ^ Galuppo, Mia (2020年3月30日). “Sony Delays Release of 'Morbius,' 'Ghostbusters,' More Films Due to Coronavirus”. The Hollywood Reporter. 2020年3月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月30日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年5月19日). “Tom Hanks WWII Film ‘Greyhound’ Alters Course In Apple Deal: Film Will Premiere On Apple TV +”. Deadline Hollywood. 2020年5月19日閲覧。
- ^ “トム・ハンクスの新作「グレイハウンド」が劇場公開中止、Apple TV+で配信へ”. 映画.com. (2020年5月22日) 2020年6月12日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年6月11日). “Apple TV+ Sets July 10 Release For WWII Tom Hanks-Starrer ‘Greyhound’”. Deadline Hollywood. 2020年6月11日閲覧。
- ^ “Tom Hanks Is The Captain Now (Of A WW2 Destroyer In 'Greyhound')” (英語). The Playlist. (2016年9月9日) 2020年8月23日閲覧。
- ^ Fleming Jr., Mike (2017年2月10日). “Sony Pictures In World Rights Deal For Tom Hanks WWII Drama ‘Greyhound’” (英語). Deadline 2020年8月23日閲覧。
- ^ Busch, Anita (2018年3月7日). “‘The Irishman’s’ Stephen Graham Joins Tom Hanks’ WWII Film ‘Greyhound’” (英語). Deadline 2020年8月23日閲覧。
- ^ “Elisabeth Shue, Rob Morgan Join Tom Hanks' World War II Drama 'Greyhound'” (英語). The Hollywood Reporter 2020年8月23日閲覧。
- ^ N'Duka, Amanda (2018年3月29日). “Manuel Garcia-Rulfo Joins Tom Hanks’ WWII Drama ‘Greyhound’” (英語). Deadline 2020年8月23日閲覧。
- ^ “Tom Hank’s Greyhound movie set on USS Kidd”. Mechtraveller (2018年1月8日). 2020年8月23日閲覧。
- ^ “USS Kidd back open, seeing benefits from movie production”. WBRZ. (2018年4月30日) 2020年8月23日閲覧。
- ^ Beresford, Trillby (2020年5月5日). “Sony Delays Release Date for War Drama 'Greyhound'”. The Hollywood Reporter. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Hipes, Patrick (2019年1月25日). “'Morbius’ & ‘Ghostbusters’ Solidify Summer 2020 Release Dates”. Deadline.com 2020年8月23日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年5月19日). “Tom Hanks WWII Film ‘Greyhound’ Alters Course In Apple Deal: Film Will Premiere On Apple TV +”. Deadline.com. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年6月11日). “Apple TV+ Sets July 10 Release For WWII Tom Hanks-Starrer ‘Greyhound’”. Deadline Hollywood. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Fleming Jr, Mike (2020年7月14日). “Tom Hanks-Starrer ‘Greyhound’ Torpedoes Apple TV+ Opening Weekend Records”. Deadline Hollywood. 2020年8月23日閲覧。
- ^ “Greyhound (2020)”. Rotten Tomatoes. Fandango Media. 2020年8月23日閲覧。
- ^ “Greyhound Reviews”. Metacritic. CBS Interactive. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Gleiberman, Owen (2020年7月6日). “Tom Hanks in ‘Greyhound’ on Apple TV Plus: Film Review”. Variety. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Phillips, Michael (2020年7月6日). “‘Greyhound’ review: Tom Hanks’ World War II Navy tale a good fit on Apple TV Plus”. Chicago Tribune. 2020年8月23日閲覧。
- ^ Ehrlich, David (2020年7月7日). “‘Greyhound’ Review: Tom Hanks Is Lost at Sea as a Navy Commander in Apple TV’s Rudderless WWII Movie”. IndieWire 2020年8月23日閲覧。