「世界名作童話 白鳥の王子」の版間の差分
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2021年9月6日 (月) 06:16時点における版
世界名作童話 白鳥の王子 | |
---|---|
The Wild Swans[1] | |
監督 | 西沢信孝(「演出」名義) |
脚本 | 隆巴 |
原作 | ハンス・クリスチャン・アンデルセン(『野の白鳥』) |
製作 |
今田智憲 有賀健、籏野義文[注 1](企画) |
出演者 |
増山江威子 岩崎加根子 小宮山清 つかせのりこ 神谷明 古谷徹 宮崎恭子ほか |
音楽 | 小森昭宏 |
主題歌 | 「白鳥の王子」(増山江威子、ザ・チャープス) |
撮影 | 細田民男、平尾三喜 |
編集 | 井関保雄 |
製作会社 | 東映動画 |
配給 | 東映 |
公開 | 1977年3月19日 |
上映時間 | 62分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
前作 | 長靴をはいた猫 80日間世界一周(1976年) |
次作 | 世界名作童話 おやゆび姫(1978年) |
『世界名作童話 白鳥の王子』(せかいめいさくどうわ はくちょうのおうじ 英文:The Wild Swan[1])は、1977年3月19日公開の『東映まんがまつり』内で上映された、東映動画製作の劇場用アニメ映画。カラー。62分。
概要
『白鳥の王子』としても知られる、ハンス・クリスチャン・アンデルセンの『野の白鳥』を原作とするアニメ作品。また、初めて『世界名作童話』という冠が付いた東映アニメ映画でもある。
テレビシリーズの名作物に押されがちな東映動画のイメージを払拭するべく、スタッフが取り組んだ力作ではあり、脚本には当時仲代達矢夫人だった女優・宮崎恭子を「隆巴」名義で起用するなどの意欲作ではあったが、企画準備期間の短さなどが災いし、特徴の少ない凡庸な作品となった[2]。
演出は西沢信孝が担当。西沢は1974年7月25日公開の『マジンガーZ対暗黒大将軍』(上映時間43分)に次ぐアニメ映画担当で、「名作物」・「1時間超え作品」は初となる。
主人公エリザ役には増山江威子を起用。増山は、『魔法使いチャッピー』や『キューティーハニー』といった東映動画TVシリーズでの主演経験はあるが、劇場用作品の主演はこれが唯一である。また脚本担当の宮崎も出演している。
声の出演
- エリザ:増山江威子
- グレタ:岩崎加根子
- 涙:宮崎恭子
- ヒルデブランド王:近藤洋介
- 魔女:杉山とく子
- フリードリッヒ王:望月太郎
- 裁判官A:可知靖之
- 裁判官B:小林尚臣
- 六人の王子たち:小宮山清、つかせのりこ、神谷明、古谷徹
- その他:後藤みどり、神崎教子、俳優座、青二プロダクション[2]
- 予告編ナレーター:坪井章子
スタッフ
- 原作:ハンス・クリスチャン・アンデルセン(『野の白鳥』)
- 製作:今田智憲
- 企画:有賀健、籏野義文[注 1]
- 製作担当:白根徳重
- 脚本:隆巴
- 演出:西沢信孝
- レイアウト・場所設定:角田紘一
- 作画監督:阿部隆
- 原画:角田紘一、木野達児、金山通弘、的場茂夫、森英樹、広田全 ほか
- 動画:小川明弘、小林敏明、坂野隆雄、服部照夫 ほか
- 特殊効果:平尾千秋、佐藤彰二
- 美術監督:千葉秀雄
- 背景:遠藤重義、海老沢一男、松本健治、田中資幸、野崎俊郎
- 演出助手:遠藤勇二
- 撮影:細田民男、平尾三喜
- 編集:井関保雄
- 音楽:小森昭宏[2]
- 録音:二宮健治
- 音響効果:伊藤道広
主題歌・挿入歌
主題歌「白鳥の王子」
- 作詞:隆巴/作編曲:小森昭宏/歌:増山江威子、ザ・チャープス
挿入歌「なみだとねんね」
- 作詞:隆巴/作編曲:小森昭宏/歌:大杉久美子、ザ・チャープス
推薦
- 文部省特選
- 東京都知事推奨
- 優秀映画鑑賞会推薦
- 厚生省中央児童福祉審議会推薦
- 日本PTA全国協議会推薦
- 全日本教育父母会議推薦
- 日本児童文芸家協会推薦
- 映倫青少年映画審議会推薦
- 東京都地域婦人団体連盟推薦[1]
映像ソフト
- 東映ビデオからビデオソフト(VHS)が発売されたが絶版。現在、LD・DVDで発売されていない(単独・『復刻!東映まんがまつり』版問わず)。
同時上映
タイトル | 原作 | (声の)出演 | 備考 |
---|---|---|---|
超電磁ロボ コン・バトラーV | 八手三郎 | 三ツ矢雄二、山田俊司、たてかべ和也、上田みゆき、千々松幸子 | |
一休さん ちえくらべ | (なし) | 藤田淑子、宮内幸平、桂玲子、山田俊司 | |
ドカベン | 水島新司 | 田中秀幸、松島みのり、玄田哲章、肝付兼太 | |
大鉄人17 | 石森章太郎 | 神谷政浩、中丸忠雄、竹井みどり、原口剛、大月ウルフ | [注 2] |
ジャイアンツのこども野球教室 | (なし) | 読売ジャイアンツ選手 | 劇場用新作 |
1973年春興行以来上映していた『マジンガーシリーズ』が遂に無くなり、また1975年夏興行以来上映していた『秘密戦隊ゴレンジャー』も無くなった。その一方で、『長浜ロマンロボシリーズ』初作品で有る『コンV』が上映、また『東映まんがまつり』では初のスポーツ映画『こども野球教室』が上映されている。
脚注
注釈
出典
- ^ a b c 杉山卓『東映動画長編アニメ大全集 下巻』東映動画株式会社(編集)、徳間書店、1978年、179頁。ISBN 978-4194016719。
- ^ a b c 『劇場アニメ70年史 THE ART OF JAPANESE ANIMATION 2』アニメージュ編集部(編)、徳間書店、1989年、69頁。