ヤセイカンラン
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ヤセイカンラン | ||||||||||||||||||||||||
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越冬中の本種 イギリスノーサンバーランドにて
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分類 | ||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||
Brassica oleracea L. | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
野生甘藍 | ||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||
wild cabbage wild mustard sea cabbage |
ヤセイカンラン(野生甘藍、英語:wild cabbage、学名:Brassica oleracea L.)は、アブラナ科アブラナ属の野草。
特徴
[編集]西ヨーロッパの地中海からイギリスにかけて分布し、海岸付近の石灰岩崖地を好んで自生する。背の高い二年生植物で、初年度に大きな葉を延ばし、水分と養分を蓄えながら、ロゼットで越冬する。翌春、蓄えた養分で高さ1~2mの花穂を伸ばし、黄色い花を咲かせる。
自家不和合性を持ちヘテロ接合性が高く純系となり難いため、葉の形や大きさ、草型が著しく変化する。この性質が、多様な野菜を生んだ要因と見られている。また自生地の石灰岩海岸の土壌と異なる肥沃土壌で栽培すると非常に大きくなる。近縁に、イタリアに自生する Brassica robertiana J.Gay や B. cretica Lam があり、品種改良の過程で導入されたものと推測[1]されている。
変種
[編集]古代よりイベリア人が、主に薬草として利用していたとみられ、後にケルト人に伝わり、キャベツをはじめとする様々な野菜の原種となった。
以下の野菜類は、本種の変種である。
- B. oleracea var. acephala - ケール
- B. oleracea var. alboglabra - カイラン
- B. oleracea var. botrytis - カリフラワー、ロマネスコ
- B. oleracea var. capitata - キャベツ
- B. oleracea var. gemmifera - メキャベツ
- B. oleracea var. gongylodes - コールラビ
- B. oleracea var. italica - ブロッコリー
参考文献
[編集]- ^ 山口彦之「野生甘藍及び栽培の効果」『育種學雜誌』第4巻第1号、日本育種学会、1954年8月5日、NAID 110001811253。