パーライト (岩石)
表示
(真珠岩から転送)
この記事は英語版の対応するページを翻訳することにより充実させることができます。(2021年5月) 翻訳前に重要な指示を読むには右にある[表示]をクリックしてください。
|
火成岩 | |
プロジェクト:地球科学/Portal:地球科学 |
パーライト(perlite)は、加熱により膨張する性質をもつガラス質火山岩の総称。一般的に真珠岩原石を指す。工業上、その種類は含まれる水分量、組成により真珠岩、黒曜石、松脂岩と分類される。
化学組成上は流紋岩(まれにデイサイト)で、石基はほぼガラス質で少量の結晶(斑晶)を含むことがある。球状や楕円体状のひび割れが多数あり、その割れ目から真珠のように丸い破片がぽろぽろ落ちることから、この名が付けられた。肉眼で丸いひび割れが見られない場合でも、顕微鏡で見ると円形や楕円形の割れ目が多数見られる。このような丸い割れ目を真珠状割れ目という。肉眼で真珠状割れ目が見えない場合は、半透明なガラスまたは色の薄い黒曜岩のように見え、不規則にぽろぽろと割れる。
流紋岩質マグマが水中など特殊な条件で噴出することにより、真珠状割れ目ができると考えられている。真珠状割れ目がまったくなければ黒曜岩であるが、その違いが何に起因するかはまだわかっていない。
熱をかけると4 - 20倍の体積に膨張発泡し、工業製品であるパーライト (発泡体)となる。