コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

断絶 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Two-Lane Blacktopから転送)
断絶
Two-Lane Blacktop
監督 モンテ・ヘルマン
脚本 ルディ・ワーリッツァー
ウィル・コリー
製作 マイケル・ラフリン
出演者 ジェームズ・テイラー
ウォーレン・オーツ
ローリー・バード
デニス・ウィルソン
音楽 ビリー・ジェームズ
撮影 ジャック・デールソン
公開 アメリカ合衆国の旗 1971年7月7日
日本の旗 1972年10月28日
上映時間 102分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
テンプレートを表示

断絶』(だんぜつ、原題: Two-Lane Blacktop)は、モンテ・ヘルマン監督による1971年アメリカ合衆国ロードムービー

あらすじ

[編集]

シボレーに乗った運転手(ジェームズ・テイラー)と整備工(デニス・ウィルソン)は、地元住民とのドラッグレースによって日銭を稼ぎながら、町から町へと旅を続けている。

カリフォルニア州から国道66号線を東へ向かう道すがら、アリゾナ州にて、2人はヒッチハイカーの少女(ローリー・バード)を同乗させる。

ニュー・メキシコ州にて、ポンティアック・GTOに乗った男(ウォーレン・オーツ)が現れ、2人と敵対する。お互いの車両の所有権を賭けて、ワシントンD.C.へのレースが行われることになる。

整備工と一夜の関係をもった少女は、メンフィスでGTOに乗り換えて、運転手と整備工を落胆させる。少女に惹かれている運転手が彼女を追いかけてダイナーへ入ったところ、少女は、GTOの男が提案するシカゴへの訪問を拒んでいた。コロンバスへ行こうという運転手の提案も拒んだ少女は、よそ者のバイクに同乗し、去って行く。残された3人の男たちは、シボレーとGTOに乗り、レースを再開する。

シボレーが飛行場の滑走路を走行していると、音が途絶え、映写用電球の熱によってフィルムが溶け落ちる。レースの勝敗は知らされることなく、物語は終わりを迎える。

キャスト

[編集]

評価

[編集]

Rotten Tomatoesでは、35件のレヴューで支持率は94%、平均値は7.8点だった[1]

The Guardian』のフィリップ・フレンチは「ヨーロッパの新しい映画から影響を受けて1970年代前半に登場したアメリカのカウンター・カルチャー映画のなかで、おそらく最良の作品である」と述べた[2]。『The New York Times』のヴィンセント・キャンビーは「本作における出会いやレースの描写は、良質のロック音楽と同じように、アメリカにおける生のテンポとリズムを鮮やかに捉えている」と指摘した[3]

2012年、アメリカ国立フィルム登録簿に登録された[4]。2015年、英国映画協会は本作を「10本の偉大なアメリカのロード・トリップ映画」の1本に選んだ[5]

なお、主演のジェームズ・テイラー、デニス・ウィルソン共にミュージシャンであるが、ミュージシャンという先入観で見られるのを嫌ったモンテ・ヘルマン監督の意向で、彼らの楽曲は劇中で一切使用されていない。

脚注

[編集]
  1. ^ Two-Lane Blacktop (1971)”. Rotten Tomatoes. Flixster. 2015年8月30日閲覧。
  2. ^ French, Philip (2012年1月29日). “Two-Lane Blacktop”. The Guardian. 2015年8月30日閲覧。
  3. ^ Canby, Vincent (1971年7月8日). “Two Lane Blacktop (1971)”. The New York Times. 2015年8月30日閲覧。
  4. ^ 17 of the Best Filmmakers Over 75: From Jean-Luc Godard to Ridley Scott”. Indiewire (2014年7月22日). 2015年8月30日閲覧。
  5. ^ Wigley, Samuel (2015年7月14日). “10 great American road trip films”. British Film Institute. 2015年8月30日閲覧。

外部リンク

[編集]