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* [[オウィディウス]]『[[変身物語]](上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年)
* [[オウィディウス]]『[[変身物語]](上)』[[中村善也]]訳、岩波文庫(1981年)
* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
* [[シケリアのディオドロス|ディオドロス]]『神代地誌』飯尾都人訳、龍溪書舎(1999年)
* [[パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* [[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア記』飯尾都人訳、龍渓書舎(1991年)
* [[プルタルコス]]『プルタルコス英雄伝(上)』[[村川堅太郎]]編、[[ちくま文庫]](1987年)
* [[プルタルコス]]『プルタルコス英雄伝(上)』[[村川堅太郎]]編、[[ちくま文庫]](1987年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)
* 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、[[岩波書店]](1960年)

2021年11月15日 (月) 10:38時点における版

テーセウスとシニス。前490-480年頃のアッティカ赤絵式キュリクスミュンヘン州立古代美術博物館en)所蔵。

シニス古希: Σίνις, Sinis)は、ギリシア神話の人物である。別名ピテュオカムプテース古希: Πιτυοκάμπτης, Pityokamptēs, 「曲げ男」の意)。ポリュペーモーンとシュレアーの子[1]、あるいはポセイドーンの子。ペリグーネーの父で、メラニッポスの祖父[2][3]

シニスは怪力の盗賊で、コリントスイストモス地峡で、旅人にひどい乱暴をした。シニスは松の木を地面まで曲げ、松がもとに戻らないように押さえさせ、跳ね飛ばして殺した[1]。あるいは旅人とともに松を押さえているときに手を離し、跳ね飛ばして殺した[4]。またあるいは2本の松を曲げて旅人の両足に縛り、旅人は2本の松がもとに戻るときに引き裂かれた(八つ裂きの刑)[5][6]テーセウスアテーナイに向かっているときにペリペーテースに次いで、シニスをそれまで彼がしてきたのと同じ方法で殺した[1][2]シケリアのディオドロスも簡潔な言葉でシニスをペリペーテースの次に退治したと述べている[7]

なお、テーセウスはシニスを殺した後、彼の娘ペリグーネーとの間に1子メラニッポスをもうけたと伝えられている[2]

脚注

  1. ^ a b c アポロドーロス、3巻16・2。
  2. ^ a b c プルタルコス「テーセウス伝」8。
  3. ^ パウサニアス、10巻25・7。
  4. ^ ヒュギーヌス、38話。
  5. ^ オウィディウス『変身物語』7巻。
  6. ^ パウサニアス、2巻1・4。
  7. ^ シケリアのディオドロス、4巻59・2。

参考文献

関連項目