大師橋駅
大師橋駅[※ 1] | |
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仮設駅舎(2021年2月21日) | |
だいしばし Daishibashi (【旧駅名 産業道路】) | |
◄KK24 東門前 (0.6 km) (0.7 km) 小島新田 KK26► | |
所在地 | 川崎市川崎区大師河原二丁目4-25 |
駅番号 | KK25 |
所属事業者 | 京浜急行電鉄 |
所属路線 | ■大師線 |
キロ程 | 3.8 km(京急川崎起点) |
駅構造 | 地下駅 |
ホーム | 2面2線 |
乗降人員 -統計年度- |
[京急 1]9,656人/日 -2022年- |
開業年月日 | 1944年(昭和19年)6月1日 |
大師橋駅(だいしばしえき)は、神奈川県川崎市川崎区大師河原二丁目にある、京浜急行電鉄大師線の駅である。駅番号はKK25。
駅名は近隣で多摩川を渡る橋(大師橋)の名に由来している[1]。
歴史
[編集]- 1944年(昭和19年)
- 1948年(昭和23年)6月1日:京浜急行電鉄の駅となる。
- 1968年(昭和43年)11月30日:駅舎新築[2]。
- 1990年(平成2年)頃:3番線を廃止、折返し列車消滅[2]。
- 2009年(平成21年)6月21日:大師線地下化工事に伴い、上下線ホームの位置を京急川崎寄りに60メートル移設[2]。
- 2019年(平成31年)3月3日:地下化[3][4]。これにより、川崎市では初の地下駅となった。
- 2020年(令和2年)3月14日:駅名を大師橋駅に改称し[1]、副駅名に旧駅名 産業道路が追加される[5][6]。
- 2023年(令和5年)12月23日:新駅舎の使用を開始[7]。
駅名について
[編集]開業時からの駅名である「産業道路」は、駅の東側で大師線と直交する産業道路(神奈川県道6号東京大師横浜線)に由来するが、地元からは駅名改称の要望が挙がっており、2010年の段階では、大師線の地下化に合わせて駅名を地元の町名である「大師河原」に改称する要望もあった[8]。
2018年9月、京浜急行電鉄は当駅の駅名を変更することを正式に決め、小中学生を対象に新駅名の公募を実施[9]。これを基に検討が行われた結果、2019年1月26日に新駅名が「大師橋駅」に決定し[5]、2020年3月14日に駅名改称が行われた[1]。
駅構造
[編集]相対式ホーム2面2線を有する地下駅。両ホームとも地上との間はエスカレーター・階段及び小島新田寄りにあるエレベーターで結ばれている。上りホームには待合室が設けられている。当駅以西の地下化に備え、東門前方の地上への勾配は暫定構造となっている。
地上駅時代も相対式ホーム2面2線を有し、ホームはほぼ東西に延びており、小島新田方に構内踏切を有していた[10]。かつては列車の折り返し設備として、上り方の線路側に3番線(留置線)があり[2]、1980年頃まではこれを使用して、川崎競馬開催日に京急川崎から当駅止まり及び小島新田行の列車が交互に運転されていた。
また、地下化までは駅東側で道幅の広い産業道路(片側3車線ずつ、計6車線)と交差する長い踏切(産業道路第1踏切)が存在していた[2]。
のりば
[編集]番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 大師線 | 下り | 小島新田方面 |
2 | 上り | 京急川崎方面 |
利用状況
[編集]2022年度の1日平均乗降人員は9,656人[京急 1]で、京急線全72駅中56位。
利用者は1990年代後半には減少傾向にあったが、2000年代に入ると横ばい、2010年代には増加傾向となっている。その中で定期外利用者数は増加しており、1990年代に7割を超えていた定期利用者の比率は2004年に65.6%まで低下している。
近年の1日平均乗降・乗車人員推移は下表の通り。なお、川崎市統計書と神奈川県県勢要覧の数値が多少異なっていることに留意されたい。
年度 | 1日平均 乗降人員[12] |
1日平均 乗車人員[13] |
出典 |
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1995年(平成 | 7年)4,813 | ||
1996年(平成 | 8年)4,646 | ||
1997年(平成 | 9年)4,544 | ||
1998年(平成10年) | 4,385 | ||
1999年(平成11年) | 4,269 | ||
2000年(平成12年) | 4,262 | ||
2001年(平成13年) | 4,405 | ||
2002年(平成14年) | 8,717 | 4,433 | |
2003年(平成15年) | 8,635 | 4,330 | |
2004年(平成16年) | 8,559 | 4,295 | |
2005年(平成17年) | 8,569 | 4,366 | |
2006年(平成18年) | 8,816 | 4,475 | |
2007年(平成19年) | 9,040 | 4,629 | |
2008年(平成20年) | 9,505 | 4,791 | |
2009年(平成21年) | 9,277 | 4,705 | |
2010年(平成22年) | 9,159 | 4,657 | |
2011年(平成23年) | 8,997 | 4,495 | [14] |
2012年(平成24年) | 8,795 | 4,485 | |
2013年(平成25年) | 8,747 | 4,309 | |
2014年(平成26年) | 8,883 | 4,427 | [15] |
2015年(平成27年) | 9,187 | 4,566 | |
2016年(平成28年) | 10,100 | 5,006 | [16] |
2017年(平成29年) | 10,523 | 5,203 | [17] |
2018年(平成30年) | 10,842 | 5,374 | |
2019年(令和元年) | 10,803 | 5,368 | [18] |
2020年(令和 | 2年)[京急 2]8,445 | ||
2021年(令和 | 3年)[京急 3]8,910 | ||
2022年(令和 | 4年)[京急 1]9,656 |
駅周辺
[編集]周辺は住宅地となっている他、工場も多い。駅の北側を国道409号(大師通り)が東西に、東側を産業道路および首都高速横羽線が通過し、北方に大師出入口・大師JCTが立地する。
国道409号の北側には多摩川が東西に流れ、産業道路は川を大師橋(駅名の由来)で、並行する首都高速は高速大師橋で越える。大師橋の北詰(東京都大田区)を進むと、当駅から約2キロメートルで京急空港線大鳥居駅に至る(地下化された同駅の上に環八通りと産業道路の交点(大鳥居交差点)がある)。
バス路線
[編集]大師橋駅前
[編集]駅前のバスターミナルに川崎鶴見臨港バスが運行する路線が乗り入れている。駅名改称に合わせ2020年(令和2年)3月14日に停留所名が「産業道路駅前」から「大師橋駅前」に変更された[19]。
江川一丁目
[編集]当駅周辺の国道409号上にあるバス停で、特記以外は全て川崎鶴見臨港バスによる運行。
- 東行のりば
- 西行のりば
ギャラリー
[編集]地下化前
[編集]-
地下化工事前の駅舎(2005年8月)
-
地上駅時代のホーム(2008年1月)
-
地下化工事に伴い駅構内に設置されていた分岐器(2010年6月)
-
地下化工事中の駅舎(2019年8月)
地下化後
[編集]-
産業道路第1踏切の跡(現在は撤去)
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改札口(2023年12月)
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改札口(仮設駅舎時代)
-
エスカレーター
-
ホーム(2019年4月)
-
駅名標(2021年2月)
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b c 『京急線6駅の駅名を2020年3月14日(土)に変更します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年12月16日。オリジナルの2019年12月16日時点におけるアーカイブ 。2019年12月16日閲覧。
- ^ a b c d e 『京急電鉄各駅停車』p183
- ^ 『京浜急行大師線連続立体交差事業の進捗に伴い、2019年3月3日(日)から東門前駅〜小島新田駅間を地下化します 産業道路の上下線ホームが地下化! 3か所の踏切を除去します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄/川崎市、2018年12月3日。オリジナルの2020年3月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月9日閲覧。
- ^ 京急大師線連続立体交差事業(1期(1)区間)地下運行を開始しました。 - 川崎市建設緑政局 道路河川整備部道路整備課、2020年3月14日閲覧。
- ^ a b 『沿線地域の活性化を目的に2020年3月 4駅の駅名を変更します』(PDF)(プレスリリース)京浜急行電鉄、2019年1月25日。オリジナルの2020年3月9日時点におけるアーカイブ 。2020年3月9日閲覧。
- ^ “特集)京急開業120年 仲木戸駅誕生から115年 生まれ変わった京急6駅 歴史と全駅ビフォア&アフター”. ヨコハマ経済新聞. (2020年3月14日). オリジナルの2020年3月20日時点におけるアーカイブ。 2020年3月27日閲覧。
- ^ 『京浜急行大師線連続立体交差事業の進捗に伴い大師橋駅の新駅舎を使用開始します!』(PDF)(プレスリリース)川崎市/京浜急行電鉄、2023年12月12日。オリジナルの2024年1月11日時点におけるアーカイブ 。2023年12月15日閲覧。
- ^ “京急線の産業道路駅、地元から駅名を変えてほしいとの声挙がる/川崎”. カナロコ (神奈川新聞). (2010年6月29日). オリジナルの2010年7月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ “京急・産業道路駅 沿線の小中学生から駅名変更案を公募”. 東京新聞. (2018年9月20日). オリジナルの2018年9月20日時点におけるアーカイブ。 2018年9月20日閲覧。
- ^ “大師橋駅 | 路線図・各駅情報 | 京浜急行電鉄(KEIKYU)”. web.archive.org (2020年6月24日). 2020年6月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月24日閲覧。
- ^ “県勢要覧”. 2021年9月27日閲覧。
- ^ レポート - 関東交通広告協議会
- ^ 川崎市統計書
- ^ “駅名 京急 産業道路駅 | 駅看板.com(駅看板ドットコム)駅広告・駅ポスター・駅デジタルサイネージ|運営:株式会社ニューアド社”. web.archive.org (2020年6月24日). 2020年6月24日閲覧。
- ^ “県勢要覧 平成28年度版”. web.archive.org (2020年6月24日). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月24日閲覧。
- ^ “15 運輸・通信・道路”. web.archive.org (2020年6月24日). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月24日閲覧。
- ^ “15 運輸・通信・道路”. web.archive.org (2020年6月24日). 2020年8月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月24日閲覧。
- ^ “15 運輸・通信・道路”. web.archive.org (2021年7月6日). 2021年6月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年9月27日閲覧。
- ^ “停留所名称および系統名の変更について”. 川崎鶴見臨港バス (2020年3月5日). 2020年3月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月16日閲覧。
- ^ 『多摩川スカイブリッジを渡る新たなバス路線の運行を開始します』(PDF)(プレスリリース)川崎鶴見臨港バス、川崎市、2022年3月10日 。2022年3月12日閲覧。
- 京浜急行電鉄の1日平均利用客数
- ^ a b c train-info_kakueki_avr.pdf (keikyu.co.jp)
- ^ “京急グループ会社要覧 2021 - 2022” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 31. 2021年9月27日閲覧。
- ^ “京急グループ会社要覧 2022 - 2023” (PDF). 京浜急行電鉄. p. 28. 2023年6月25日閲覧。
参考文献
[編集]- 矢嶋秀一『京急電鉄各駅停車』株式会社洋泉社、2015年、ISBN9784800306845。
関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 大師橋駅(各駅情報) - 京浜急行電鉄