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「爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 07:17時点における版

スーパー戦隊Vシネマ
VSシリーズ
第9作 忍風戦隊
ハリケンジャー
VS
ガオレンジャー
2003年3月14日
第10作 爆竜戦隊
アバレンジャー
VS
ハリケンジャー
2004年3月12日
第11作 特捜戦隊
デカレンジャー
VS
アバレンジャー
2005年3月21日

爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』は、2004年3月12日に発売されたオリジナルビデオ作品。『爆竜戦隊アバレンジャー』のオリジナルビデオ作品であり、スーパー戦隊VSシリーズの一つ。

概要

爆竜戦隊アバレンジャー』と『忍風戦隊ハリケンジャー』のクロスオーバー作品であるスーパー戦隊Vシネマ第10作。

本作品より、DVD版の「特典映像」にメイキング映像が収録されるようになった。本作品からはしばらくオープニングのタイトルバックが廃止されたり、オープニングそのものがないことが多くなる。

アバレキラー(仲代壬琴)やジャンヌはエヴォリアン側で登場し、『ハリケンジャー』からは敵幹部・フラビージョとウェンディーヌも登場する[注 1]。『ハリケンジャー』本編で死亡したはずのシュリケンジャーも数分だが登場し、雑誌媒体用に撮られた特写ではアバレンジャーやハリケンジャーと共に並んでいる。爆竜はパートナー5体のみ台詞があり、その他は冒頭で姿を見せるだけとなっている。また、本作品から両戦隊の敵の特徴を併せ持つ新怪人が登場するようになった[1]

アバレンジャーのスーパーダイノボンバーとハリケンジャーのビクトリーガジェットの合体による新必殺武器「スーパーダイノビクトリー」、アバレンオーが旋風神のソードスラッシャーを手にした「旋風轟雷アバレンオー」が登場。ハリケンブルー・野乃七海役の長澤奈央は七海が任務で海外に渡ったという設定でスペイン語のセリフを話すシーンがある[注 2]。アバレンジャーとハリケンジャーが敵に変身能力を封じられたという設定で、変身前の姿でのアクションシーンが多い。

冒頭でアバレブラックがテレビシリーズ第37話で初登場したマックスリュウオーを操縦しているが、『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』の「スーパー戦隊住所録」・アスカの項の記載では2003年9月に起きた出来事として設定されている。

DVDにも収録されている2004年1月17日に開かれた映画の『完成披露試写会』では仲代壬琴役の田中幸太朗が翌日放送の第47話「5人のアバレンジャー」に先駆けてアバレキラーの個人名乗りを披露している。

あらすじ

2体の巨人が暴れていることを知ったアバレンジャーは出撃する。その巨人たちはハリケンジャーたちのカラクリ巨人、旋風神と轟雷神。エヴォリアンと組んだジャカンジャの生き残り、フラビージョとウェンディーヌに奪われていたのだ。

辛くも二大カラクリ巨人を退けたアバレンジャーたちだったが、フラビージョとウェンディーヌは邪忍イーガの封印を解いてしまう。イーガたちとアバレンジャーとの戦いにハリケンジャーも参戦するが、2戦隊の連携は全く取れない。しかし、邪忍イーガの悪事に対して、2大戦隊は少しずつ団結していく。

オリジナルキャラクター

邪忍イーガ
次元を超えてダイノアースにやってきた宇宙忍者に邪命体が寄生して誕生した邪忍法使い手の宇宙忍者[1]。賢者たちにより邪悪魔王封印の宝玉に閉じ込められていたが、フラビージョとウェンディーヌによって封印を解かれ復活する。影分身の術で実体を持つ分身を作り上げることができる。アバレンジャー、ハリケンジャーが自らの分身と戦っている間に様々な人間からダイノガッツを吸い取り、最強の戦士になろうとしている。手裏剣型のソードや忍刀が武器で、変わり身封じの札で2戦隊の変身を封じた。必殺技はアバレンオーの爆竜電撃ドリルスピンに似た邪忍法イーガスピン。
邪忍イーガ(分身)
イーガの影分身の術によって誕生した実体を持つ分身たち。3体おり、それぞれ仮面やマフラーが赤、青、グレーの色をしている。赤は凌駕と鷹介、青は幸人・らんる・七海・吼太、グレーはアスカ・一甲・一鍬とそれぞれ戦う。
落第の使徒フラビージョ、誘惑の使徒ウェンディーヌ
以前は暗黒七本槍の一員だったが、ハリケンジャーとゴウライジャーのビクトリーガジェットによりできた時空の裂け目に引き込まれダイノアースに飛ばされ、エヴォリアンと手を組む。『ハリケンジャー』でのフラビージョとウェンディーヌの詳細は忍風戦隊ハリケンジャー#宇宙忍群ジャカンジャを参照。

装備・戦力

イカヅチ雷撃斬
霞兄弟が使用した技。青い雷が宙に走った後、刀を青く光らせて前方宙返りからの同時斬りを決める。
ダイノレイザー
アバレイエローのダイノブレスから発射する。
三条クラッシュ
幸人が使用した技。得意の接骨術を応用して敵の背骨を外す。

合体技

九重連スーパーダイノビクトリー[注 3]
スーパーダイノボンバーの前部にビクトリーガジェットを合体させた形態。必殺ビクトリーダイノダイナマイトを放ち、敵を粉砕する。
  • スーパーダイノボンバーの前側とビクトリーガジェットの後側にジョイントが無いため、玩具では再現不可能。
竜人アバレフィニッシュ
霞兄弟が投げた2本の刀をアスカが受け取り、敵を×の字状に切る。
ダイノスラスター トリプルインフェルノ
アバレブラックのダイノスラスター、アバレブルーのアバレイザーソードモード、ハリケンイエローのハヤテ丸を合わせて地面に突きつけて強力な一撃を放つ。
ダブルブレイク
基本的にハリケンジャーの大空大地斬と同じだが、アバレッドのアバレモードがハリケンイエローの代わりに地を滑る。
ダブルショット
ハリケンブルーがアバレイエローのアバレモードの足に掴まった状態で、二人がアバレイザーとハヤテ丸ガンモードを同時に撃つ。
ダブルアタック
アバレブルーのアバレモードの上に乗ったハリケンイエローがハヤテ丸で相手を斬りつける。

ロボット

諸元
旋風轟雷アバレンオー
全高 46m[6]
重量 4500t[6]
旋風轟雷アバレンオー[注 4]
ハリケンジャーとゴウライジャーのダイノガッツをもらったアバレンオーが、カラクリボール・ゴールドソードスラッシャーで生み出した黄金のソードスラッシャーを持った特別形態[8]。姿は通常とほぼ同じだが、能力は上がっている。必殺技は、ハリケンジャーの巨大ロボ・旋風神の分身幻斬りと同様の爆竜必殺究極奥義分身ドリルスラッシャー[6]。だが、旋風神の分身3体は別々に敵を斬り付けるのに対し、こちらは3体がソードスラッシャーとティラノドリルで同時攻撃を仕掛けるという強力なもの。なお、カラクリボールはティラノの口から出現し、ソードスラッシャーはトリケラの頭を外さずくわえて保持する。

スタッフ

キャスト

声の出演

スーツアクター

音楽

主題歌
エンディングテーマ 「We are the ONE 〜僕らはひとつ〜
作詞:吉元由美 / 作曲:小杉保夫 / 編曲:京田誠一 / 歌:串田アキラ森の木児童合唱団
挿入歌
爆竜戦隊アバレンジャー
作詞:吉元由美 / 作曲:岩崎貴文 / 編曲:京田誠一 / 歌:遠藤正明
「ハリケンジャー参上!」
作詞:及川眠子 / 作曲・編曲:池毅 / 歌:高取ヒデアキ

脚注

注釈

  1. ^ フラビージョ&ウェンディーヌは『爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー』作中でも最後まで生存し、『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』にも一瞬登場した。フラビージョは後述の『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』にも魔人クロノスの配下として登場している。
  2. ^ 長澤は当時スペイン語会話NHK教育)に出演していた。
  3. ^ 資料によっては、名称を9重連ビクトリーダイノボンバー[4]九重連!ビクトリーダイノボンバー[5]と記載している。
  4. ^ 書籍によっては、名称を轟雷旋風アバレンオーと記載している[7][6]

出典

  1. ^ a b パンフレット 2011, 「スーパー戦隊VSシリーズヒストリー&全作品解説」
  2. ^ a b アバレ大図鑑 2005, p. 67, 「The Art of EVOLIAN」
  3. ^ 百化繚乱 下之巻 2012, p. 181.
  4. ^ 超全集 2004, p. 72.
  5. ^ パーフェクト超百科 2011, p. 89.
  6. ^ a b c d 学研の図鑑 2021, p. 136, 「アバレンジャーとともに戦う爆竜と戦闘巨人」
  7. ^ 超全集 2004, p. 72、87.
  8. ^ コンプリート超百科 2018, p. 60.

参考文献

  • 劇場パンフレット
    • 『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』パンフレット 2011年1月22日発行 / 構成:高木晃彦 / インタビュー・本文:鶯谷五郎 / 発行所:東映 事業推進部
  • 『爆竜戦隊アバレンジャー超全集小学館てれびくんデラックス 愛蔵版〉、2004年4月1日。ISBN 4-09-101494-1 
  • 『爆竜戦隊アバレンジャー アバレ大図鑑』構成・執筆 宇宙船編集部、朝日ソノラマファンタスティックコレクション〉、2005年2月28日。ISBN 4-257-03696-6 
  • 『東映スーパー戦隊シリーズ35作品記念公式図録 百化繚乱 [下之巻] 戦隊怪人デザイン大鑑 1995-2012』グライドメディア、2012年10月16日。ISBN 978-4-8130-2180-3 
  • 『決定版 全スーパー戦隊 コンプリート超百科』講談社、2018年2月26日。ISBN 978-4-06-304848-3 
  • 『スーパー戦隊』学研プラス〈学研の図鑑〉、2021年4月20日。ISBN 978-4-0540-6788-2 

関連項目