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「タイニア」の版間の差分

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'''タイニア'''({{Lang-grc|ταινία}}、複数形:{{lang|grc|ταινίαι}}、 [[ラテン語|羅]]・複数形:taeniae)は、[[古代ギリシアの服飾]]において用いられた[[ヘアバンド]]、[[リボン]]または髪紐。
'''タイニア'''({{Lang-grc|ταινία}}、複数形:{{lang|grc|ταινίαι}}、 [[ラテン語|羅]]・複数形:taeniae)は、[[古代ギリシアの服飾]]において用いられた[[ヘアバンド]]、[[リボン]]または髪紐。


これらのヘアバンドは、古代ギリシアの祭の際に着用された<ref>[[プラトン]]『[[饗宴]]』212d.e, 213d、[[クセノポン]]『饗宴』5,9。</ref>。神々もまた、タイニアを頭に着用していた<ref>[[パウサニアス]]『ギリシア案内記』1,8,4。</ref>。さらに、聖像<ref>パウサニアス『ギリシア案内記』8,31,8、10,35,10。</ref>や樹木<ref>[[テオクリトス]]、18,44。</ref>、壺<!-- urns:骨壺…? -->、記念碑、犠牲獣、故人<ref>[[ルキアノス]]『死者の対話』13,4。</ref>などにもタイニアが結び付けられた。また、タイニアは後にローマ人にも受容された<ref>[http://www.encquran.brill.nl/entries/brill-s-new-pauly/tainia-e1128490 "Tainia."] Brill’s New Pauly. Brill Online, 2013. Reference. 28 June 2013</ref>。
これらのヘアバンドは、古代ギリシアの祭の際に着用された<ref>[[プラトン]]『[[饗宴]]』212d.e, 213d、[[クセノポン]]『饗宴』5,9。</ref>。神々もまた、タイニアを頭に着用していた<ref>[[パウサニアス (地理学者)|パウサニアス]]『ギリシア案内記』1,8,4。</ref>。さらに、聖像<ref>パウサニアス『ギリシア案内記』8,31,8、10,35,10。</ref>や樹木<ref>[[テオクリトス]]、18,44。</ref>、壺<!-- urns:骨壺…? -->、記念碑、犠牲獣、故人<ref>[[ルキアノス]]『死者の対話』13,4。</ref>などにもタイニアが結び付けられた。また、タイニアは後にローマ人にも受容された<ref>[http://www.encquran.brill.nl/entries/brill-s-new-pauly/tainia-e1128490 "Tainia."] Brill’s New Pauly. Brill Online, 2013. Reference. 28 June 2013</ref>。


類似するヘアバンドの一種として[[ダイアデム (冠)|ディアデーマ]]と呼ばれるものが、王の象徴として使用された。
類似するヘアバンドの一種として[[ダイアデム (冠)|ディアデーマ]]と呼ばれるものが、王の象徴として使用された。

2021年11月15日 (月) 11:06時点における最新版

マケドニア王ペルセウスのコイン。タイニア、またはディアデーマと呼ばれるヘアバンドを着用している。
タイニア(帯)を身に着けるポンペイの女性

タイニア古代ギリシア語: ταινία、複数形:ταινίαι・複数形:taeniae)は、古代ギリシアの服飾において用いられたヘアバンドリボンまたは髪紐。

これらのヘアバンドは、古代ギリシアの祭の際に着用された[1]。神々もまた、タイニアを頭に着用していた[2]。さらに、聖像[3]や樹木[4]、壺、記念碑、犠牲獣、故人[5]などにもタイニアが結び付けられた。また、タイニアは後にローマ人にも受容された[6]

類似するヘアバンドの一種としてディアデーマと呼ばれるものが、王の象徴として使用された。

脚注[編集]

  1. ^ プラトン饗宴』212d.e, 213d、クセノポン『饗宴』5,9。
  2. ^ パウサニアス『ギリシア案内記』1,8,4。
  3. ^ パウサニアス『ギリシア案内記』8,31,8、10,35,10。
  4. ^ テオクリトス、18,44。
  5. ^ ルキアノス『死者の対話』13,4。
  6. ^ "Tainia." Brill’s New Pauly. Brill Online, 2013. Reference. 28 June 2013

外部リンク[編集]