「超人 (キン肉マン)」の版間の差分

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'''超人'''(ちょうじん)とは、[[ゆでたまご]]の[[漫画]]『[[キン肉マン]]』シリーズ等に登場する架空の種族。正義超人([[アイドル超人]]含む)、[[残虐超人]]、[[悪魔超人]]、[[完璧超人]]の4大勢力に分類されている([[時間超人]]は残虐超人の系譜に連なる)。



2021年9月7日 (火) 09:13時点における版

超人(ちょうじん)とは、ゆでたまご漫画キン肉マン』シリーズ等に登場する架空の種族。正義超人(アイドル超人含む)、残虐超人悪魔超人完璧超人の4大勢力に分類されている(時間超人は残虐超人の系譜に連なる)。

主人公のキン肉マン(キン肉スグル)宇宙人だが、テリーマンロビンマスクなど地球出身の超人も複数登場する。また、生物由来ではない、機械モチーフの超人も存在する。

「○○パワー」という数値で示される超人強度を持っており、融通が可能である。死亡すると超人墓場へ送られるが、生き返ることが可能である。

概要

超人」という言葉の意味は、文字通り人間(主に地球人)を超えた身体能力を備えた存在を指し、「並み外れた能力をもった人(知的生物)」として、すなわちスーパーマンと言うべき種別である。ただし、能力については個々に異なってもいる。例えば、初期では(ギャグ漫画路線であり、巨大ヒーロー物のパロディ的存在でもあったため)怪獣退治を基本とし、巨大化や光線技(キン肉フラッシュなど)、飛行能力を基本的に多用していたが、超人オリンピック編以降はプロレス的な肉弾戦がメインとなる。ミートが巨大化しようとして失敗したり、ジェット噴射器を使用して空を飛ぶ者もいるなど、巨大化や飛行能力は超人全部に共通している能力というわけでもなく、種族もしくは個人差で異なる事も示されている。

  • 巨大化は、第20回超人オリンピックAブロック第1試合で、ロビンマスクとカナディアンマンが戦っているシーンが確認できる[1] 他、第2次怪獣退治編においても見られた[2]
  • 対怪獣退治用の光線技は「七人対怪物の巻」[3] までは登場している[4]
  • 飛行シーンは、第21回超人オリンピック決勝前まで、キン肉マンが飛行しているのが確認できる[5]。その一方で、グランドキャニオンでのキン肉マン対ロビンマスクのように、飛行能力を使えず転落する場面も存在する[6]

容姿に関しては幅広く、テリーマンのように人間とほとんど変わらない人類タイプから、セイウチの化身であるセイウチンのような動物タイプ、地球外惑星出身であるキン肉マンやキン骨マンのような宇宙人タイプ、ミスター・VTRバイクマンのような機械タイプ(ウォーズマンのような機械超人と人間のハーフであるロボ超人[7]含む )、パルテノン神殿の化身であるパルテノンのように無機質を由来とした非生命体タイプなどが存在する。それ以外にも、その他アシュラマンのように容姿や能力が他の超人に属さないタイプ、また、カナディアンマンように容姿や機能で人類かその他か判別・分類が難しいタイプの超人も存在している。

異種交配も可能で、上記のウォーズマンの他、続編の『キン肉マンII世』では超人と人間のハーフも登場した(テリーマンの息子のテリー・ザ・キッドロビンマスクの息子のケビンマスクなど。共に妻は一般の地球人)。また、ジェロニモのように、人間から超人に生まれ変わることも可能。一方、超人として生まれたロビンマスクが人間になり[8]、その後超人に戻る[9]、といった事態も存在する。

超人にとってボディスーツやトランクス等のコスチュームは、命とも言える大切な物とされる。

超人強度は「○○パワー」という数値で示されており、カニベースの2パワー[10] が、確認できる最低の数値である。ウォーズマンが100万パワーであり[11]、正義超人の中心メンバーは彼よりやや低い90万パワー台であることが多い(キン肉マンとテリーマンが95万パワー、ラーメンマン97万パワー、ロビンマスク95万パワー、ブロッケンJr.90万パワー[12])。悪魔超人バッファローマンは1000万パワー(しかも0パワーから1000万パワーまで自由に上げ下げ可能)[13] であり、以後の強敵は数値がインフレを起こすようになったが、正義超人の数値に変動はなかった(ただし、キン肉マンは火事場のクソ力により7000万パワーまで一時的に増大させることが可能になっていた[14])。なお、神の数値は1億パワーである。このパワーを分け与えることで蘇生も可能となっている[注 1]

4大勢力等

正義、残虐、悪魔、完璧の4大勢力が存在する。

正義超人
主人公のキン肉マン(キン肉スグル)をはじめ、多数の正義感の強い仲間が所属している。作品の中核を成すグループ。
中心メンバーのテリーマンや司令塔的なロビンマスクらはアイドル超人と呼ばれる。
以下の他勢力からの寝返り組も所属している(残虐超人からラーメンマンウォーズマン、悪魔超人からはバッファローマンザ・ニンジャ(一時期はアシュラマンも)、完璧超人からはネプチューンマンなど)。
残虐超人
プロレスでいう悪役に該当する。超人オリンピック(第20回超人オリンピック)編でラーメンマン、ブロッケンマン、カレクックの3名が登場したのが初[17]。以後は第21回超人オリンピック編まで、正義超人のライバル勢力として扱われていた。
悪魔超人
残虐超人を超える悪役として7人の悪魔超人編から登場。その上に存在する悪魔六騎士悪魔将軍も登場した。
完璧超人
新たな敵勢力として、夢の超人タッグ編から登場。乱入コンビ(スクリュー・キッドケンダマン)と、そのボスであるヘル・ミッショネルズ(ネプチューンマンネプチューン・キング)が代表格。
後のキン肉星王位争奪編ではジ・オメガマンも登場した。
シリーズ完結後の21世紀に書かれた続編「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)」編では、さらにその上の存在が登場している。
時間超人
残虐超人の系譜に連なる。タイムトラベルが可能な種族。『キン肉マンII世』究極の超人タッグ編に登場。世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)ことライトニングとサンダー、カオス・アヴェニールらが該当する。

出典

注釈

  1. ^ 制裁を受けて瀕死状態になったバッファローマンは、残った300万パワーを使い、ロビンマスク、ウォーズマン、ウルフマン(アニメではリキシマン)を生き返らせた[15]。後にウルフマンは、スニゲーターに倒されたキン肉マンに自分のパワーを与え蘇生させたが、自身は死亡した[16]

出典

  1. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS(ジャンプコミックスセレクション)版第2巻 184-185頁。
  2. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第5巻 70、86、127頁など。
  3. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第5巻 191頁。
  4. ^ その後もJC9巻でキン肉マンのマスクが初めて剥がれた際、キン肉真弓が人を追い払う為にギャグ描写的に報道カメラマンの顔面にキン肉ビームを発してる描写がある。
  5. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第7巻 14頁。
  6. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第4巻 109-116、138-139頁。
  7. ^ この呼称の初出時は、「超人でもない ロボットでもない ロボ超人」であった。ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第7巻 ISBN 978-4834213577, 126頁。
  8. ^ ゆでたまご「恋に生きるロビンの選択…!?」『キン肉マンII世』第29巻 集英社〈スーパープレイボーイコミックス〉、2005年8月24日、ISBN 978-4-08-857450-9、94 - 98頁、106頁。
  9. ^ 「仮面を脱ぎしロビンの痛恨!!」『キン肉マンII世 29』126頁。
  10. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第5巻 181頁。
  11. ^ ゆでたまご「超人強度!!の巻」『キン肉マン 第11巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1983年2月15日、雑誌43017-27、ISBN 978-4-08-851141-2、71頁。
  12. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第8巻 147頁。
  13. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第9巻 122頁。
  14. ^ ゆでたまご「運命の子供たち!!の巻」『キン肉マン 第24巻』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、1986年2月15日、ISBN 978-4-08-851804-6、15頁。
  15. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第9巻 246-249頁。
  16. ^ ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第10巻 106-109頁。
  17. ^ ただし、この時はラーメンマン個人の異名であった。ゆでたまご『キン肉マン』JCS版第2巻 178頁。以後、しばらく「残虐超人」という呼称は登場しない。キン肉マンが変装したシャネルマンが、残虐超人を自称するシーンが『キン肉マン』JCS版第4巻 65頁で見られる。