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「1990年のヤクルトスワローズ」の版間の差分

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2021年8月23日 (月) 06:01時点における版

1990年のヤクルトスワローズ
成績
セントラル・リーグ5位
58勝72敗 勝率.446[1]
本拠地
都市 東京都新宿区
明治神宮野球場
球団組織
オーナー 松園尚巳
経営母体 ヤクルト本社
監督 野村克也
« 1989
1991 »

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1990年のヤクルトスワローズ(1990ねんのヤクルトスワローズ)では、1990年のヤクルトスワローズの動向をまとめる。

この年のヤクルトスワローズは、野村克也監督の1年目のシーズンである。

概要

1990年代のヤクルト黄金時代の礎を築いた関根潤三監督の勇退を受けて、「ID野球」を標榜する野村克也が新監督に就任。1978年の初優勝以降Bクラスに低迷するチームの体質改善のため、野村新監督はID野球をスローガンとしてチームの再建に着手。野村監督は関根前監督の「若手中心の野球」を継承しつつドラフト2位で入団の古田敦也を正捕手に起用し、それまでの正捕手だった秦真司や控え捕手の飯田哲也を外野にコンバートしてシーズンに臨んだ。しかし、前年優勝の巨人との開幕戦で開幕投手の内藤尚行篠塚和典に疑惑の本塁打を打たれてチームもサヨナラ負けすると、開幕2戦目はリリーフ投手の木田優夫にサヨナラ本塁打を打たれるなど最悪のスタート。チームも5月にはBクラスに定着し、「野村監督でもヤクルトの再建は無理」の声が世間から出始めた。6月以降は立ち直るものの首位独走の巨人の背中は遠く、9月8日には若きエースの川崎憲次郎吉村禎章に優勝決定サヨナラ本塁打を浴び、7勝19敗と大きく負け越すなど終始巨人を苦手にし続けた。最終的には首位の巨人から30ゲーム、2位広島にも8ゲーム離され野村監督の1年目は5位で終わった。シーズン終了後栗山英樹が29歳の若さで現役を引退した。

チーム成績

レギュラーシーズン

開幕オーダー
1 笘篠賢治
2 柳田浩一
3 広沢克実
4 マーフィー
5 杉浦享
6 荒井幸雄
7 秦真司
8 池山隆寛
9 内藤尚行
1990年セントラル・リーグ順位変動
順位 4月終了時 5月終了時 6月終了時 7月終了時 8月終了時 最終成績
1位 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 -- 巨人 --
2位 大洋 2.5 大洋 2.5 大洋 5.5 中日 12.0 広島 16.5 広島 22.0
3位 阪神 4.5 広島 8.0 広島 8.0 大洋 12.5 大洋 18.0 大洋 24.0
4位 ヤクルト 5.5 阪神 9.5 中日 9.0 広島 13.5 中日 18.5 中日 26.0
5位 中日 7.0 ヤクルト 9.5 ヤクルト 10.5 ヤクルト 16.0 ヤクルト 24.0 ヤクルト 30.0
6位 広島 7.5 中日 阪神 12.0 阪神 18.0 阪神 31.0 阪神 36.0


1990年セントラル・リーグ最終成績
順位 球団 勝率
1位 読売ジャイアンツ 88 42 0 .677 優勝
2位 広島東洋カープ 66 64 2 .508 22.0
3位 横浜大洋ホエールズ 64 66 3 .492 24.0
4位 中日ドラゴンズ 62 68 1 .477 26.0
5位 ヤクルトスワローズ 58 72 0 .446 30.0
6位 阪神タイガース 52 78 0 .400 36.0

オールスターゲーム1990

  • 監督推薦
古田敦也
池山隆寛
広沢克実
内藤尚行(出場辞退)
川崎憲次郎(補充選手)

選手・スタッフ

[2]

表彰選手

リーグ・リーダー
受賞者なし
ベストナイン
選手名 ポジション 回数
池山隆寛 遊撃手 3年連続3度目
広沢克己 外野手 2年ぶり2度目
ゴールデングラブ賞
選手名 ポジション 回数
古田敦也 捕手 初受賞
柳田浩一 外野手 初受賞

ドラフト

順位 選手名 ポジション 所属 結果
1位 岡林洋一 投手 専修大学 入団
2位 小坂勝仁 投手 東北福祉大学 入団
3位 高津臣吾 投手 亜細亜大学 入団
4位 新井潔 内野手 本田技研 入団
5位 原英史 外野手 堀越高 入団
6位 伊林厚志 投手 旭川竜谷高 入団

出典

  1. ^ 年度別成績 1990年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2017年4月12日閲覧。
  2. ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7