「子どもによるエナジードリンク摂取問題」の版間の差分

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エナジードリンクを購入・摂取しようと思ったきっかけとして「家族が飲んでいたから」「コンビニや自動販売機で売られていたから」「眠かったから」「美味しそうだから」が挙げられている<ref>{{Cite web |url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjschhealth/62/3/62_166/_pdf |title=10~18歳の子どもにおけるエナジードリンクの摂取実態と摂取者の身体症状・生活状況の特徴 |access-date=2024年1月25日 |publisher=J-Stage}}</ref>。
エナジードリンクを購入・摂取しようと思ったきっかけとして「家族が飲んでいたから」「コンビニや自動販売機で売られていたから」「眠かったから」「美味しそうだから」が挙げられている<ref>{{Cite web |url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/jpnjschhealth/62/3/62_166/_pdf |title=10~18歳の子どもにおけるエナジードリンクの摂取実態と 摂取者の身体症状・生活状況の特徴 |access-date=2024年1月25日 |publisher=J-Stage}}</ref>。


=== 心身に対する影響 ===
=== 心身に対する影響 ===
エナジードリンクによる子どもの身体への影響は完全には把握されていない。成人/未成年に関わらず<ref>{{Cite web |title=Foodwatch.de:子供・青少年に対し Energy Drinks の販売禁止を求める(1/19) |url=https://de-gakushuin.jp/news/2015-1-21/ |website=学習院大学文学部 ドイツ語圏文化学科 |date=2015-01-21 |access-date=2024-01-24 }}</ref>、体重1キロあたり3mgまでの[[カフェイン]]摂取(すなわち体重40キロの場合は120mg)が正常に摂取できる限界とされている。エナジードリンクは、1本あたり113~142mgのカフェインが含まれているとされている<ref>{{Cite web |url=https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium69_10-12.pdf |title=エナジードリンクとカフェイン |access-date=2024年1月25日 |publisher=千葉県医師会}}</ref>。この限界を超えるカフェインを一度に摂取したり、継続的に摂取すると不整脈により死亡する可能性がある<ref name=":0">{{Cite news |title=「カフェイン飲料を一気に大量に飲み過ぎた」 健康な米16歳男子死亡で検死官 |url=https://www.bbc.com/japanese/39933040 |work=BBCニュース |access-date=2024-01-24 }}</ref>。[[2015年]]、[[欧州食品安全機関]]が、400mgを超えるカフェインの摂取は、心拍数の増加、[[高血圧]]、[[不整脈]]、震え、神経過敏、[[不眠症]]、[[パニック発作]]をはじめとする身体の不調のリスクがあるとした。
エナジードリンクによる子どもの身体への影響は完全には把握されていない。成人/未成年に関わらず<ref>{{Cite web |title=Foodwatch.de:子供・青少年に対し Energy Drinks の販売禁止を求める(1/19) {{!}} 学習院大学文学部 ドイツ語圏文化学科 |url=https://de-gakushuin.jp/news/2015-1-21/ |website=de-gakushuin.jp |date=2015-01-21 |access-date=2024-01-24 |language=ja}}</ref>、体重1キロあたり3mgまでの[[カフェイン]]摂取(すなわち体重40キロの場合は120mg)が正常に摂取できる限界とされている。エナジードリンクは、1本あたり113~142mgのカフェインが含まれているとされている<ref>{{Cite web |url=https://www.chiba.med.or.jp/general/millennium/pdf/millennium69_10-12.pdf |title=エナジードリンクとカフェイン |access-date=2024年1月25日 |publisher=千葉県医師会}}</ref>。この限界を超えるカフェインを一度に摂取したり、継続的に摂取すると不整脈により死亡する可能性がある<ref name=":0">{{Cite news |title=「カフェイン飲料を一気に大量に飲み過ぎた」 健康な米16歳男子死亡で検死官 |url=https://www.bbc.com/japanese/39933040 |work=BBCニュース |access-date=2024-01-24 |language=ja}}</ref>。[[2015年]]、[[欧州食品安全機関]]が、400mgを超えるカフェインの摂取は、心拍数の増加、[[高血圧]]、[[不整脈]]、震え、神経過敏、[[不眠症]]、[[パニック発作]]をはじめとする身体の不調のリスクがあるとした。


=== 事例 ===
=== 事例 ===
[[アメリカ合衆国]]では、エナジードリンク{{Efn|ラテ、炭酸飲料、エナジードリンクと立て続けにカフェインを摂取したことが原因とされている。}}を摂取していた16歳の男性が死亡した事例がある<ref name=":0" />。また、14歳の女性が24時間以内に2本のエナジードリンク{{Efn|2本で480mgのカフェインが含まれていた}}を摂取したために不整脈で死亡し、遺族が製造会社を相手に提訴した<ref>{{Cite web |title=カフェイン過剰摂取で少女死亡、遺族が栄養飲料製造会社を提訴 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/2908471 |website=www.afpbb.com |date=2012-10-22 |access-date=2024-01-24 }}</ref>。
[[アメリカ合衆国]]では、エナジードリンク{{Efn|ラテ、炭酸飲料、エナジードリンクと立て続けにカフェインを摂取したことが原因とされている。}}を摂取していた16歳の男性が死亡した事例がある<ref name=":0" />。また、14歳の女性が24時間以内に2本のエナジードリンク{{Efn|2本で480mgのカフェインが含まれていた}}を摂取したために不整脈で死亡し、遺族が製造会社を相手に提訴した事件がある<ref>{{Cite web |title=カフェイン過剰摂取で少女死亡、遺族が栄養飲料製造会社を提訴 |url=https://www.afpbb.com/articles/-/2908471 |website=www.afpbb.com |date=2012-10-22 |access-date=2024-01-24 |language=ja}}</ref>。


== 規制の流れ ==
== 規制の流れ ==
[[2014年]]に[[リトアニア]]でエナジードリンクを未成年者(子ども)が購入することを禁止したことを皮切りに、[[2018年]]に[[イギリス]]でも購入が禁止された<ref>{{Cite web |title=リトアニア、未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 世界初か |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3030621 |website=www.afpbb.com |date=2014-11-02 |access-date=2024-01-24 }}</ref><ref>{{Cite web |title=【電子版】英政府、未成年のエナジー飲料購入を禁止 カフェインの健康被害防止 |url=https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00486861 |website=日刊工業新聞電子版 |access-date=2024-01-24 }}</ref>。[[2023年]]には、[[スペイン]]の[[ガリシア州]]で未成年者によるエナジードリンクの購入が禁止された<ref>{{Cite web |title=ガリシア 未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 他7自治州で検討へ |url=https://spain-press.com/2023/10/24/prohibe-energydrink-en-galicia-a-menores/ |website=スペインプレス |date=2023-10-24 |access-date=2024-01-24 }}</ref>。[[ロシア]]では、およそ半数の州が未成年者へのエナジードリンクの販売を禁止した<ref>{{Cite web |title=現在のロシアで禁止されている驚くべきこと |url=https://jp.rbth.com/lifestyle/85169-genzai-roshia-kinshi-sareteiru-odoroku-beki-koto |website=Russia Beyond 日本語版 |date=5月 13, 2021 |access-date=2024-01-24 |last=ニコライ・シェフチェンコ}}</ref>。
[[2014年]]に[[リトアニア]]でエナジードリンクを未成年者(子ども)が購入することを禁止したことを皮切りに、[[2018年]]に[[イギリス]]でも購入が禁止された<ref>{{Cite web |title=リトアニア、未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 世界初か |url=https://www.afpbb.com/articles/-/3030621 |website=www.afpbb.com |date=2014-11-02 |access-date=2024-01-24 |language=ja}}</ref><ref>{{Cite web |title=【電子版】英政府、未成年のエナジー飲料購入を禁止 カフェインの健康被害防止 |url=https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00486861 |website=日刊工業新聞電子版 |access-date=2024-01-24 |first=NIKKAN KOGYO |last=SHIMBUN,LTD}}</ref>。[[2023年]]には、[[スペイン]]の[[ガリシア州]]で未成年者によるエナジードリンクの購入が禁止された<ref>{{Cite web |title=ガリシア 未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 他7自治州で検討へ |url=https://spain-press.com/2023/10/24/prohibe-energydrink-en-galicia-a-menores/ |website=スペインプレス |date=2023-10-24 |access-date=2024-01-24 |language=ja |last=spainpress1}}</ref>。[[ロシア]]では、およそ半数の州が未成年者へのエナジードリンクの販売を禁止した<ref>{{Cite web |title=現在のロシアで禁止されている驚くべきこと |url=https://jp.rbth.com/lifestyle/85169-genzai-roshia-kinshi-sareteiru-odoroku-beki-koto |website=Russia Beyond 日本語版 |date=5月 13, 2021 |access-date=2024-01-24 |language=ja-JP |last=ニコライ・シェフチェンコ}}</ref>。


== 関連項目 ==
== 関連項目 ==

2024年1月29日 (月) 07:46時点における版

エナジードリンク

子どもによるエナジードリンク摂取問題(こどもによるエナジードリンクせっしゅもんだい)または未成年者によるエナジードリンク摂取問題(みせいねんしゃによるエナジードリンクせっしゅもんだい)では、未成年の者がエナジードリンクを摂取することによる影響と、未成年によるエナジードリンク購入の規制について述べる。

影響

日本の未成年者(子ども)を対象として調査された「性別・学校段階別にみたエナジードリンク摂取状況」の調査では、男子小学生の45.5%、女子小学生の27.9%、男子中学生の58%、女子中学生の32.8%、男子高校生の67.6%、女子高校生の45.4%がエナジードリンクを摂取した経験があるという。

(日本) 男子 女子
小学生 45.5% 27.9%
中学生 58% 32.8%
高校生 67.6% 45.4%

エナジードリンクを購入・摂取しようと思ったきっかけとして「家族が飲んでいたから」「コンビニや自動販売機で売られていたから」「眠かったから」「美味しそうだから」が挙げられている[1]

心身に対する影響

エナジードリンクによる子どもの身体への影響は完全には把握されていない。成人/未成年に関わらず[2]、体重1キロあたり3mgまでのカフェイン摂取(すなわち体重40キロの場合は120mg)が正常に摂取できる限界とされている。エナジードリンクは、1本あたり113~142mgのカフェインが含まれているとされている[3]。この限界を超えるカフェインを一度に摂取したり、継続的に摂取すると不整脈により死亡する可能性がある[4]2015年欧州食品安全機関が、400mgを超えるカフェインの摂取は、心拍数の増加、高血圧不整脈、震え、神経過敏、不眠症パニック発作をはじめとする身体の不調のリスクがあるとした。

事例

アメリカ合衆国では、エナジードリンク[注釈 1]を摂取していた16歳の男性が死亡した事例がある[4]。また、14歳の女性が24時間以内に2本のエナジードリンク[注釈 2]を摂取したために不整脈で死亡し、遺族が製造会社を相手に提訴した事件がある[5]

規制の流れ

2014年リトアニアでエナジードリンクを未成年者(子ども)が購入することを禁止したことを皮切りに、2018年イギリスでも購入が禁止された[6][7]2023年には、スペインガリシア州で未成年者によるエナジードリンクの購入が禁止された[8]ロシアでは、およそ半数の州が未成年者へのエナジードリンクの販売を禁止した[9]

関連項目

成分・症状

他の飲料等購入規制

注釈

  1. ^ ラテ、炭酸飲料、エナジードリンクと立て続けにカフェインを摂取したことが原因とされている。
  2. ^ 2本で480mgのカフェインが含まれていた

脚注

  1. ^ 10~18歳の子どもにおけるエナジードリンクの摂取実態と 摂取者の身体症状・生活状況の特徴”. J-Stage. 2024年1月25日閲覧。
  2. ^ Foodwatch.de:子供・青少年に対し Energy Drinks の販売禁止を求める(1/19) | 学習院大学文学部 ドイツ語圏文化学科”. de-gakushuin.jp (2015年1月21日). 2024年1月24日閲覧。
  3. ^ エナジードリンクとカフェイン”. 千葉県医師会. 2024年1月25日閲覧。
  4. ^ a b 「カフェイン飲料を一気に大量に飲み過ぎた」 健康な米16歳男子死亡で検死官」『BBCニュース』。2024年1月24日閲覧。
  5. ^ カフェイン過剰摂取で少女死亡、遺族が栄養飲料製造会社を提訴”. www.afpbb.com (2012年10月22日). 2024年1月24日閲覧。
  6. ^ リトアニア、未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 世界初か”. www.afpbb.com (2014年11月2日). 2024年1月24日閲覧。
  7. ^ SHIMBUN,LTD, NIKKAN KOGYO. “【電子版】英政府、未成年のエナジー飲料購入を禁止 カフェインの健康被害防止”. 日刊工業新聞電子版. 2024年1月24日閲覧。
  8. ^ spainpress1 (2023年10月24日). “ガリシア 未成年者へのエナジードリンク販売を禁止 他7自治州で検討へ”. スペインプレス. 2024年1月24日閲覧。
  9. ^ ニコライ・シェフチェンコ (5月 13, 2021). “現在のロシアで禁止されている驚くべきこと”. Russia Beyond 日本語版. 2024年1月24日閲覧。