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* {{Wikicite|ref={{Sfnref|ULM編集部|2020}}|reference=ULM編集部 (2020年6月14日). “[https://urbanlife.tokyo/post/37381/ 年齢超えた「女装男子」増加中 彼らはなぜ女装するのか、そしてなぜ増えているのか]”. ''アーバンライフメトロ''. pp.1-3. 2020年6月25日閲覧。}}
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* {{Wikicite|ref={{Sfnref|湯浅|2019}} |reference=湯浅裕子(南麻理江 編集、ハフポスト日本版編集部)(2019年5月23日). “[https://www.huffingtonpost.jp/entry/moka_jp_5ce60411e4b09b23e65daeed あの人のことば マンションの12階から飛び降りても「死ねなかった」。モカさんが悩める人に必ずかける一言とは。]”. ''[[ハフィントン・ポスト]]''. 2020年7月11日閲覧。}}
* {{Wikicite|ref={{Sfnref|湯浅|2019}} |reference=湯浅裕子(南麻理江 編集、ハフポスト日本版編集部)(2019年5月23日). “[https://www.huffingtonpost.jp/entry/moka_jp_5ce60411e4b09b23e65daeed あの人のことば マンションの12階から飛び降りても「死ねなかった」。モカさんが悩める人に必ずかける一言とは。]”. ''[[ハフィントン・ポスト]]''. 2020年7月11日閲覧。}}

2022年12月7日 (水) 22:22時点における版

モカ(もか、MOCA[1][2]1986年昭和61年〉 3月10日[3][2] - )は、日本経営者クリエイター[4]トランスジェンダー株式会社UNIの創業者・代表取締役[3][5]、女装サロンバー「女の子クラブ[注釈 1]やジェンダーフリーバー「フリーメゾン」も経営。2015年自殺未遂後は「モカのお悩み相談」や「みんなと会う会」で悩み相談を展開した[6]。また、「迷いうさこ」名義で『迷いうさこの感じる哲学漫画』も出版[3][7]女装ニューハーフイベント「プロパガンダ[8][9][注釈 2]の創設者[12][13][14][10]で、DJ[12][13]やリポーター[1]のほか、Web制作[4]を中心に、デザイン、プログラミングなどもこなす[4][14]。本名は亀井有希[15][16][注釈 3]。モカ(MOCA[14])の他に、「もかもか[17][4]」、「喪嘉[17]」や「うさこ」、「迷いうさこ」などのハンドルネームがある[18]

来歴・人物

生い立ち

1986年東京都生まれ[19]。絵を描くことが好きで、小学校高学年から男性としての第二次性徴へ嫌悪感を持つ[20]中学校卒業後は通信制高等学校に進学し[17][注釈 4]新宿を遊び歩いたりホームページ「Minky house*」を立ち上げる[20][21]。とはいえ不良というわけでもなく、周囲の目ばかり気にして自分を出せない生徒であったという[17]。同ホームページにはチャットもあり、漫画家のトミムラコタとも交流があった[22]。個人輸入で女性ホルモンの服用を始め[20][23]女装をするようになる[20]。ネットアイドルとしてある程度の知名度があり、2003年には進研ゼミの付録でも特集されている[24]

女性として

18歳からは、新宿銀座水商売に従事[25][14]。20歳でWebデザインの仕事に就くが[17][26]、一般社会に馴染めず半年程でやめる[17][注釈 5]2007年頃、オフ会として女装ニューハーフのイベント「プロパガンダ[8][9][注釈 2]を創設し、主宰を務める[13][27](2016年3月終了[28][11])。これに合わせて株式会社UNIを立ち上げる[29]。通常より長い入院になりながらも2010年10月性別適合手術を受け、その後戸籍女性に変更する[1][注釈 6]

エンタメ~テレHDの『二丁目なう』でリポーターも務めている[30]LGBTを扱った小説の表紙モデルにもなる[1][注釈 7]。また、2012年新宿ゴールデン街のポータルサイトを制作・運営[4]2012年12月[33][34]には「女の子クラブ[注釈 1]をプロデュースし、その経営者となる[35]。2015年2月には、女装専用ロッカールーム「じょそっこ更衣室」をオープンした[36]

自殺未遂を経て

躁鬱病を患い自殺未遂を繰り返すようになり、2015年11月23日に投身自殺を図るが生存[37]。以降お店やウェブサイトで、性的少数者を中心に人生相談を行うようになる[15][16][37]。自殺をする程世界に絶望していたが、インタビューでは「人を幸せにしてこそ自分も幸せになれ、楽しくなれるのではと思い至りました。人の役に立つ『貢献』という生き方のキーワードに出会ったのです」と語っている[16]

2016年には自著『迷いうさこの感じる哲学漫画』を出版[3][7]2017年からは、発達障害者の就労移行支援施設でプログラミングの講師や経営相談も引き受けた[38]2018年には自殺未遂経験者としてTBSNEWSな2人に出演する[39]。その後、ジェンダーフリーバー「フリーメゾン」を新宿二丁目に開店[2]2019年には朝日新聞 記者の高野真吾[22]と共著で、『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』を出版した[40]

2020年春はCOVID-19の影響で外出自粛が強まっており、3月31日からZoomを用いたオンラインバー「女の子クラブ オンライン」というサービスを開始[33][注釈 8]。翌月の4月7日からは「女の子クラブ」や「フリーメゾン」も臨時休業となり[33][34]、休業期間中のスタッフの給与や開店後の感染対策に備える資金をクラウドファンディングで募集。応募期間中に設定金額の100万円を超え、最終的に約244万円を集めた[34][注釈 9]

6月9日に株式会社UNIは「女装サブスク」と銘打った「ガールズクローゼット」というサービスを発表[41][42]女装用の服をレンタルで利用でき、90日以上借り続けた服をもらえることができる。また、化粧のためのメイクセットはプレゼントされ、動画で指導を受ける。月払いのサブスクリプション方式で、サービス開始は7月1日からだが、6月から予約を開始した[43][42][44]

著書

  • 『迷いうさこの感じる哲学漫画』 ピナケス出版、2016年6月、ISBN 978-4-903505-15-2
  • 『12階から飛び降りて一度死んだ私が伝えたいこと』 光文社〈光文社新書〉、2019年4月、ISBN 978-4334044060、高野真吾との共著[45]

出演

脚注

注釈

  1. ^ a b 2013年に開店[35]。誰でも女装ができるお店として、多くのメディアで取り上げられた[35][47][48]新宿御徒町大阪の3店舗[3]。20代から60代の幅広い年齢層が来てくれるという[49]
  2. ^ a b 毎月最終土曜日に実施していた[10]。2007年から2016年まで開催[11]
  3. ^ 2012年や2016年の情報では、「亀井柚希」となっている[4][3]
  4. ^ 川本 2014, pp. 18–19には「高校には進学せず」とあるが、2019年の共著には「16~17歳 高校にはほとんど行かず」とあり[2]モカ 2009, p. 155には「高校は通信学校に行ったから基本的な知識は中学生のまま」とある。ここではモカ 2009に従った。
  5. ^ 川本 2014, p. 22では1年程でやめたとある。
  6. ^ 2011年1月の記事に「生物学的にれっきとした男性」[12]とあるが、間違いと考えられる。2014年のインタビューでも「モカは性別について考えていない[23]」と評されるなど、この頃は戸籍変更を明言していない。@Press 2016では性別適合手術や戸籍変更について触れられているが、具体的な時期を記しているのは川本 2014のみ。
  7. ^ 辻仁成『ぼくから遠く離れて』、幻冬舎、2011年、ISBN 9784344019508NCID BB05214534[31][32]
  8. ^ 株式会社UNIによるクラウドファンディングのサイトでは、4月1日開始と書かれている[34]
  9. ^ クラウドファンディングによる調達総額は 2,443,500円で、支援した人数は243人。CAMPFIREで2020年5月22日に開始し、6月21日に終了した[34]
  10. ^ ハフポスト日本版のネット番組[46]

出典

  1. ^ a b c d 川本 2014.
  2. ^ a b c d モカ・高野 2019, モカ(亀井 柚希)プロフィール.
  3. ^ a b c d e f 株式会社UNI (2016年6月7日).“飛び降り自殺未遂・性転換・経営者・漫画家、 壮絶な人生を歩む作家「迷いうさこ」(モカ)の 短編漫画集が6月29日に発売” (プレスリリース). @Press. 2019年4月30日閲覧。
  4. ^ a b c d e f 佐藤勇馬 (2012年9月1日). “松田優作や原田芳雄が愛した「新宿ゴールデン街」”. メンズサイゾー. 2020年6月25日閲覧。
  5. ^ ULM編集部 2020, p. 1.
  6. ^ 町田 2019.
  7. ^ a b モカ 2016.
  8. ^ a b 神庭亮介 (2014年9月20日). “女装に恋して“男の娘” 集う若者「ストレスから解放」”. 朝日新聞(夕刊): p. 11. http://www.asahi.com/articles/DA3S11360910.html 2014年9月20日閲覧。 
  9. ^ a b 大盛況の女装イベント 参加者の学歴高く、友達増えるらしい”. 女性セブン. 2022年12月2日閲覧。
  10. ^ a b 大盛況の女装イベント 参加者の学歴高く、友達増えるらしい”. ニュースポストセブン. 2017年3月26日閲覧。(『女性セブン』2010年12月23日号掲載記事)
  11. ^ a b 【重大発表】プロパガンダは次回で最終回になります!”. 次回予告. プロパガンダ. (2016年2月27日) 2017年3月27日閲覧。
  12. ^ a b c 辻陽介 (2011年1月29日).“女装ニューハーフプロパガンダ”. VOBO. p.1. 2020年6月25日閲覧。
  13. ^ a b c 佐藤勇馬 (2011年6月1日). “男の娘ブーム到来! 都内最大級の男の娘イベント潜入リポート!!”. メンズサイゾー. 2020年6月25日閲覧。
  14. ^ a b c d 日本最大の女装イベントを立ち上げた、若き女性起業家の狙い”. 日刊SPA. (2014年3月13日) 2020年6月25日閲覧。
  15. ^ a b 高野真吾「ひと 性的少数者の悩み相談に乗る亀井有希さん」、『朝日新聞』2018年2月13日、10版、総合2面。および 高野真吾 (2018年2月13日). “性的少数者たちの悩み相談に乗る”. 朝日新聞デジタル. 2020年6月28日閲覧。
  16. ^ a b c 高野 2018.
  17. ^ a b c d e f モカ 2009, p. 155.
  18. ^ 川本 2014, p. 29.
  19. ^ 川本 2014, p. 17.
  20. ^ a b c d 川本 2014, pp. 18–19.
  21. ^ 高野 2019a.
  22. ^ a b 高野真吾 (2019年4月24日).“バイセクシュアルの漫画家トミムラコタさんを救った「斜めの関係」”. withnews. 2019年4月30日閲覧。
  23. ^ a b 青柳美帆子 (2014年10月20日).“女の子にしか見えない「男の娘」の実情に迫る『「男の娘」たち』”. excite news. p.1. 2020年6月25日閲覧。
  24. ^ 川本 2014, pp. 15–16.
  25. ^ 川本 2014, p. 21.
  26. ^ 川本 2014, p. 22.
  27. ^ ケイティ (2012年11月25日). “女装子・男の娘の総選挙!! 『オトコの娘サミット』に行ってきた(前編)”. ジェイジ. 2021年4月4日(UTC)閲覧。
  28. ^ 迷いうさこモカ短編漫画集! 投身自殺・性転換...壮絶体験を! 迷いうさこの感じる哲学漫画出版”. 東京トリセツタイムズ. 2017年3月26日。
  29. ^ 川本 2014, p. 24.
  30. ^ 川本 2014, pp. 31–34.
  31. ^ 川本 2014, p. 27.
  32. ^ 書籍詳細: ぼくから遠く離れて”. 幻冬舎. 2017年3月26日閲覧。
  33. ^ a b c 谷町邦子 (2020年4月25日). “ネットで接客する“オンラインバー”は夜のお店を救うか 女装サロンバー「女の子クラブ」の店長に聞いた 新しいバーのかたちやコミュニケーションが生まれる?”. ねとらぼ. 2020年6月25日閲覧。
  34. ^ a b c d e いつでも帰れる、みんなの実家「女の子クラブ」を守ろうプロジェクト!”. CAMPFIRE. 2020年6月25日閲覧。
  35. ^ a b c 川本 2014, pp. 28–29.
  36. ^ 株式会社UNI (2015年2月12日). “誰にも知られずに、女装を楽しみたい! 女装グッズ収納可能なロッカールームが月5千円から借りられる 『じょそっこ更衣室』新宿に登場!~24時間出入り自由・シャワールーム完備~”. @Press. 2021年4月4日(UTC)閲覧。
  37. ^ a b 高野 2019.
  38. ^ 高野真吾 (2018年2月23日).“女装バー経営者が「障害者支援」続ける理由 関係者も驚く「人間力」”. withnews. 2020年7月11日閲覧。
  39. ^ a b 2018年2月10日放送 0:50 - 1:20 TBS NEWSな2人 あの芸能人が…自殺未遂を自ら告白”. TVでた蔵. 2019年4月30日閲覧。
  40. ^ モカ・高野 2019.
  41. ^ MdN Design Interactive (2020年6月9日). “女装セットがレンタルできるサブスクリプションサービスが登場”. livedoor News. 2020年6月25日閲覧。
  42. ^ a b 谷町邦子 (2020年6月17日). “女装セットを毎月レンタルできる女装サブスクが誕生 月額1万円からで自宅に届く”. ねとらぼ. 2020年6月21日閲覧。
  43. ^ 小林優介 (2020年6月10日). “女装のサブスク「ガールズクローゼット」発表 カジュアルに女の子を楽しもう”. KAI-YOU. 2020年6月21日閲覧。
  44. ^ ULM編集部 2020.
  45. ^ NCID BB28078060
  46. ^ a b 湯浅 2019.
  47. ^ 女装で飲む“女の子クラブ”体験記”. R25. (2013年3月21日) 2017年3月27日閲覧。
  48. ^ Miho Oashi and Sayaka MIyano (2015年7月31日). “Deep Tokyo Culture 新感覚の女装サロンバーに潜入”. vol.6 Tokyo Love: . TOKYO WISE. 2017年3月27日閲覧。
  49. ^ ULM編集部 2020, p. 2.

参考文献

外部リンク

(関連動画)