ドラゴンフォース (バンド)
ドラゴンフォース DragonForce | |
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ドイツ・バレンシュテット公演(2019年7月) | |
基本情報 | |
別名 | ドラゴンハート (DragonHeart) (1999 - 2001) |
出身地 | イングランド・ロンドン |
ジャンル |
パワーメタル[1][2][3] メロディックスピードメタル[4] ネオクラシカルメタル[2] ヘヴィメタル[1][2] プログレッシブ・メタル[3] スラッシュメタル[2] スピードメタル[2] |
活動期間 | 1999年 - 現在 |
レーベル |
ノイズ・レコード サンクチュアリ・レコード ロードランナー・レコード イヤーミュージック メタル・ブレイド・レコーズ |
公式サイト |
www |
メンバー |
マーク・ハドソン(ボーカル) ハーマン・リ(ギター) サム・トットマン(ギター) アリシア・ヴィジル(ベース) ジー・アンザローネ(ドラムス) |
旧メンバー |
ZPサート (ボーカル) スティーヴ・スコット (ベース) ディコン・ハーパー (ベース) エイドリアン・ランバート (ベース) フレデリク・ルクレール (ベース) スティーヴ・ウィリアムズ (キーボード) ヴァジーム・プルジャーノフ (キーボード) マテイ・セティンク (ドラムス) ピーター・ハント (ドラムス) ディディエ・アルムズニ (ドラムス) デイヴ・マッキントッシュ (ドラムス) |
YouTube | |
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チャンネル | |
活動期間 | 2006年 - |
登録者数 | 146万人 |
総再生回数 | 約5.1億回 |
チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年7月26日時点。 |
ドラゴンフォース(英: DragonForce)は、イングランド出身のパワーメタル・バンド。
ロンドンを拠点とする多国籍バンドとして知られ、メロウかつスピーディーなスタイルを展開している[5]。
概要
[編集]結成当初は「ドラゴンハート (DragonHeart)」というバンド名であったが、既に同名のバンドおよび映画が存在していたため、2001年に現在の「ドラゴンフォース (DragonForce)」に改名する。
2006年夏、オジー・オズボーン主催「オズフェスト」へ出演し、アメリカ市場への進出への足がかりを作った。また同年10月14日には日本のヘヴィメタル・フェスティバル「LOUD PARK 06」への出演も果たした。
2010年に音楽性の相違を理由にZPサート(Vo)が脱退。バンドは活動を休止し、オーディションなどで新しいボーカルを募集していたが、2011年3月にマーク・ハドソン(Vo)の名が公式HP上で発表された。
2014年6月、デイヴ・マッキントッシュ(Ds)が脱退。バンドは後任として元KILL RITUALのジー・アンザローネ(Ds)の加入を発表した。
同年、サムとハーマンのギタリスト両名が「BABYMETAL」の楽曲「Road of Resistance」のレコーディングに参加[6][7]、後にバンドとしても共演した[8]。
2017年、ヴァジーム・プルジャーノフが、DragonForceとしてライブに出演したり、MVや公式サイトに現れる機会が減少する。当初の理由としては、本人の育児休暇のためと説明されていたが、2018年5月に脱退していたことを公表[9]。
2019年8月、長年在籍したベーシスト、フレデリク・ルクレールが脱退[10]。理由は別のプロジェクトに注力するためと説明し、後にドイツのスラッシュメタルバンド「クリエイター」への移籍[11]、Mary's Blood、NEMOPHILAのSAKIとのプロジェクト「AMAHIRU」の参加である事が明らかになった[12]。
そのツアーについてはサポートメンバーで対応することになり、2020年から参加した女性ベーシストのアリシア・ヴィジルのサポートが話題となっていたが[13]、2022年に正式に加入した[14]。
特色
[編集]大半の楽曲はサム・トットマン(ギター)・ヴァジーム・プルジャーノフ(キーボード)・フレデリク・ルクレール(ベース)が作詞・作曲を担当。2018年にプルジャーノフが、2019年にルクレールが脱退してからはほぼ全ての楽曲をトットマンが手掛けている。
1曲あたりの時間が6分以上に及ぶ長さのものが大半。ギターソロパートが多いのが最大の要因。アルバムには必ず1曲はバラードが収録される。やはりギターソロが長いが、曲の長さは5〜6分程度と比較的短い。ライブで演奏される曲は、アルバムで収録されている曲の音階を半音下げている。(マーク・ハドソン加入以後は原曲での演奏がなされている)
ライブではドラムを除いた全員がステージ上を所狭しと走り回り、飛び回る。
音楽性
[編集]パワーメタル(メロディックスピードメタル)の代表的なバンドのひとつである。音楽性において特筆すべき事として、誰も到達したことのないエクストリームな音数とスピードで現代のメタルシーン随一のスピード・スターと称されている。
ブラストビートを織り交ぜたスラッシュメタルやデスメタルのような速度で演奏されるドラムに、パワーメタルの特徴である叙情的なメロディを乗せるというスタイルは、これまでなかったものである。転調を繰り返しながらギアを上げて突き進むスタイルはこのバンドならではである。
なお、3枚目のアルバム『インヒューマン・ランペイジ』について、日本では「メジャーコードを使わずに作曲された」という「都市伝説」があったが、フレデリク・ルクレールはインタビューで否定している[15]。
メンバー
[編集]※2020年6月時点
現ラインナップ
[編集]- マーク・ハドソン (Marc Hudson) - ボーカル(2011年- )
- イングランド出身
- ハーマン・リ (Herman Li, 李康敏) - ギター(1999年- )
- 香港出身
- サム・トットマン (Sam Totman) - ギター(1999年- )
- イングランド生まれニュージーランド出身
- ジー・アンザローネ (Gee Anzalone) - ドラムス(2014年- )
- イタリア出身
- アリシア・ヴィジル (Alicia Vigil) – ベース(2022年- )
- アメリカ出身
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マーク・ハドソン(Vo) 2019年
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ハーマン・リ(G) 2019年
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サム・トットマン(G) 2019年
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ジー・アンザローネ(Dr) 2019年
サポート
- ダミアン・レイナウド (Damien Rainaud) – ベース (2019)
- アリシア・ヴィジル (Alicia Vigil) – ベース (2020–2022 現在は正式メンバー)
- アキレス・プリースター (Aquiles Priester) - ドラムス (2020)
旧メンバー
[編集]- ZPサート (ZP Theart) - ボーカル (1999年-2010年3月)
- 南アフリカ共和国出身
- スティーヴ・スコット (Steve Scott) - ベース (1999年-2000年11月)
- ディコン・ハーパー (Diccon Harper) - ベース (2001年11月-2002年3月)
- イングランド出身
- エイドリアン・ランバート (Adrian Lambert) - ベース (2002年6月-2005年10月)
- イングランド出身
- フレデリク・ルクレール (Frédéric Leclercq) - ベース (2005年-2019年)
- スティーヴ・ウィリアムズ (Steve Williams) - キーボード (1999年-2000年11月)
- ウェールズ出身。ドラゴンハート時代のみの在籍。脱退後パワー・クエストを結成。
- ヴァジーム・プルジャーノフ (Vadim Pruzhanov) - キーボード (2001年-2018年)
- ウクライナ出身
- マテイ・セティンク (Matej Setinc) - ドラムス(1999年)
- スロベニア出身。ドラゴンハート時代のみの在籍
- ピーター・ハント (Peter Hunt) - ドラムス (2000年)
- イギリス出身。ドラゴンハート時代のみの在籍
- ディディエ・アルムズニ (Didier Almouzni) - ドラムス (2000年7月-2003年6月)
- フランス出身
- デイヴ・マッキントッシュ (Dave Mackintosh) - ドラムス (2004年-2014年6月)
- イングランド出身。元バルサゴス
ディスコグラフィ
[編集]スタジオ・アルバム
- 2000年 ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド - Valley of the Damned (Demo、DragonHeart名義)
- 2003年 ヴァレイ・オブ・ザ・ダムド - Valley of the Damned
- 2004年 ソニック・ファイアストーム - Sonic Firestorm
- 2006年 インヒューマン・ランペイジ - Inhuman Rampage
- 2008年 ウルトラ・ビートダウン - Ultra Beatdown
- 2012年 ザ・パワー・ウィズイン - The Power Within
- 2014年 マキシマム・オーバーロード - Maximum Overload
- 2017年 リーチング・イントゥ・インフィニティ - Reaching into Infinity
- 2019年 エクストリーム・パワー・メタル - Extreme Power Metal
- 2024年 ワープ・スピード・ウォーリアーズ - Warp Speed Warriors
ライブ・アルバム
- 2010年 トワイライト・ディメンシア - Twilight Dementia
- 2015年 イン・ザ・ライン・オブ・ファイアー - In The Line Of Fire
ベスト・アルバム
- 2016年 キラー・エリート - Killer Elite
リミックス・アルバム
- 2018年 リ・パワード・ウィズイン - Re-Powerd Within
関連バンド
[編集]- パワー・クエスト / DragonHeart時代のメンバー(スティーヴ・ウィリアムズ、スティーヴ・スコット)が在籍。
- バルサゴス / デイヴ・マッキントッシュ(元Dr)が在籍していたバンド。
- ヘヴンリー / フレデリク・ルクレルク(元Ba)がギタリストとして在籍していたバンド。
脚注
[編集]- ^ a b DragonForce reviews, music, news - sputnikmusic・2015年2月25日閲覧。
- ^ a b c d e “DragonForce|Styles”. オールミュージック. All Media Guide. 2024年3月25日閲覧。
- ^ a b “DragonForce|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2024年3月25日閲覧。
- ^ “Valley Of The Damned”. タワーレコード. 2022年9月5日閲覧。
- ^ “【インタビュー】ドラゴンフォース、最速にして濃密「速過ぎる、コーラスが大袈裟、ギター・ソロ過剰…そういったことだろ?(笑)」”. BARKS (2014年8月12日). 2020年12月20日閲覧。
- ^ “アーティスト:ドラゴンフォース”. ビクターエンタテインメント. 2020年12月20日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、DRAGONFORCE サム・トットマン&ハーマン・リ参加の新曲「Road of Resistance」試聴動画公開”. BARKS (2015年1月5日). 2020年12月20日閲覧。
- ^ “BABYMETAL、ドラゴンフォースと共演”. BARKS (2015年6月15日). 2020年12月20日閲覧。
- ^ “Vadim Pruzhanov”. www.facebook.com. 2019年8月31日閲覧。
- ^ “ドラゴンフォース、ベーシストのフレデリク・ルクレールが脱退”. BURRN.online (2019年8月15日). 2020年6月2日閲覧。
- ^ “クリーター ベーシスト交代発表、元ドラゴンフォースのフレデリク・ルクレール加入”. amass (2019年9月17日). 2020年6月2日閲覧。
- ^ SAKIとフレデリク・ルクレールのプロジェクトAMAHIRU、待望のスタジオアルバム完成 BARKS 2020年9月16日 2022年2月17日 閲覧
- ^ “DRAGONFORCEのツアー・ベーシストにAlicia Vigil (VIGIL OF WAR) !”. BURRN.online (2020年1月16日). 2020年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月2日閲覧。
- ^ “Alicia is now a part of Dragonforce”. Twitch.tv (25 February 2022). 26 February 2022閲覧。
- ^ “DRAGONFORCE インタビュー!”. HMV&BOOKS online (2012年10月31日). 2024年3月25日閲覧。