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  • 栴檀(せんだん)の樹の蝉は啼やまず 神様の鼻は 真赤に爛れてゐる だから姿をお見せにならないのだ 一瓶の白錠剤 かぞへおはり 窓の青空じつと見つむる 浜名湖の鉄橋渡る列車より フト…… 飛降りてみたくなりしかな 天井の節穴 われを睨むごとし わが旧悪を知り居るごとし 青空は罪深かよ 虻(あぶ)や蜻蛉 お倉の白壁にぶつかつて死ぬ
  • しかし桜が「うつろふ」場合、古文では「散る」の意味です。なぜなら、そういう表現が、古代・中世の貴族たちの流行だからです。 例文 例よりかはひきつくひて書きて、うつろひたる菊にさしたり。(蜻蛉・上巻) 訳 いつもよりかは整えて(手紙を)書いて、色あせた菊にさした。 ※ 貴族の妻が、他の女性に浮気している夫に手紙を書くシーン。