「屋久島沖米軍オスプレイ墜落事故」の版間の差分
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2023年11月29日、[[米空軍]]の{{仮リンク|第353特殊作戦航空団 (アメリカ軍)|label=第353特殊作戦航空団|en|353rd Special Operations Wing}}所属のCV-22Bオスプレイ(以後「事故機」とする)が、鹿児島県屋久島の東側約1km沖合の[[東シナ海]]に墜落し、乗組員8人全員が死亡。事故機は、晴天で穏やかな風の中、 |
2023年11月29日、[[米空軍]]の{{仮リンク|第353特殊作戦航空団 (アメリカ軍)|label=第353特殊作戦航空団|en|353rd Special Operations Wing}}所属のCV-22Bオスプレイ(以後「事故機」とする)が、鹿児島県屋久島の東側約1km沖合の[[東シナ海]]に墜落し、乗組員8人全員が死亡した。[[横田基地]]に配備されていたこの事故機は、晴天で穏やかな風の中、任務中の8人をのせて[[山口県]]の[[岩国飛行場|岩国航空基地]]から[[沖縄県]]の[[嘉手納飛行場|嘉手納基地]]に向けて飛行中、何らかの異常事態に陥り、[[屋久島空港]]に[[緊急着陸]]要請を行い着陸しようとしたところ、海上に墜落した。目撃情報によると、事故機は左側の[[ナセル (航空機の構成要素)|ナセル]]が燃えた状態で逆さまになって飛行した後、爆発を起こし墜落した。事故後すぐ、[[海上保安庁]]は乗組員1人を遺体で発見した。12月4日にはさらに5人を[[アメリカ海軍]]および[[海上自衛隊]]の艦艇・[[潜水士#海上自衛隊の潜水員|潜水士]]が発見した。残る2人は「[[DUSTWUN]]」状態となっていたが、5日には死亡認定された<ref>{{Cite web |last=Yamaguchi |first=Mari |date=2023-11-29 |title=US military Osprey aircraft with 8 aboard crashes into the sea off southern Japan |url=https://apnews.com/article/japan-us-military-osprey-helicopter-crash-7d704ec5925826593aebcf0e7d1312ca |access-date=2023-11-29 |website=[[AP News]] |language=en}}</ref><ref>{{Cite web |last=Altman |first=Howard |author-link=Howard Altman |date=29 November 2023 |title=CV-22B Osprey Tilt-Rotor Crashes Off Japanese Coast |url=https://www.thedrive.com/the-war-zone/osprey-tilt-rotor-crashes-off-japanese-coast?fbclid=PAAabEUY0thCZrpqO-nrNwfsQ6ieegc2YRxxHfdpc3ofT4N7qZZqugJLvGC2E_aem_AY8Pi6XrKAxfkZMU7Ug-b87WsJdO4zrC_P9ghoKiW9ZeC2KhHwRlTIt8Hlls8_Bgn04 |access-date=29 November 2023 |website=The War Zone}}</ref><ref>{{Cite web |date=31 October 2023 |title=MILPERSMAN 1770-020 DUTY STATUS-WHEREABOUTS UNKNOWN AND "MISSING" STATUS RECOMMENDATIONS |url=https://www.mynavyhr.navy.mil/Portals/55/Reference/MILPERSMAN/1000/1700Morale/1770-020.pdf?ver=ccxe-6h_JpWNQ-rLzYuXng%3D%3D#:~:text=a.,)%2C%20missing%2C%20or%20deceased. |website=[[アメリカ海軍|United States Navy]]|accessdate=2023-12-05}}</ref><ref>{{Cite web |last=Yamagucci |first=Mari |date=2023-12-04 |title=Divers have found wreckage, 5 remains from Osprey aircraft that crashed off Japan, US Air Force says |url=https://apnews.com/article/japan-us-military-osprey-crash-search-a899abbe07447607813302ef06881424 |access-date=2023-12-04 |website=AP News |language=en}}</ref><ref name=up7/> |
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2023年12月6日 (水) 14:00時点における版
この記事は最新の出来事を扱っています。 |
事故機と同型機のCV-22 | |
事故の概要 | |
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日付 | 2023年11月29日 |
概要 | 飛行中に何らかの異常事態に陥り、屋久島空港への緊急着陸を試みるも海上へ墜落。事故原因は調査中。 |
現場 |
日本・鹿児島県屋久島町 屋久島空港・安房港付近、屋久島沖海上 |
乗員数 | 8[注 1] |
負傷者数 | 0 |
死者数 | 8(全員)[4] |
行方不明者数 | 2 (死亡者数に含まれる[4]) |
生存者数 | 0 |
機種 | ベル/ボーイング CV-22 |
運用者 | アメリカ空軍・特殊作戦コマンド第353特殊作戦航空団[5] |
出発地 | 山口県 岩国航空基地 |
目的地 | 沖縄県 嘉手納飛行場 |
屋久島沖米軍オスプレイ墜落事故(やくしまおきべいぐんオスプレイついらくじこ)は、2023年11月29日に、横田基地所属のアメリカ空軍 CV-22Bオスプレイが、鹿児島県の屋久島沖で墜落[注 2]した事故[9]。アメリカ空軍は通常訓練中の事故だったとしている[10][11]。
日本国内では初のオスプレイによる死亡事故となった[12]。
概要
2023年11月29日、米空軍の第353特殊作戦航空団所属のCV-22Bオスプレイ(以後「事故機」とする)が、鹿児島県屋久島の東側約1km沖合の東シナ海に墜落し、乗組員8人全員が死亡した。横田基地に配備されていたこの事故機は、晴天で穏やかな風の中、任務中の8人をのせて山口県の岩国航空基地から沖縄県の嘉手納基地に向けて飛行中、何らかの異常事態に陥り、屋久島空港に緊急着陸要請を行い着陸しようとしたところ、海上に墜落した。目撃情報によると、事故機は左側のナセルが燃えた状態で逆さまになって飛行した後、爆発を起こし墜落した。事故後すぐ、海上保安庁は乗組員1人を遺体で発見した。12月4日にはさらに5人をアメリカ海軍および海上自衛隊の艦艇・潜水士が発見した。残る2人は「DUSTWUN」状態となっていたが、5日には死亡認定された[13][14][15][16][4] [17]。
捜索・捜査
捜索救難は、日本の地元漁民や海上保安庁、自衛隊、そして米軍などが行った[5][18][19]。
自衛隊は、29日14時40分ごろに事故機が不時着水したとの情報を受理。14時58分以降自主派遣による捜索救助活動を開始[20]。
航空兵力としては15時26分から16時11分までの間に、海上自衛隊第1航空群のP-1哨戒機2機、同第212教育航空隊のSH-60回転翼哨戒機1機、同第22航空群のSH-60回転翼哨戒機 1機、航空自衛隊第603飛行隊のE-2C早期警戒機1機、同新田原救難隊のU-125捜索機1機およびUH-60回転翼救難機3機が捜索救難を実施。また、17時31分以降陸上自衛隊 西部方面航空隊のLR-2連絡偵察機 1機が映像伝送を実施した[20]。
海上自衛隊艦艇部隊は16時4分から17時35分までの間に、護衛艦隊 第12護衛隊の護衛艦「とね」、掃海隊群 第2掃海隊の掃海艇「たかしま」、護衛艦隊第13護衛隊の多機能護衛艦「のしろ」、同「みくま」、掃海隊群第1掃海隊の掃海母艦「うらが」、佐世保地方隊のミサイル艇「しらたか」が佐世保港を、掃海隊群第3掃海隊の掃海艇「みやじま」が呉港を出港し以後捜索救難を実施[20]。
日本側官民が回収した事故機の残骸などは12月3日までに米軍側に引き渡された。第十管区海上保安本部は、日米地位協定に関する合意議事録で「日本の当局は、合衆国軍隊の財産について、捜索、差し押さえまたは検証を行う権利を行使しない」[21]などとされていることを根拠としている[18][19]。このため、捜査への日本の関与は不可能とみられる[22]。
12月3日、米軍は捜索に空母「カール・ビンソン」を投入すると発表した[23]。
関連項目
- 日米地位協定 - 合意議事録 - 「大きな法的な枠組み」(日本政府)[24][25]
- 日本におけるアメリカ軍機事故の一覧
脚注
注釈
出典
- ^ “乗組員数を6人に訂正 オスプレイ墜落とみられる事故”. 産経新聞. (2023年11月29日)
- ^ “「墜落」オスプレイの乗組員数、6人から8人に訂正…海上保安部”. 読売新聞. (2023年11月30日)
- ^ “海保、米軍の墜落オスプレイ乗組員を「8人」に訂正 残る7人は依然不明”. 沖縄タイムス. (2023年11月30日)
- ^ a b c “AFSOC Aircraft Mishap Release - Update 7”. 太平洋空軍 (2023年12月5日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ a b “AFSOC Aircraft Mishap Release - Update 1”. 太平洋空軍 (2023年12月1日). 2023年12月2日閲覧。
- ^ “オスプレイ「不時着水」から一転「墜落」に 自民・佐藤正久議員「ごまかしは不信増大」”. 東京新聞. (2023年11月30日)
- ^ “政府の「配慮」 透ける 「墜落」「不時着」二転三転 米軍に言われるがまま”. 沖縄タイムス. (2023年12月1日)
- ^ “SNSにあきれる声 オスプレイ事故、政府「不時着水」→「墜落」に修正 「まだ占領下」「国民だまそうと」 ”. 琉球新報. (2023年12月1日)
- ^ “米軍オスプレイ 墜落情報 1人死亡 屋久島沖【29日 詳細】”. NHK
- ^ “米軍オスプレイ墜落 自民安保調査会長「安全性確認まで飛行しないよう申し入れを」 日本政府に求める”. 沖縄タイムス. (2023年11月30日)
- ^ “米空軍「オスプレイは定期訓練中」、事故原因は不明…昨年も不具合で一時運用停止”. 読売新聞. (2023年11月30日)
- ^ “8人乗り米軍オスプレイ「墜落」 1人死亡、捜索続く”. 日本経済新聞. (2023年11月29日)
- ^ Yamaguchi, Mari (2023年11月29日). “US military Osprey aircraft with 8 aboard crashes into the sea off southern Japan” (英語). AP News. 2023年11月29日閲覧。
- ^ Altman, Howard (29 November 2023). “CV-22B Osprey Tilt-Rotor Crashes Off Japanese Coast”. The War Zone. 29 November 2023閲覧。
- ^ “MILPERSMAN 1770-020 DUTY STATUS-WHEREABOUTS UNKNOWN AND "MISSING" STATUS RECOMMENDATIONS”. United States Navy (31 October 2023). 2023年12月5日閲覧。
- ^ Yamagucci, Mari (2023年12月4日). “Divers have found wreckage, 5 remains from Osprey aircraft that crashed off Japan, US Air Force says” (英語). AP News. 2023年12月4日閲覧。
- ^ “屋久島沖オスプレイ墜落 日米合同チームが海中で5人発見、2人を収容 残る2人の捜索急ぐ”. 南日本新聞. (2023年12月5日) 2023年12月6日閲覧。
- ^ a b “オスプレイ墜落、回収のプロペラやドアの破片を米軍に引き渡し…現場海域の捜索続く”. 読売新聞. (2023年12月4日)
- ^ a b “オスプレイ墜落、日本の原因究明は不可能に 機体残骸、10管から米軍へ 不明7人捜索に空母カール・ビンソン派遣”. 南日本新聞. (2023年12月4日)
- ^ a b c “4/24[公表]鹿児島県屋久島沖における米軍オスプレイの捜索救難活動について”. 統合幕僚監部 (2023年11月29日). 2023年12月6日閲覧。
- ^ 「日本の当局は、(中略)所在地のいかんを問わず合衆国軍隊の財産について、捜索、差押え又は検証を行なう権利を行使しない」日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第六条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定についての合意された議事録(データベース「世界と日本」)
- ^ “オスプレイ墜落 日本側回収の残骸、米側に引き渡し”. 日本経済新聞. (2023年12月3日)
- ^ “墜落のオスプレイ捜索に米空母「カール・ビンソン」投入…米大使「原因究明は透明性持ち共有」”. 読売新聞. (2023年12月3日)
- ^ “米軍オスプレイ墜落で日米地位協定見直しに否定的見解 松野官房長官”. TBS NEWS DIG (2023年11月30日). 2023年12月2日閲覧。
- ^ “内閣官房長官記者会見 令和5年11月30日(木)午前”. 首相官邸 (2023年11月30日). 2023年12月3日閲覧。