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「SOV型」の版間の差分

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==主な言語==
==主な言語==
[[日本語]]、[[琉球語]]、[[ドイツ語]]、[[オランダ語]]、[[アイヌ語]]、[[朝鮮語]]、[[アルタイ諸語]]([[モンゴル語]]や[[トルコ語]]、[[満洲語]]など)、[[インド・イラン語派]]([[ヒンディー語]]や[[ベンガル語]]、[[ペルシ語]]など)、[[アルメニア語]]、[[ドラヴィダ語族]]([[タミル語]]など)、[[チベット・ビルマ語派]]、[[アムハラ語]]、[[ナバホ語]]、[[ケチュア語]]、[[アイマラ語]]、[[バスク語]]、[[シュメール語]]、[[アッカド語]]、[[エラム語]]、[[ヒッタイト語]]などがこの型をとる。[[ラテン語]]、[[サンスクリット]]では多様な語順が認められるが、最も頻出する語順はSOV型である。また[[ロマンス語]]では、目的語が代名詞の場合、この語順になる。[[アル=サイード・ベドウィン手話]]のように自然発生から100年とたたない視覚言語が、周囲のアラビア語などと異なるSOV型語順を自然にとるようになったことも注目される。
[[日本語]]、[[ドイツ語]]、[[オランダ語]]、[[アイヌ語]]、[[朝鮮語]]、[[アルタイ諸語]]([[モンゴル語]]や[[トルコ語]]、[[満洲語]]など)、[[インド・イラン語派]]([[ヒンディー語]]や[[ベンガル語]]、[[ペルシ語]]など)、[[アルメニア語]]、[[ドラヴィダ語族]]([[タミル語]]など)、[[チベット・ビルマ語派]]、[[アムハラ語]]、[[ナバホ語]]、[[ケチュア語]]、[[アイマラ語]]、[[バスク語]]、[[シュメール語]]、[[アッカド語]]、[[エラム語]]、[[ヒッタイト語]]などがこの型をとる。[[ラテン語]]、[[サンスクリット]]では多様な語順が認められるが、最も頻出する語順はSOV型である。また[[ロマンス語]]では、目的語が代名詞の場合、この語順になる。[[アル=サイード・ベドウィン手話]]のように自然発生から100年とたたない視覚言語が、周囲のアラビア語などと異なるSOV型語順を自然にとるようになったことも注目される。


[[ドイツ語]]および[[オランダ語]]はSOV型の[[V2語順]](動詞第二位)と分析される。平叙文ではV2のため一見[[SVO型]]に見える。
[[ドイツ語]]および[[オランダ語]]はSOV型の[[V2語順]](動詞第二位)と分析される。平叙文ではV2のため一見[[SVO型]]に見える。
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*:独: der '''rote''' Apfel
*:独: der '''rote''' Apfel
*:朝: '''빨간''' 사과 ('''ppalgan''' sagwa)
*:朝: '''빨간''' 사과 ('''ppalgan''' sagwa)
* [[後置詞]]を用いる。
* 後置詞を用いる。
*:日: 日本'''で'''
*:日: 日本'''で'''
*:朝: 일본'''에서''' (ilbon-'''eseo''')
*:朝: 일본'''에서''' (ilbon-'''eseo''')

2024年4月6日 (土) 18:14時点における版

SOV型(SOVがた)とは、文を作るときに、一般に主語 (Subject) - 目的語 (Object) - 動詞 (Verb)の語順をとる言語のこと。例:「サム オレンジ 食べた」。日本語ではこれに「が」「を」などの 標識が入る(詳しくは#特徴を参考)。他にも日本語の文の「私は りんごを 食べる。」では、"私は"が主語(S)、"りんごを"が目的語(O)、"食べる"が動詞(V)である。言語類型論による調査では、世界の言語の約45%がSOV型言語である。

主な言語

日本語ドイツ語オランダ語アイヌ語朝鮮語アルタイ諸語モンゴル語トルコ語満洲語など)、インド・イラン語派ヒンディー語ベンガル語ペルシア語など)、アルメニア語ドラヴィダ語族タミル語など)、チベット・ビルマ語派アムハラ語ナバホ語ケチュア語族アイマラ語バスク語シュメール語アッカド語エラム語ヒッタイト語などがこの型をとる。ラテン語サンスクリットでは多様な語順が認められるが、最も頻出する語順はSOV型である。またロマンス諸語では、目的語が代名詞の場合、この語順になる。アル=サイード・ベドウィン手話のように自然発生から100年とたたない視覚言語が、周囲のアラビア語などと異なるSOV型語順を自然にとるようになったことも注目される。

ドイツ語およびオランダ語はSOV型のV2語順(動詞第二位)と分析される。平叙文ではV2のため一見SVO型に見える。

特徴

SOV型言語には以下の特徴があることが多い。

  • 動詞の後に助動詞を置く。
    日: 食べて しまう
    独: gegessen haben
    朝: 먹어 버리다 (meogeo beorida)
  • 名詞の前に形容詞を置く。
    日: 赤い リンゴ
    独: der rote Apfel
    朝: 빨간 사과 (ppalgan sagwa)
  • 後置詞を用いる。
    日: 日本
    朝: 일본에서 (ilbon-eseo)
  • 標識がある。
    日: 男/男
    独: der Mann/den Mann
    朝: 남자 (namja-ga) / 남자 (namja-reul)
  • 副詞は時間、様態、場所の順に並ぶ。
    日: 昨日は 電車で 東京に 行った。
    独: Ich bin gestern mit der Bahn nach Tokio gefahren.
  • 語順が比較的自由である。
    日: 私が リンゴを 食べる。 / リンゴを 私が 食べる。
    独: Ich esse den Apfel. / Den Apfel esse ich.
  • 疑問詞を移動しない。
    日: これは ですか。
    朝: 이게 에요?

参考文献