「片腕カンフー対空とぶギロチン」の版間の差分
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* 映画『[[キル・ビル#Vol.1|キル・ビル]]』の[[栗山千明|GOGO夕張]]が使用する「ゴーゴーボール」という鎖付き[[ノコギリ]][[鉄球]]は「空とぶギロチン」のオマージュである。このことはタランティーノ自身が語っている。武器の効果音もそのまま使用されている。 |
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* オープニングテーマ、ジャーマンロック[[ノイ!]]の「Super」が『[[キル・ビル Vol.1]]』にも使用されている。 |
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* ロックバンド「[[ナイン・インチ・ネイルズ]]」は、ギロチン暗殺者が食堂で歩いている場面などで使われている[[銅鑼]]と[[スネアドラム]]の[[背景音楽|BGM]](ノイ!『Neu! 2』収録の「Super16」)をヒット曲「[[w:Closer to God|Closer]]」の中に取り入れた。 |
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* ロックバンド「[[フロム・ファースト・トゥ・ラスト]]」はこの映画にインスパイアされ作曲した"The One Armed Boxer vs. The Flying Guillotine."(そのまま映画のタイトル)をアルバム「Dear Diary, My Teen Angst Has a Body Count」に収録している。 |
* ロックバンド「[[フロム・ファースト・トゥ・ラスト]]」はこの映画にインスパイアされ作曲した"The One Armed Boxer vs. The Flying Guillotine."(そのまま映画のタイトル)をアルバム「Dear Diary, My Teen Angst Has a Body Count」に収録している。 |
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2021年11月23日 (火) 09:15時点における版
片腕カンフー対空とぶギロチン | |
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監督 | ジミー・ウォング |
脚本 | ジミー・ウォング |
製作 | ジミー・ウォング |
製作総指揮 | ジミー・ウォング |
出演者 |
ジミー・ウォング カム・カン ロン・フェイ サン・マオ |
配給 |
第一影業 松竹 |
公開 |
1976年4月24日 1976年11月27日 |
上映時間 |
オリジナル版 81分 リストア版 93分 |
製作国 | イギリス領香港 |
言語 | 北京語 |
前作 | 片腕ドラゴン |
『片腕カンフー対空とぶギロチン』(かたうでカンフーたいそらとぶギロチン、原題:獨臂拳王大破血滴子)は、1975年の香港のカンフー映画。日本では1978年に松竹の配給で劇場公開された。ジミー・ウォング監督、脚本、主演。第一影業製作。英語題名については配給会社やビデオ化によりMaster of the Flying Guillotine(米国)、One-Armed Boxer 2(英国)、The One Armed Boxer Vs. the Flying Guillotineなど複数混在している。
概要
同監督の『片腕ドラゴン』(1972年)の続編。荒唐無稽な演出から現在でもカルト的人気のある映画である。東京国際ファンタスティック映画祭2003で日本では25年ぶりのフィルム上映がされた。クエンティン・タランティーノはこの映画の大ファンで『キル・ビル』にはこの映画のオマージュが各所に見られる。『キル・ビル』の影響でこの映画の知名度が上がったため近年DVDが発売された。ウォングは『片腕ドラゴン』の撮影前に活動拠点を香港から台湾に移行しているが、この映画は香港製作である。
劇中で使用される武器・空飛ぶギロチン(血滴子)の初出は1975年制作の香港映画『空とぶギロチン』(原題:血滴子、英題:The Flying Guillotine)で、本作はその影響を受けて作られた。
ストーリー
時は18世紀清朝、中国各地から武術大会に集まった武術家たち。その中に片腕を切り落とされ鉄の左腕を手に入れた無双の武術家(ジミー・ウォング)の姿があった。そこへ現れた盲目の老暗殺者は弟子の敵を取るため、必殺の「空飛ぶギロチン」を武器に片腕の武術家の命を狙う。
キャスト
※括弧内は日本語吹替
- 片腕ドラゴン - ジミー・ウォング(田中信夫)
- ギロチン使い封神 - カム・カン(大平透)
- 鷹爪拳 シャオティエン - ドリス・ルン(五十嵐美鈴)
- ムエタイ・ボクサー ナイマン - シャム・チンボー(飯塚昭三)
- 無刀流 躍馬次郎 - ロン・フェイ(勝田久)
- ヨガ拳士 タラシン - ウォン・ウィンサン
- ナレーター(小林清志)
スタッフ
作品解説
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
低予算で製作されたB級映画であるが、この映画がカルト映画の地位にあるのは、まさにそのチープさにあるといえる。同時代に作られたブルース・リーのカンフー映画を引き合いに語られることが多いが、カンフーアクションの技量や撮影技術、ストーリー展開など比較にならないほどレベルが低い。それがかえって独特の味わいを出しておりマニアを惹きつけている。
- 格闘ゲームばりの珍奇な武術家達が次々に対戦する武術大会。
- カンフーの達人技と称し、壁や天井を逆さになって歩く場面。
- 卑怯な技で対戦相手を倒した侍を前に、自分も参考にしようと感心してみせる主人公。
- 人違いで関係のない片腕の男を殺しても、片腕の男はすべて殺せば良いと開き直る老暗殺者。
- 勝つためにはセコく卑怯な手段を使う、およそ主人公らしからぬ戦いぶり。
- 調子外れな効果音。
など、突っ込みどころには枚挙に暇がない。
影響を与えた作品
- 映画『キル・ビル』のGOGO夕張が使用する「ゴーゴーボール」という鎖付きノコギリ鉄球は「空とぶギロチン」のオマージュである。このことはタランティーノ自身が語っている。武器の効果音もそのまま使用されている。
- オープニングテーマ、ジャーマンロックノイ!の「Super」が『キル・ビル Vol.1』にも使用されている。
- ロックバンド「ナイン・インチ・ネイルズ」は、ギロチン暗殺者が食堂で歩いている場面などで使われている銅鑼とスネアドラムのBGM(ノイ!『Neu! 2』収録の「Super16」)をヒット曲「Closer」の中に取り入れた。
- ロックバンド「フロム・ファースト・トゥ・ラスト」はこの映画にインスパイアされ作曲した"The One Armed Boxer vs. The Flying Guillotine."(そのまま映画のタイトル)をアルバム「Dear Diary, My Teen Angst Has a Body Count」に収録している。
音楽
この映画ではクラフトワークの『アウトバーン』、ノイ!の『Neu! 2』などに収録されている曲がBGMとして多用されているが、これらのほとんどが作曲者に許可を得ない無断使用であった(映画公開当初)。
公開から30年以上経った2005年にこの映画で使用された曲をモチーフにしたラップ音楽集「Master of the Flying Guillotine」が発売された。