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2022年11月23日 (水) 10:21時点における版
縉雲山(しんうんざん、jin'yunshan)は、中国の重慶市北碚区に位置している。古くは巴山と呼ばれた。標高は951mで、7000万年前の地殻変動によって山が斜めになり、山間部では白い雲に覆われている。それは霧のようでもあり、雲のようでもあり、そのため朝晩は太陽の反射で特別な朝日と夕日が見られる[1]と言われている。
縉雲山は中国の全国自然保護区に指定されており、気候は穏やかではあるが、雨量は多い。1700種以上の亜熱帯植物が生息しており、仏教と道教の聖地でもある。中国黄帝時代に縉雲氏と高辛氏がこの地を訪れ、魍魎からこの地を守ったという伝説が残されている。
獅子峰にある縉雲寺は南朝宋の景平元年(423年)に建立されたと言われている。1500年以上も歴史ある寺で、釈尊の十大弟子の一人である摩訶迦葉(まかかしょう)が祀られている。唐の高祖李淵は自ら揮毫した「禅真宮」をこの地に残したとされる。この他、温泉寺・白雲観など8つの寺[2]が今も残っている。