ミソハギ
表示
(禊萩から転送)
ミソハギ(クロンキスト体系) | ||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ミソハギ
| ||||||||||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||||||||||
| ||||||||||||||||||||||||
学名 | ||||||||||||||||||||||||
Lythrum anceps Makino (1908) | ||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||
ミソハギ(禊萩) |
ミソハギ(禊萩、学名:Lythrum anceps)はミソハギ科の多年草。
特徴
[編集]湿地や田の畔などに生え、また栽培される。日本および朝鮮半島に分布。茎の断面は四角い。葉は長さ数センチで細長く、対生で交互に直角の方向に出る。実生の若い葉は赤色に紅葉している[1]。お盆の頃に紅紫色6弁の小さい花を先端部の葉腋に多数つける。
名称・利用
[編集]盆花としてよく使われ、ボンバナ、
「千屈菜(みそはぎ)」は秋の季語である[4]。また、「千屈菜(せんくつさい)」として下痢止めなどの民間薬としてもちいられる[5]。
ただし本来「千屈菜」(qianqucai)という漢名は、やはり収れん性止瀉薬として下痢に用いられてきたエゾミソハギ(L. salicaria)を指すのであり、現在ではこれはミソハギとは別種とされている[6][7][注 1][注 2]。
-
ミソハギの花
萼の付属体は水平 -
ミソハギの茎と葉
葉の基部は茎を抱かない
近縁種
[編集]近縁のエゾミソハギ (L. salicaria) はミソハギより大型で、葉の基部が茎を抱き、毛が多い。九州以北の各地(北海道に限らない)や、ユーラシア大陸や北アフリカにも広く分布する。欧米でも観賞用に栽培され、ミソハギと同様に盆花にもされる。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。
注釈
[編集]脚注
[編集]- ^ 亀田龍吉『落ち葉の呼び名事典』世界文化社、2014年10月5日、89頁。ISBN 978-4-418-14424-2。
- ^ 「そび‐そう ‥サウ【鼠尾草】」『精選版 日本国語大辞典』 。 @kotobank
- ^ 瀧井康勝『366日誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、288頁。
- ^ 『季語季題よみかた辞典』日外アソシエーツ、1994年、24頁 。
- ^ 日本大辞典刊行会 編『日本國語大辞典』 18巻、小学館、1972年、327頁 。
- ^ 牧野富太郎『我が思ひ出(遺稿): 植物隨筆』北隆館、1958年、30頁 。
- ^ a b 岡田, 稔 著、和田, 浩志、寺林, 進、近藤, 健児 編『原色牧野和漢薬草大圖鑑』(新訂)北隆館、2002年、327頁 。
- ^ 汉朝植物名称词典. 辽宁人民出版社. (1982). p. 518
- ^ 松村, 任三『本草辞典: 和漢洋対訳』敬業社、1892年、174頁 。
- ^ 牧野富太郎『Plantae Japonenses novae vel minus cognitae』152 、1898年、30頁 。
外部リンク
[編集]- ミソハギとは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)
- ミソハギ :: おすすめコンテンツ ≫ 植物図鑑 - 筑波実験植物園