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「テストトーン」の版間の差分

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業界では「1KHzの正弦波」または単に「1K(ワンケー、いちケー)」と呼ばれる。また、この音を[[自主規制音]]としてしばし使われる事から俗に「ピー音」とも呼ばれる。
業界では「1KHzの正弦波」または単に「1K(ワンケー、いちケー)」と呼ばれる。また、この音を[[自主規制音]]としてしばし使われる事から俗に「ピー音」とも呼ばれる。


テストトーンが終了するとカラーバーに[[バックグラウンドミュージック|BGM]]を流す放送局もある。
テストトーンが終了するとカラーバーに[[背景音楽|BGM]]を流す放送局もある。


また、ラジオの放送で使われる[[時報]](「ポーン」)も基本的に1KHzである([[日本放送協会|NHK]]ラジオの時報については、57秒から59秒の報時音が440Hz正弦波、00秒の報時音が880Hz正弦波となっている)。
また、ラジオの放送で使われる[[時報]](「ポーン」)も基本的に1KHzである([[日本放送協会|NHK]]ラジオの時報については、57秒から59秒の報時音が440Hz正弦波、00秒の報時音が880Hz正弦波となっている)。

2021年11月23日 (火) 09:19時点における版

テストトーン英語: test tone)とは、低周波発振器により発生された可聴帯域内における単一周波数正弦波信号である。もっぱら音響機器並びに伝送路の試験及び測定の為に用いる。

録音機器

録音機アナログだった時代にはミキシングコンソールにはテストトーン用の正弦波発振器が内蔵されていることが多く、もっぱらアナログ録音機のレベル調整用として用いられた。一般にマスターテープに対して基準レベルとして1kHz0VUの信号とともに、アジマス及びイコライザー調整用の10kHzと低域イコライザー調整用の100Hzを記録することが一般的だった。例えば、日本民間放送連盟の「ラジオCM素材取り扱い要領(2005年改訂版)」では、6mmオープンリールテープでラジオ局にCMを搬入する場合、角度規正用信号10kHzとレベル規正用信号1kHzを10秒ずつ記録することになっている。なお、アジマス調整用信号の周波数は時代により更に低い場合がある。

録音機がデジタル化された当初は量子化ビット数による最大振幅の信号を0dB(0dBFS)として-20dBを0VUとする調整がなされることが多かった。しかし、POPS系の作品ではリミッターにより聴感上の音圧を上げてより聴感上の平均レベルが上がるような運用がなされた、といったことがあって、音楽録音ではジャンルによりピークマージンが異なる運用が一般的になった。POPS系の作品では-16dBあるいはそれ以上を基準として用いるケースが多くなった。

放送

放送においては局舎内のレベル規正信号として映像のカラーバーなどとともに1kHz0VUの信号音を用いて基準レベルとし、機器の入出力レベルなどを調整する。番組交換基準によりプログラムが記録されたテープの冒頭には規定の長さのテストトーンが記録される。

スピーカーを通すと「ポー」、あるいは「ピー」という音で聞こえる。周波数上あるいは聴感上、平均律ではの音(ハ長調のシ)が一番近い。

業界では「1KHzの正弦波」または単に「1K(ワンケー、いちケー)」と呼ばれる。また、この音を自主規制音としてしばし使われる事から俗に「ピー音」とも呼ばれる。

テストトーンが終了するとカラーバーにBGMを流す放送局もある。

また、ラジオの放送で使われる時報(「ポーン」)も基本的に1KHzである(NHKラジオの時報については、57秒から59秒の報時音が440Hz正弦波、00秒の報時音が880Hz正弦波となっている)。

電話など通信分野

脚注

関連項目