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前作『UNDER THE FORCE OF COURAGE』以来2年1ヵ月ぶり、ワーナーミュージック移籍・ドラマーの交代後では初となる作品。
前作『UNDER THE FORCE OF COURAGE』以来2年1ヵ月ぶり、ワーナーミュージック移籍・ドラマーの交代後では初となる作品。


コンセプトアルバムであり、ストーリーも前作の続編であるが、これはSYUが前作の制作時から決めていたという{{refnest|group="注"|コンセプトアルバムの制作に当たっては、SYUが様々な映画やドラマ等を観て、それを参考に「起承転結」を守りつつ、物語が中弛みしないよう作り上げたという。ちなみにSYUは映画では[[ブレイブハート]]や[[ロード・オブ・ザ・リング]]系の映画、そして[[グラディエーター]]等、ドラマでは[[スーパーナチュラル]]が好き、との事。また本作に登場する人物には名前は付けられていないが、これはSYU自身が「名前があっても良いかな」と思っていたが、プロデューサーと意見交換した結果、「敢えて(名前を)付けないほうがリスナーの想像力が広がるだろう」という事で、そうなったという。SYU曰く「この作品に接して下さった皆さん自身が、好きに名前をつけて下さると非常に嬉しいです」との事<ref>{{Cite web|title=NEW DISC REVIEW+INTERVIEW【GALNERYUS:ULTIMATE SACRIFICE】|date=2017-09-30|url=http://sin23ou.heavy.jp/?p=9999|publisher=Marunouchi Muzik Magazine|accessdate=2020-08-13}}</ref>。}}。また、ブックレットとは別に小説も制作された{{refnest|group="注"|SYUが書いたものを、プロデューサーである[[久武頼正]]が校正しながら完成させたという<ref name="GEKIROCK2"/>。}}。
コンセプトアルバムであり、ストーリーも前作の続編であるが、これはSYUが前作の制作時から決めていたという{{refnest|group="注"|コンセプトアルバムの制作に当たっては、SYUが様々な映画やドラマ等を観て、それを参考に「起承転結」を守りつつ、物語が中弛みしないよう作り上げたという。ちなみにSYUは映画では[[ブレイブハート]]や[[ロード・オブ・ザ・リング (2001年の映画)|ロード・オブ・ザ・リング]]系の映画、そして[[グラディエーター]]等、ドラマでは[[スーパーナチュラル]]が好き、との事。また本作に登場する人物には名前は付けられていないが、これはSYU自身が「名前があっても良いかな」と思っていたが、プロデューサーと意見交換した結果、「敢えて(名前を)付けないほうがリスナーの想像力が広がるだろう」という事で、そうなったという。SYU曰く「この作品に接して下さった皆さん自身が、好きに名前をつけて下さると非常に嬉しいです」との事<ref>{{Cite web|title=NEW DISC REVIEW+INTERVIEW【GALNERYUS:ULTIMATE SACRIFICE】|date=2017-09-30|url=http://sin23ou.heavy.jp/?p=9999|publisher=Marunouchi Muzik Magazine|accessdate=2020-08-13}}</ref>。}}。また、ブックレットとは別に小説も制作された{{refnest|group="注"|SYUが書いたものを、プロデューサーである[[久武頼正]]が校正しながら完成させたという<ref name="GEKIROCK2"/>。}}。


制作に関しては、ストーリーの流れを念頭に置いて曲を書き、更に同時進行で、付属の小説の物語も書いていたという<ref name="GEKIROCK3"/>。
制作に関しては、ストーリーの流れを念頭に置いて曲を書き、更に同時進行で、付属の小説の物語も書いていたという<ref name="GEKIROCK3"/>。

2021年9月28日 (火) 08:46時点における版

ULTIMATE SACRIFICE
GALNERYUSスタジオ・アルバム
リリース
ジャンル ハード・ロック
ヘヴィメタル
シンフォニックメタル
プログレッシブ・メタル
時間
レーベル ワーナーミュージック・ジャパン
チャート最高順位
GALNERYUS アルバム 年表
UNDER THE FORCE OF COURAGE
2015年
ULTIMATE SACRIFICE
(2017年)
INTO THE PURGATORY
2019年
ミュージックビデオ
ULTIMATE SACRIFICE - YouTube
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映像外部リンク
「ULTIMATE SACRIFICE」アルバム全曲トレーラー

「ULTIMATE SACRIFICE」(アルティメット・サクリファイス)は、日本のヘヴィメタルバンド・GALNERYUSの、11枚目のアルバムである。2017年9月27日に発売された[2]

概要

前作『UNDER THE FORCE OF COURAGE』以来2年1ヵ月ぶり、ワーナーミュージック移籍・ドラマーの交代後では初となる作品。

コンセプトアルバムであり、ストーリーも前作の続編であるが、これはSYUが前作の制作時から決めていたという[注 1]。また、ブックレットとは別に小説も制作された[注 2]

制作に関しては、ストーリーの流れを念頭に置いて曲を書き、更に同時進行で、付属の小説の物語も書いていたという[5]

SYUの要望でジャケットデザインは髙橋ツトムが手掛けた[4][6][注 3]

記録

初週で5,095枚を売り上げ、オリコン週間アルバムチャートで13位を獲得[7]し、『THE IRONHEARTED FLAG Vol.1: REGENERATION SIDE』で記録した15位から自己最高位を更新した[8]

収録内容

  1. ENTER THE NEW AGE (3:00)
    作曲:SYU、作詞:TAKA
  2. HEAVENLY PUNISHMENT (5:56)
    作詞・作曲:SYU
    • SYU曰く「天罰」[5]。前作の主人公の両親が殺され、その怒りがSHOのハイトーンに込められている、との事[9]
      また、メロディにも主人公の怒りや悲しみが強く反映させた、との事[5]
  3. WINGS OF JUSTICE (5:49)
    作詞・作曲:SYU
    • SYU曰く、前曲からのメロスピが続く流れは「ガルネリの戦法」[9]。「GALNERYUSといえばこれだ!」という「良い意味での金太郎飴感」を出したかったという。
      また、ドラマーがFUMIYAに変わっても「いつものGALNERYUSだよ!」という安心感と、「FUMIYAの要素もいろいろ入ってるよ!」という新たな驚きも共存させたかったとの事[5]
    • 歌詞はSYUが「こんな人になりたかったという気持ちで書いた自分が思うヒーロー像」であり、「息子は実は父親よりも才能があった」というもの[9]
  4. THE SHADOW WITHIN (5:46)
    作詞・作曲:SYU
    • 「新総統の過去」がテーマ。SYU曰く「大いなる敵で憎むべき存在なんですが、この人も奴隷制度でひどい目に遭い、家族がみな殺しにされているんです。新総統だけ息を吹き返し怒りや復讐心が決意を固める曲ですが、ただおどろおどろしいのではなく同情も感じる事もできる曲調」との事[9]
  5. WITH SYMPATHY (6:10)
    作曲:YUHKI、作詞:SHO&TAKA
    • 歌詞はSYU曰く「自治区の戦士なるキャラが登場するんですが、同じ国の民なのに自治区を形成してるって事は自国に対して反感を持ってるわけです。なので本来は主人公と手を取り合う事は難しい相手なんだけど、衝突を繰り返すうちに仲良くなって絆を深めていく」との事[9]
      また、作詞はSHOとTAKAによるもので、SYUが大枠で「こういう感じの曲にしてほしい」とお願いし、作曲を務めたYUHKIに対してはSYU自身が「(YUHKI氏の曲は)自由度の高いものでないといけないと思っている」ので、まずは丸投げしてみて、どんなものができあがるかを待って、そのあと何回かディスカッションを通して完成させたという[5]
  6. WHEREVER YOU ARE (6:36)
    作詞・作曲:SYU
    • SYU曰く「80~90年代のメロハーを意識した曲」[5]
      歌詞も「ロマンス」であり、「メロディもギターソロもベタ、往年のメロディックハードロックの要素もありつつ、日本人の古き良きワビサビもある曲にしたかった」との事[9]
    • 「ULTIMATE SACRIFICE」のMVの収録があったときに本曲を流していたら、出演者に「このメロディが一番好きです」と言ってもらえたというエピソードがある[5][10]
  7. RISING INFURIATION (8:08)
    作曲:YUHKI、作詞:SHO&TAKA
    • 本作の中で一番苦労した曲として、SYUとYUHKIが本曲を挙げた[9]
  8. BRUTAL SPIRAL OF EMOTIONS (11:29)
    1. Blinded By Anger
      作曲:SYU
    2. Burning Within
      作詞・作曲:SYU
    3. Soul Carried By The Wind
      作詞・作曲:SYU
    • 10分超えの大作で、組曲となっている。SYU曰く本曲は前半は"怒り"セクション、後半は"バラード"セクションで構成されており[10]、「チャプター1はファイナルファンタジードラゴンクエストのバトルシーンのメタルバージョンとして聴いてもらえると楽しいかな。戦闘シーンの音楽をメタルでちゃんとやるとこうなるみたいな」との事[9]
    • また、大作という事もあって、制作には相当な時間をかけたという。SYU曰く「1曲のために、昼の1時に集合して朝5時までかかる、とか、そんなことを何回も繰り返した感じ」との事[10]マスタリングも、前半と後半で大きくマスタリングの仕方を変えてもらわなければならなかったので、相当時間がかかったという[10]
  9. ULTIMATE SACRIFICE (12:23)
    1. Wishing To Liberate
      作詞・作曲:SYU
    2. The Battle In Desperation
      作曲:SYU、作詞:TAKA
    3. The Reality In The End
      作詞・作曲:SYU
    4. Phantasmagoria
      作詞・作曲:SYU
    5. The Living And The Dead
      作曲:SYU
    • 本作の表題曲。前曲と同じく組曲となっており、10分超えの大作となった。
    • SYU曰く「怒りも絶望も悲しみもまとった感情が交錯する曲で、昭和歌謡のワビサビ感とかメロスピの泣き等、自分達の好きな事を全部詰め込んだ曲」[9]。また、「泣きメロ」を最大限追求した曲でもあるとの事[11][注 4]
    • MVも制作されたが、SYU曰く「フルではさすがに無理で、掻い摘んでというわけにもいかない」ということで、キーボード~ギターソロ前までの尺で作られた[10][注 5]

出典

脚注

  1. ^ ULTIMATE SACRIFICE”. Oricon. 2017年10月4日閲覧。
  2. ^ “GALNERYUS新作「ULTIMATE SACRIFICE」歌詞入り全曲トレイラー公開”. 音楽ナタリー. (2017年9月26日). https://natalie.mu/music/news/250204 2020年8月13日閲覧。 
  3. ^ NEW DISC REVIEW+INTERVIEW【GALNERYUS:ULTIMATE SACRIFICE】”. Marunouchi Muzik Magazine (2017年9月30日). 2020年8月13日閲覧。
  4. ^ a b GALNERYUS|激ロック インタビュー(2ページ目)”. 激ロック (2017年9月22日). 2020年8月13日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h GALNERYUS|激ロック インタビュー(3ページ目)”. 激ロック (2017年9月22日). 2020年8月13日閲覧。
  6. ^ 高橋ツトム(2017年9月29日のツイート)
  7. ^ 週間 CDアルバムランキング 2017年10月09日付”. Oricon. 2017年10月4日閲覧。
  8. ^ GALNERYUSのアルバム売上ランキング”. オリコン. 2020年8月13日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g h i j 【インタビュー】GALNERYUSが放つ、壮大な物語”. BARKS (2017年9月28日). 2020年8月13日閲覧。
  10. ^ a b c d e f GALNERYUS|激ロック インタビュー(4ページ目)”. 激ロック (2017年9月22日). 2020年8月13日閲覧。
  11. ^ a b 激ロック インタビュー(5ページ目)”. 激ロック (2017年9月22日). 2020年8月13日閲覧。

注釈

  1. ^ コンセプトアルバムの制作に当たっては、SYUが様々な映画やドラマ等を観て、それを参考に「起承転結」を守りつつ、物語が中弛みしないよう作り上げたという。ちなみにSYUは映画ではブレイブハートロード・オブ・ザ・リング系の映画、そしてグラディエーター等、ドラマではスーパーナチュラルが好き、との事。また本作に登場する人物には名前は付けられていないが、これはSYU自身が「名前があっても良いかな」と思っていたが、プロデューサーと意見交換した結果、「敢えて(名前を)付けないほうがリスナーの想像力が広がるだろう」という事で、そうなったという。SYU曰く「この作品に接して下さった皆さん自身が、好きに名前をつけて下さると非常に嬉しいです」との事[3]
  2. ^ SYUが書いたものを、プロデューサーである久武頼正が校正しながら完成させたという[4]
  3. ^ SYU曰く「高橋さんの挿絵やブックレットの配置も、小説を読みながらその世界に入って聴いてほしいという意図で作っています」との事[5]
  4. ^ 「五輪真弓効果」とも語っており、SYU曰く「"恋人よ~♪"ってあるじゃないですか。あの曲って聴いてると"グワーッ"て来るじゃないですか。ああいう日本人の美的感覚を表現したかったんです」との事[11]
  5. ^ 他には「HEAVENLY PUNISHMENT」や「WINGS OF JUSTICE」もMV制作の候補に挙がっていたが、「泣きのメロディが一番出せてるのが本曲」なのと「一番琴線に触れ、5秒でも良さがわかるのは本曲」という理由で、本曲に作られたという[10][9]

外部リンク