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「三温糖」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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三温糖には特有の風味があり、上白糖より甘みが強く感じられ、風味を生かすため[[煮物]]などに使われることが多い<ref name="alic000073502" />。
三温糖には特有の風味があり、上白糖より甘みが強く感じられ、風味を生かすため[[煮物]]などに使われることが多い<ref name="alic000073502" />。


三温糖は、褐色になっていることから「他の砂糖に比べて、[[ミネラル]]が豊富で身体に良い」と思われがちである。上白糖やグラニュー糖に比べれば[[カリウム]]や[[ナトリウム]]、[[カルシウム]]などを多く含むが、全体に占めるミネラル分はごくわずかであり、健康のために三温糖へ切り替えるほどの差はない<ref name="joho07" /><ref>{{Cite web |author=[[松永和紀]] |url=https://oishi-kenko.com/articles/shokunoanzentokenkou14 |title=白い砂糖は悪者か? 長く続く誤解はもうそろそろ払拭を[食の安全と健康:第14回 文・松永和紀] |publisher=おいしい健康 |date=2022年2月28日 |accessdate=2022-03-04}}</ref>。
砂糖に含まれるミネラルという点から考えてみると、ミネラル分に当たる灰分の含有量は、グラニュー糖や上白糖が約0.01%であるのに対し、三温糖は約0.25%、三温糖がグラニュー糖などに比べミネラルを多く含んでいる。しかし、100g中に0.25gという量を大さじ1杯(9g)中の量に直すとわずか0.02グラムにすぎない<ref name="joho07" />。


== 赤砂糖 ==
== 赤砂糖 ==
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== 関連項目 ==
== 関連項目 ==
* [[黒砂糖]]
* [[中双糖]]
* [[角砂糖]]
* [[角砂糖]]
* [[氷砂糖]]
* [[氷砂糖]]
* [[黒砂糖]]
* [[中双糖]]


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2022年3月4日 (金) 01:52時点における版

砂糖の製造工程

三温糖(さんおんとう)は、遠心分離した糖液をさらに繰り返し煮詰めて、結晶として取り出した日本特有の砂糖[1][2]。加熱によりカラメル色(黄褐色)を呈しているが、グラニュー糖上白糖の白い砂糖と同じ、不純物の無い精製糖の一種である[1][3]

製法

砂糖の製造工程では、糖液の遠心分離により、まずグラニュー糖が結晶として取り出される[1]。しかし、遠心分離後の残った糖液にも糖分は残されており、これを結晶として取り出すために再加熱を繰り返してできたものが三温糖である[1]。この結晶させる度に再三再四、糖蜜を加熱していることが「三温」という名の由来になっている。一部の製品では上白糖にカラメル色素を添加したものがある。

特徴

三温糖には特有の風味があり、上白糖より甘みが強く感じられ、風味を生かすため煮物などに使われることが多い[3]

三温糖は、褐色になっていることから「他の砂糖に比べて、ミネラルが豊富で身体に良い」と思われがちである。上白糖やグラニュー糖に比べればカリウムナトリウムカルシウムなどを多く含むが、全体に占めるミネラル分はごくわずかであり、健康のために三温糖へ切り替えるほどの差はない[1][4]

赤砂糖

なお砂糖を精製する前の粗糖を用いて作ったもので、カソナード(赤砂糖)、きび砂糖(きびさとう)などの名称を付けられているものは、成分に糖蜜を含む事から三温糖とは別種のものである。これらも「三温糖」と名付けられて流通している物もあるため混同されやすいが、食品の原材料名に「糖蜜」「原料糖」「粗糖」と記載されてあるかどうかで見分けることができる。

出典

  1. ^ a b c d e 白い砂糖の真実、そして三温糖との関係”. 独立行政法人 農畜産業振興機構 (2012年12月10日). 2020年1月3日閲覧。
  2. ^ 三温糖”. 三井製糖. 2016年7月13日閲覧。
  3. ^ a b 砂糖は安心な自然食品 独立行政法人農畜産業振興機構 2020年1月3日閲覧。
  4. ^ 松永和紀 (2022年2月28日). “白い砂糖は悪者か? 長く続く誤解はもうそろそろ払拭を[食の安全と健康:第14回 文・松永和紀]”. おいしい健康. 2022年3月4日閲覧。

関連項目