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学生時代に[[ドミニク・ハワード]]、[[クリス・ウォルステンホルム]]と知り合い、前身バンドでの活動を経て1994年にミューズに改名して本格的に活動を開始する。 |
学生時代に[[ドミニク・ハワード]]、[[クリス・ウォルステンホルム]]と知り合い、前身バンドでの活動を経て1994年にミューズに改名して本格的に活動を開始する。 |
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{{詳細記事|ミューズ (バンド)}}2017年に[[グレアム・コクソン]]のレーベル「Transcopic Records」をコクソンと共同で運営していたJamie Davisの誕生日パーティーで、[[ビートルズ]]のカバーを演奏する目的でバンド「The Jaded Hearts Club」を結成し、ベースを担当。活動はその後も続き、コクソン、[[ラスカルズ (イングランドのバンド)|ラスカルズ]]の元ボーカリストであるマイルズ・ケイン、[[ナイン・インチ・ネイルズ]]のドラマーであるIlan Rubin、[[ザ・ズートンズ]]のドラマーであるショーン・ペイン、ミューズのハワード、ウォルステンホルム、[[ジェット (オーストラリアのバンド)|ジェット]]の[[ニック・セスター]]らが参加した。のちにビートルズ以外もカバーするようになり、2020年10月にアルバム『You've Always Been Here』をプロデュースし、発表した<ref>{{Cite web |title=The Jaded Hearts Club: ‘If we’re playing Beatles songs and Paul McCartney’s singing, are we The Beatles?’ |url=https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/the-jaded-hearts-club-interview-matt-bellamy-b515732.html |website=The Independent |date=2020-09-23 |access-date=2024-12-15 |language=en}}</ref>。 |
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2019年4月に発売されたテレビドラマ『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』のコンピレーションアルバム『For the Throne』で初のソロ楽曲「Pray」を発表し、2021年7月にミューズのカバー3曲を含む初のソロアルバム『Cryosleep』を[[レコード・ストア・デイ]]に合わせて発売した<ref>{{Cite web |title=Listen to Rosalía, The Weeknd, Matt Bellamy, The National and more on new 'Game Of Thrones' album |url=https://www.nme.com/news/music/rosalia-weeknd-matt-bellamy-national-new-game-thrones-album-2474377 |website=NME |date=2019-04-26 |access-date=2024-12-15 |language=en-GB |first=Andrew |last=Trendell}}</ref><ref>{{Cite web |title=Muse's Matt Bellamy to release 'Cryosleep' – a collection of solo recordings on Record Store Day |url=https://www.nme.com/news/music/muses-matt-bellamy-to-release-cryosleep-a-collection-of-solo-recordings-on-record-store-day-2916493 |website=NME |date=2021-04-08 |access-date=2024-12-15 |language=en-GB |first=Andrew |last=Trendell}}</ref>。 |
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== 人物 == |
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作詞家としては、政治的で[[ディストピア]]的なテーマが多い。作詞に影響を与えた本には、[[ジョージ・オーウェル]]の『[[1984年 (小説)|1984年]]』、[[ジョン・パーキンズ|ジョン・パーキンス]]の『Confessions of an Economic Hitman』、[[ミチオ・カク]]の『Hyperspace』、[[ゼカリア・シッチン]]の『The 12th Planet』、Cathy O'Brienの『Trance Formation of America』などがある<ref>{{Cite news |title=New Muse album 'inspired' by 1984 |url=https://www.bbc.co.uk/news/newsbeat-10000720 |work=BBC News |date=2009-08-04 |access-date=2024-12-05 |language=en-GB}}</ref><ref>{{Cite web |title=Muse: The band who fell to earth - Features - Music - The Independent |url=https://web.archive.org/web/20120226081039/https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/muse-the-band-who-fell-to-earth-6167112.html |website=web.archive.org |date=2012-02-26 |access-date=2024-12-05}}</ref>。 |
作詞家としては、政治的で[[ディストピア]]的なテーマが多い。作詞に影響を与えた本には、[[ジョージ・オーウェル]]の『[[1984年 (小説)|1984年]]』、[[ジョン・パーキンズ|ジョン・パーキンス]]の『Confessions of an Economic Hitman』、[[ミチオ・カク]]の『Hyperspace』、[[ゼカリア・シッチン]]の『The 12th Planet』、Cathy O'Brienの『Trance Formation of America』などがある<ref>{{Cite news |title=New Muse album 'inspired' by 1984 |url=https://www.bbc.co.uk/news/newsbeat-10000720 |work=BBC News |date=2009-08-04 |access-date=2024-12-05 |language=en-GB}}</ref><ref>{{Cite web |title=Muse: The band who fell to earth - Features - Music - The Independent |url=https://web.archive.org/web/20120226081039/https://www.independent.co.uk/arts-entertainment/music/features/muse-the-band-who-fell-to-earth-6167112.html |website=web.archive.org |date=2012-02-26 |access-date=2024-12-05}}</ref>。 |
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== 作品 == |
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=== スタジオ・アルバム === |
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* 『Cryosleep』(2021年7月17日、Globalist Industries) |
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== 参加作品 == |
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=== 映画 === |
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* [[ザ・バンク 堕ちた巨像]](2009年、監督 [[トム・ティクヴァ]]) - 作曲で参加 |
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* [[アダム・ランバート]]「ソークド」(2009年、『[[フォー・ユア・エンターテイメント (アルバム)|フォー・ユア・エンターテイメント]]』収録) - 作曲 |
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* [[キンブラ]]「90s Music」(2014年、『ザ・ゴールデン・エコー』収録) - ギターで参加 |
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=== オーディオブック === |
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* 『[[1984年 (小説)|1984年]]』(2024年、[[Audible]]) - 作曲で参加<ref>{{Cite web |title=Audible ‘1984’ Adaptation to Star Andrew Garfield, Cynthia Erivo, Tom Hardy, Andrew Scott |url=https://variety.com/2024/digital/news/1984-george-orwell-audible-andrew-garfield-cynthia-erivo-tom-hardy-andrew-scott-1235866068/ |website=Variety |date=2024-01-09 |access-date=2024-12-15 |language=en-US |first=Todd |last=Spangler}}</ref> |
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=== アルバム === |
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* 『For the Throne: Music Inspired by the HBO Series Game of Thrones』(2019年4月26日、[[コロムビア・レコード]]) - 『[[ゲーム・オブ・スローンズ]]』のコンピレーションアルバム。初のソロ楽曲「Pray」収録。 |
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* 『You've Always Been Here』(2020年10月2日) - The Jaded Hearts Clubのプロデューサー、ベーシストとして |
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== 脚注 == |
== 脚注 == |
2024年12月15日 (日) 18:08時点における版
マシュー・ベラミー Matthew Bellamy | |
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マシュー・ベラミー(2018年) | |
基本情報 | |
出生名 | Matthew James Bellamy |
生誕 | 1978年6月9日(46歳) |
出身地 | イングランド ケンブリッジ |
ジャンル |
オルタナティヴ・ロック プログレッシブ・ロック シンフォニック・ロック |
職業 |
ミュージシャン 作曲家 |
担当楽器 |
ボーカル ギター ピアノ |
活動期間 | 1994年 - |
レーベル | ワーナー・ブラザース・レコード |
共同作業者 | ミューズ |
公式サイト | muse.mu |
マシュー・ベラミー[1](Matthew Bellamy、1978年6月9日 - )は、イギリスのミュージシャン。1994年からミューズのフロントマンとしてボーカル、ギター、ピアノ、作詞、作曲などを担当。イングランド・ケンブリッジ出身。
略歴
1978年6月9日にイングランドのケンブリッジで生まれる。父親はイギリス出身で初めてアメリカのヒットチャートで1位になったシングル「テルスター」を発売したバンド、トルネイドースのギタリストであったジョージ・ベラミー。
6歳からピアノを独学で始めて間もないころ、地元のコンテストで優勝[2]。10歳までをケンブリッジで過ごしたのち、ティンマスに移り住む。14歳(15歳と答えている時もある)のころに両親が離婚し、祖父母と暮らすようになったことをきっかけに音楽にのめりこむ。
学生時代にドミニク・ハワード、クリス・ウォルステンホルムと知り合い、前身バンドでの活動を経て1994年にミューズに改名して本格的に活動を開始する。
2017年にグレアム・コクソンのレーベル「Transcopic Records」をコクソンと共同で運営していたJamie Davisの誕生日パーティーで、ビートルズのカバーを演奏する目的でバンド「The Jaded Hearts Club」を結成し、ベースを担当。活動はその後も続き、コクソン、ラスカルズの元ボーカリストであるマイルズ・ケイン、ナイン・インチ・ネイルズのドラマーであるIlan Rubin、ザ・ズートンズのドラマーであるショーン・ペイン、ミューズのハワード、ウォルステンホルム、ジェットのニック・セスターらが参加した。のちにビートルズ以外もカバーするようになり、2020年10月にアルバム『You've Always Been Here』をプロデュースし、発表した[3]。
2019年4月に発売されたテレビドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のコンピレーションアルバム『For the Throne』で初のソロ楽曲「Pray」を発表し、2021年7月にミューズのカバー3曲を含む初のソロアルバム『Cryosleep』をレコード・ストア・デイに合わせて発売した[4][5]。
人物
極端な気質であると多くのインタビューで自らコメントしており、楽曲に見られる静から動の爆発や、ステージ上での演劇がかった派手な立ち回り、宇宙に対する誇大妄想的興味などが特徴。デビュー時からセカンドアルバムツアーまでの間は黒や金、赤、青など、頻繁に髪の色を変えていた。バナナと赤ワインを好む。
私生活
女優のケイト・ハドソンと4年間の交際の末に婚約するも、2014年に婚約を解消した。モデルで女優のエル・エヴァンスと2015年2月から交際。2017年12月に婚約を公表、2019年8月に結婚した。ケイトとの間には息子が、エルとの間には娘がいる。
特徴と影響
歌手としてはジェフ・バックリィの影響を受けたビブラート、ファルセット、メリスマティックなフレーズを使う[6]。バックリィの1994年のアルバム『グレース』を聴くまでは、自分の高音の歌声がロックに適しているとは思っていなかったと語っている[7]。2020年にはバックリィが『グレース』で使用したフェンダー・テレキャスターを購入し、The Jaded Hearts Clubのレコーディングで使用した[8]。
ギタリストとしてはカート・コバーンとジミ・ヘンドリックスの影響を受け、彼らのカオスな部分、制御不能な部分を賞賛している[9]。ラテン音楽やスペインのギター音楽からも影響を受け、ロックとは異なるハーモニーや楽曲構造、異なる種類の情熱の世界を切り開いたと語っている[10]。
ギターは主にMansonのカスタマイズギターを使用[11]。2000年代初頭からManson Guitar Works社と共同でエレキギターを製作[12]。タッチコントロール可能なMIDIコントローラーを内蔵させ、KORG社製の「KAOSS PAD QUAD - DYNAMIC EFFECTS PROCESSOR」を操作している[11][13]。2019年にはManson社の株式の過半数を購入した[14]。
ギターでエレクトロニックなサウンドを作り出すために、アルペジエーターやピッチシフトエフェクトを多用している。手法についてはヘンドリックスやトム・モレロの影響を受けている[15]。ディストーションはZ.VEX社製の「Fuzz Factory」を多用[16]。
ピアニストとしては、アルペジオを多用。「スペース・ディメンシア」「バタフライズ・アンド・ハリケーンズ」でセルゲイ・ラフマニノフ、「アイ・ビロング・トゥ・ユー」でカミーユ・サン=サーンス、「サンバーン」のイントロでヨハン・セバスティアン・バッハの「Prelude No. 1 in C」、「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ユーラシア」でフレデリック・ショパンなど、後期古典派やロマン派の作曲家を示唆したり、引用したりすることが多い[17]。
ピアノをはじめたきっかけはレイ・チャールズやスティービー・ワンダーなどのブラックミュージックであった。トム・ウェイツの名前を挙げることが多く、「彼の音楽には人生が詰まっている」と発言した。
作詞家としては、政治的でディストピア的なテーマが多い。作詞に影響を与えた本には、ジョージ・オーウェルの『1984年』、ジョン・パーキンスの『Confessions of an Economic Hitman』、ミチオ・カクの『Hyperspace』、ゼカリア・シッチンの『The 12th Planet』、Cathy O'Brienの『Trance Formation of America』などがある[18][19]。
作品
スタジオ・アルバム
- 『Cryosleep』(2021年7月17日、Globalist Industries)
参加作品
映画
- ザ・バンク 堕ちた巨像(2009年、監督 トム・ティクヴァ) - 作曲で参加
楽曲
- アダム・ランバート「ソークド」(2009年、『フォー・ユア・エンターテイメント』収録) - 作曲
- キンブラ「90s Music」(2014年、『ザ・ゴールデン・エコー』収録) - ギターで参加
オーディオブック
アルバム
- 『For the Throne: Music Inspired by the HBO Series Game of Thrones』(2019年4月26日、コロムビア・レコード) - 『ゲーム・オブ・スローンズ』のコンピレーションアルバム。初のソロ楽曲「Pray」収録。
- 『You've Always Been Here』(2020年10月2日) - The Jaded Hearts Clubのプロデューサー、ベーシストとして
脚注
- ^ 本国等では「マット・ベラミー」(Matt Bellamy)の呼称が一般的だが、日本では「マシュー・ベラミー」の表記が多い。
- ^ Robbie Gennet (2005年6月). “Innocence and Absolution” (英語). keyboardmag.com. フューチャー・パブリッシング. 2006年11月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2006年11月8日閲覧。
- ^ “The Jaded Hearts Club: ‘If we’re playing Beatles songs and Paul McCartney’s singing, are we The Beatles?’” (英語). The Independent (2020年9月23日). 2024年12月15日閲覧。
- ^ Trendell, Andrew (2019年4月26日). “Listen to Rosalía, The Weeknd, Matt Bellamy, The National and more on new 'Game Of Thrones' album” (英語). NME. 2024年12月15日閲覧。
- ^ Trendell, Andrew (2021年4月8日). “Muse's Matt Bellamy to release 'Cryosleep' – a collection of solo recordings on Record Store Day” (英語). NME. 2024年12月15日閲覧。
- ^ Hodgkinson, Will (2001年8月17日). “Matt Bellamy” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2024年12月4日閲覧。
- ^ Greene, Andy (2021年7月19日). “Muse's Matt Bellamy Bought Jeff Buckley's 'Grace' Guitar and Recorded a Song With It” (英語). Rolling Stone. 2024年12月4日閲覧。
- ^ published, Michael Astley-Brown (2020年5月15日). “Matt Bellamy just bought Jeff Buckley’s ‘Grace’ Fender Telecaster – and plans to use it on the next Muse album” (英語). guitarworld. 2024年12月5日閲覧。
- ^ “Muse's Matt Bellamy on Their New Album Will Of The People - Premier Guitar” (英語). www.premierguitar.com. 2024年12月4日閲覧。
- ^ “muse : archives | microcuts.net | September 2000”. web.archive.org (2012年9月17日). 2024年12月4日閲覧。
- ^ a b published, Ethan Varian (2011年9月13日). “Manson MB-1 Guitar is Muse Guitarist Matt Bellamy's Secret Weapon” (英語). guitarworld. 2024年12月4日閲覧。
- ^ Trendell, Andrew (2019年6月20日). “Muse's Matt Bellamy plans to make his signature Manson guitars more affordable” (英語). NME. 2024年12月5日閲覧。
- ^ McNamee, David (2011年3月9日). “Hey, what's that sound: Kaoss Pad” (英語). The Guardian. ISSN 0261-3077 2024年12月4日閲覧。
- ^ Aubrey, Elizabeth (2019年6月8日). “Muse's Matt Bellamy buys his favourite guitar workshop in Devon” (英語). NME. 2024年12月5日閲覧。
- ^ “Muse's Matt Bellamy Talks” (英語). www.ultimate-guitar.com. 2024年12月4日閲覧。
- ^ “The Genius Of… Origin of Symmetry by Muse” (英語). Guitar.com | All Things Guitar. 2024年12月4日閲覧。
- ^ “Muse interview” (英語). The Telegraph (2009年11月18日). 2024年12月5日閲覧。
- ^ “New Muse album 'inspired' by 1984” (英語). BBC News. (2009年8月4日) 2024年12月5日閲覧。
- ^ “Muse: The band who fell to earth - Features - Music - The Independent”. web.archive.org (2012年2月26日). 2024年12月5日閲覧。
- ^ Spangler, Todd (2024年1月9日). “Audible ‘1984’ Adaptation to Star Andrew Garfield, Cynthia Erivo, Tom Hardy, Andrew Scott” (英語). Variety. 2024年12月15日閲覧。