日本の古本屋
URL |
www |
---|---|
言語 | 日本語 |
タイプ | オンライン書店 |
運営者 | 東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合) |
スローガン | ほしい本がみつかる、買える。毎日新しい、国内最強の古書データベース。 |
開始 | 1996年 |
現在の状態 | 運営中 |
日本の古本屋(にほんのふるほんや)は、東京都古書籍商業協同組合が運営するオンライン書店。日本全国の古書店900店以上が出品する。
概要
[編集]2020年12月時点で、全958店・約606万冊の出品、約7万件・3億800万円の月間受注があり、国内最大規模の古書店サイトと評される[1]。
運営者は東京都古書籍商業協同組合(東京古書組合)だが、出品者は東京都に限らず全国古書籍商組合連合会(全古書連)加盟の古書店である[2][3]。無店舗販売の店もある[3]。
サイト上では、古書の検索と注文、古書店の検索、古書イベント情報[4]・古本ワンポイント知識[5]の閲覧などができる。無料の会員登録をすれば「気になる本」「探求書」システムの利用や、メールマガジンの購読もできる。
扱う古書は幅広く、近現代の稀覯本・雑誌、前近代の写本・巻物・浮世絵・和装本・漢籍・古洋書にまで及ぶ[2][6]。なかには自社製レトルトカレーを販売する店もある[7]。
歴史
[編集]1996年3月、東京古書組合が、古書業界のインターネット参画の試みとしてドメインを取得し、同年8月にサイトを開設した[1][8]。当初は各古書店の紹介をメインとし、注文は電話やファックスで受けていた[1]。
1999年、大日本印刷・三菱商事との共同事業となり、注文をメールで受けるオンライン書店・ECサイトとしての「日本の古本屋」がスタートした[1]。このとき東京古書組合でなく全古書連が運営者となった[8]。
2001年6月、共同事業が収益化困難と判断され終結[1]。同年7月、全古書連から東京古書組合に運営が継承された[1]。このころ存続の危機に陥るも、データベースや検索機能を強化するリニューアルにより持ち直した[1]。
2001年6月に2800万円だった月間受注金額が、2002年12月に1億円を突破、2007年には2億円を突破した[1]。
2009年、国立情報学研究所運営の検索エンジン「想 - IMAGINE Book Search」の検索対象に加わった[9]。
2012年頃から、それまで右肩上がりだった受注金額が、横這いから下降気味になった[1]。そこで、同年開設した公式Twitterアカウントでハッシュタグ「#なんとかせえよ日本の古本屋」を使用し、ユーザーからフィードバックを募った[1]。これにより得た課題の解決に取り組みつつ、ネット広告の導入や、Google検索にかかりやすくするSEO対策にも注力した[1]。
2015年、サイトデザインをリニューアルした[1][10]。
関連書籍
[編集]- 南陀楼綾繁『古本マニア採集帖』皓星社、2021年(メールマガジンの連載の書籍化)
- 佐古田亮介 編『東京古書組合百年史』東京都古書籍商業協同組合、2021年(本サイトの歴史も記されている[1])
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “国内最大規模の古書店サイト「日本の古本屋」、月の受注金額は約3億円 年々成長を続ける - リサイクル通信”. www.recycle-tsushin.com. 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b “活動と歴史 | 東京の古本屋”. 東京都古書籍商業協同組合. 2023年1月13日閲覧。
- ^ a b “古本は巡る:千葉の古書店/3 希少書取りそろえ 人気高い戦前の文芸誌 /千葉”. 毎日新聞. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “2023年 / 全国 / 古本まつりに行こう / 日本の古本屋”. www.kosho.or.jp. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “日本の古本屋 / 古本を通販購入する際に知っておきたい 古本ワンポイント知識”. www.kosho.or.jp. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “日本の古本屋 / 初めての方へ”. www.kosho.or.jp. 2023年1月12日閲覧。
- ^ “胃弱の漱石も喜ぶ? 高円寺発の「文学カレー」:朝日新聞デジタル”. 朝日新聞デジタル (2021年9月6日). 2023年1月12日閲覧。
- ^ a b “日本の古本屋 / 古書組合の役割と古書業界の仕組み その3”. www.kosho.or.jp. 2023年1月12日閲覧。
- ^ カレントアウェアネス・ポータル (2009年5月22日). “NII、連想検索サービス「想」の対象に全国の古書店の在庫情報を追加”. カレントアウェアネス・ポータル. 2023年1月12日閲覧。
- ^ カレントアウェアネス・ポータル (2015年1月20日). “「日本の古本屋」がリニューアル”. カレントアウェアネス・ポータル. 2023年1月12日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 日本の古本屋 (@koshojp) - X(旧Twitter)