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「仙岩道路」の版間の差分

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2021年9月6日 (月) 10:35時点における版

国道46号標識
国道46号標識

仙岩道路(せんがんどうろ)は、岩手県岩手郡雫石町橋場より秋田県仙北市田沢湖生保内にいたる、国道46号バイパスである。

盛岡市秋田市の両県庁所在地を結ぶ重要な道路として1964年(昭和39年)、仙岩峠を越える自動車道(別名:南八幡平パークライン)が、岩手・秋田両県の大きな期待を集めて開業した。しかし、この道路は急勾配と急カーブの連続で通行しにくく、また冬季は積雪のため通行止めになってしまうなど、当初期待されていた目的を果たせない状態であった。そのため、開通間もない1970年(昭和45年)には、新たな道路の工事が始まった。

こうして、当時最新鋭の技術と莫大な建設費を投入し、険しい山にとりつく桟道のような橋と、仙岩トンネル(全長:2,544m)を始めとする長大トンネルを連ねた道路が1976年(昭和51年)11月に開通[1]。両県の県境は通年の通行が可能となり、当初期待されたような秋田・岩手両県を結ぶ大動脈の一部として機能するようになった。

概要

  • 総延長:11.6km
  • 起点:岩手県岩手郡雫石町橋場字荒沢(岩手県道266号国見温泉線交点、国見温泉入口交差点)
  • 終点:秋田県仙北市田沢湖生保内字武蔵野(武蔵野交差点)
  • 通行不能区間:無し。

道路施設

仙岩トンネル岩手換気所
仙岩トンネル岩手県側坑口
施設名 よみ 全長 完成年 所在地
B1 宝風橋 たからかぜはし 209.4m 昭和48年 秋田県仙北市
B2 湖山橋 こざんはし 229.6m 昭和50年
T1 湖山トンネル こざんとんねる 235.0m 昭和47年
B3 須神橋 すがみはし 210.0m 昭和47年
T2 須神トンネル すがみとんねる 405.0m 昭和47年
B4 桂巣橋 かつらすはし 41.9m 昭和47年
T3 桂巣トンネル かつらすとんねる 392.5m 昭和49年
B5 堀木橋 ほりきはし 147.2m 昭和49年
T4 堀木トンネル ほりきとんねる 155.0m 昭和48年
B6 蛇沢橋 へびさわはし 87.9m 昭和48年
B7 猿倉橋 さるくらはし 64.3m 昭和48年
B8 樹海橋 じゅかいはし 23.0m 昭和47年
T5 板谷トンネル いたやとんねる 149.0m 昭和48年
B9 板谷橋 いたやはし 40.0m 昭和46年
T6 生保内トンネル おぼないとんねる 588.4m 昭和47年
B10 木滝沢橋 きたきざわはし 151.6m 昭和48年
B11 熊見橋 くまみはし 53.6m 昭和47年
B12 山紫橋 さんしはし 40.8m 昭和48年
T7 大平トンネル おおひらとんねる 470.0m 昭和49年
B13 大平沢橋 おおひらさわはし 155.0m 昭和48年
T8 仙岩トンネル せんがんとんねる 2,544.0m 昭和48年
岩手県岩手郡雫石町
B14 下晩鳥橋 しもばんどりはし 65.0m 昭和48年
B15 竜川第2陸橋 りゅうかわだいにりっきょう 83.0m 昭和48年
B16 下鹿倉橋 しもしかくらはし 73.0m 昭和47年
B17 竜川陸橋 りゅうかわりっきょう 34.5m 昭和48年
B18 上竜川橋 かみりゅうかわはし 70.0m 昭和47年
B19 下竜川橋 しもりゅうかわはし 101.0m 昭和47年
B20 下荒沢橋 しもあらさわはし 30.0m 昭和46年
B21 大平橋 おおだいらはし 51.3m 昭和47年

出典

  1. ^ “強く美しい岩手 -事務所紹介(沿革)-”. 岩手河川国道事務所公式ページ (国土交通省東北地方整備局岩手河川国道事務所). http://www.thr.mlit.go.jp/iwate/jimusho/torikumi/05_gaiyou/17.html 

関連項目

外部リンク