「MASSIVE」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
削除された内容 追加された内容
編集の要約なし
Cewbot (会話 | 投稿記録)
m Bot作業依頼: 「ロード・オブ・ザ・リング」改名に伴うリンク修正依頼 (ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)) - log
28行目: 28行目:


== 歴史 ==
== 歴史 ==
当初、[[ニュージーランド]]の[[ウェリントン]]で開発された。[[ピーター・ジャクソン]]は数百/数千の兵士が戦うシーンをソフトウェアで生成したいと考えていたが、それまでそのようなシステムが映画に使われたことはなかった。これに対して Stephen Regelous が Massive を開発し、それを使って[[WETAデジタル]]は様々な革新的視覚効果を生み出した。特に『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』三部作での戦闘シーンが有名である。
当初、[[ニュージーランド]]の[[ウェリントン]]で開発された。[[ピーター・ジャクソン]]は数百/数千の兵士が戦うシーンをソフトウェアで生成したいと考えていたが、それまでそのようなシステムが映画に使われたことはなかった。これに対して Stephen Regelous が Massive を開発し、それを使って[[WETAデジタル]]は様々な革新的視覚効果を生み出した。特に『[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]』三部作での戦闘シーンが有名である。


その後製品化され、多くのVFX企業にライセンスされている。
その後製品化され、多くのVFX企業にライセンスされている。
35行目: 35行目:
Massive は様々な作品に使われてきた。主な例を以下に挙げる。
Massive は様々な作品に使われてきた。主な例を以下に挙げる。


* 『[[ロード・オブ・ザ・リング]]』三部作
* 『[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]』三部作
* 『[[ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女]]』
* 『[[ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女]]』
* 『[[キング・コング (2005年の映画)|キング・コング]]』(2005年版)
* 『[[キング・コング (2005年の映画)|キング・コング]]』(2005年版)

2021年9月28日 (火) 08:26時点における版

Massive は、映画やテレビでの群衆シーンをCGIとして生成する3次元コンピュータグラフィックス人工知能のソフトウェアパッケージである。Multiple Agent Simulation System in Virtual Environment の略。

概要

Stephen Regelous がVFX業界のために開発した。数千から数万の個別に動くエージェントを容易かつ迅速に生成できる。ファジィ論理を使って、各エージェントが周囲の状況にそれぞれ独立した反応を見せるようにできる。どう反応するかは外部からも制御でき、モーションキャプチャで動きを入力することもでき、それによってよりリアルな動きを作り出せる。

人工知能的機能だけでなく、布地のシミュレーション、剛体の力学GPUによるレンダリングといった各種機能を持つ。また、事前定義されたエージェントも含まれており、スタジアムの群衆のエージェント、暴徒エージェント、互いに会話も行う通行人エージェントなどがある。

MayaViconモーションキャプチャーとのデータ互換性は高く、RenderManmental ray 経由でのレンダリングが可能。 スケルトン構造に一切の拘束条件は無く、物理シミュレーション機能も兼ね備え、ブレンドによる顔の表情変化や音声同期、クロスシミュレーションを合わせることもできる。

現状のサポート環境は、

Supported Operating Systems (32-bit):

Supported Operating Systems (64-bit):

歴史

当初、ニュージーランドウェリントンで開発された。ピーター・ジャクソンは数百/数千の兵士が戦うシーンをソフトウェアで生成したいと考えていたが、それまでそのようなシステムが映画に使われたことはなかった。これに対して Stephen Regelous が Massive を開発し、それを使ってWETAデジタルは様々な革新的視覚効果を生み出した。特に『ロード・オブ・ザ・リング』三部作での戦闘シーンが有名である。

その後製品化され、多くのVFX企業にライセンスされている。

作品

Massive は様々な作品に使われてきた。主な例を以下に挙げる。

関連項目

外部リンク