コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

穎明館中学・高等学校

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
穎明館高等学校から転送)
穎明館中学・高等学校
地図北緯35度37分24.6秒 東経139度17分32.9秒 / 北緯35.623500度 東経139.292472度 / 35.623500; 139.292472座標: 北緯35度37分24.6秒 東経139度17分32.9秒 / 北緯35.623500度 東経139.292472度 / 35.623500; 139.292472
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人堀越学園
理念 Experience(経験)
Morality(道徳)
Knowledge(知識) 、仁智は無窮 穎才を研きよき地球人たれ
設立年月日 1982年
創立記念日 9月10日
創立者 堀越克明
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 完全中高一貫校
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
学校コード C113320100018 ウィキデータを編集(中学校)
D113320100105 ウィキデータを編集(高等学校)
高校コード 13746E
所在地 193-0944
東京都八王子市館町2600番地
外部リンク 公式サイト
ウィキポータル 教育
ウィキプロジェクト 学校
テンプレートを表示

穎明館中学・高等学校(えいめいかんちゅうがく・こうとうがっこう)は、東京都八王子市館町に位置し、中高一貫教育を実施する私立中学校高等学校。高等学校においては生徒を募集しない完全中高一貫校[1]。 通称は略称及び教育理念の頭文字をとって「EMK」。

概要

[編集]
創立においてモデルとなった英国イートン・カレッジ

学校法人堀越学園理事長堀越克明が、イギリスイートン校をモデルとして優れた資質を秘めた向学心旺盛な若人を受け入れて、21世紀の国家を担い、国際社会でも羽ばたく真のリーダーを育成するという志のもとに設立した。

校名の「穎」は堀越修一郎が刊行した雑誌の穎才新誌に由来する[2]

中高一貫教育を採用し、高校生は4年生 - 6年生と称される。5年生から理系と文系のコースにわかれ、6年生で国立理系・文系、私立理系・文系のクラスに編成される。昼食は給食または持参の弁当の選択制である。各学年180人前後。

開校以来シアトルの私立高校ブッシュスクールと提携を結んでおり、高校1年生はUSAカナダの研修旅行の際に体験入学をする他、ブッシュスクールからも交換留学生を迎えている[3]

教育方針など

[編集]

Experience(経験)、Morality(道徳)、Knowledge(知識)を教育の柱にしている。

モットー
仁智は無窮 穎才を研きよき地球人たれ
校訓
人生は何ごとに依らず その目標は高く設定すべきである その推進には高い知性と理性を必要とする
生活三条を毎朝唱和する
一つ 希望の朝を迎え 二つ 勤勉の昼を過ごし 三つ 感謝の夕べを送る
授業
・毎回、授業開始前には黙想を行う。
・中高共に完全6日制・50分授業。
・中学の学習内容は2年までに、高校の学習内容は5年の2学期までに修得し、6年では少人数による大学入試対策演習授業が中心となる。
・高校過程において英数国理はα β γの3段階に分かれたグレード別授業を行う。(毎学期、定期試験の結果によってクラス変動あり)
・かつてはホームルーム開始が9時、90分・70分授業やリフレッシュタイム(午前の中休み)といった独自の授業形態があったが、現在では一般の高校と大差がなくなっている。
グローバル教育
・ 1・2年生は少人数クラスでのネイティブ講師による英会話授業を週2時間設けている他、4年生より第二外国語(英語上級会話、フランス語、中国語)を学習する。またGTECとTEAPを高校生は全員受験する。
・アメリカシアトルの私立高校ブッシュスクールと提携を結んでおり、当校生徒のUSAカナダ研修旅行での体験入学やブッシュスクールからの交換留学生を迎えている。
・希望する生徒を対象に英国イートン校への語学研修とオーストラリアへのターム留学が行われる[3]
・海外大学進学協定校推薦入試制度(UPAS)も利用可能。
その他
・個別指導塾のスクールTOMASと連携を結んでいる。

沿革

[編集]
  • 1982年9月10日 - 穎明館高等学校開校が決定される。
  • 1985年4月5日 - 第1期生入学。
  • 1986年 - 初海外研修プログラム(韓国)
  • 1987年
    • 4月1日 - 穎明館中学校開校。
    • 10月1日 - 第1回体育祭開催。
  • 1988年2月5日 - 第1回穎明館高等学校卒業式。
  • 1989年 - 中高6学年が揃う。高校制服変更。
  • 1990年 - 第1回穎明館中学校卒業式。中学校の学年定員を80名から120名に拡大。全校給食制度開始。
  • 1992年10月1日 - 第1回文化祭開催。
  • 1993年 - 穎明館中学・高等学校の各学年定員が160人となる。
  • 1997年9月10日 - 創立10周年を記念して無窮館(図書館)が竣工。
  • 2001年8月23日 - 21世紀記念館(2001 GEDENK HALLE)竣工。
  • 2006年4月7日 - 1年1学期制を採用。
  • 2007年 - 高校からの生徒募集停止、完全中高一貫校へと移行。(180名 36×5クラス)
  • 2008年4月1日 - 3テスト制を開始。
  • 2012年 - 制服変更。
  • 2016年4月1日 - 国際交流部を設置。
  • 2019年 - EMK未来プロジェクトスタート。

基礎データ

[編集]

アクセス

[編集]

京王バス「穎明館高校前」停留所があり、登下校時は京王バスが構内に乗り入れるほか、橋本駅からスクールバス(神奈川中央交通委託)の運行もある[4]

象徴

[編集]
制服
独自ブランドの指定ローファーとブレザースタイルの制服である。
冬服はEMKロゴ入りのエンブレムワッペンの黒のブレザーに深紅が入った黒のネクタイ。
女子はネクタイとリボンを自由選択。夏服は黒または白のポロシャツに半袖シャツ。どちらも青色でEMKの刺繍が入っている[5]
2007年と2012年に制服が変更されており、特に2007年以前の制服は建学の精神に基づき、欧米の私立学校の制服を模していた物である。
開校当初はフォレストグリーンのジャケットにチェックの開襟シャツという冬服だったが、1989年度からデザイン変更された。
鞄、カーディガンやコートなど学校指定のEMKブランドがある。
校歌
作詞:堀越克明、作曲:藤山一郎。各学期の始業式・終業式やEMK祭及び入学式や卒業生等の行事の際に歌われる。

施設

[編集]

広大な敷地に大ホール、天文台、温水プール等の様々な設備を備えている。

  • EMK BRIDGE
  • 21世紀記念館(大ホール)
  • 中学棟
  • 高校棟
  • 食堂
  • 無窮館
  • 体育棟
  • 400mトラック(芝生コート併設)
  • 堀越球場

学校行事

[編集]
  • 4月 - 入学式・始業式
  • 5月 - 生徒総会
  • 6月 - 1年菅平林間学校、2年広島平和体験学習、3年奈良京都体験学習、4年USA・カナダ体験学習、球技大会
  • 7月 - オープンスクール、イートンサマースクール
  • 8月 - 夏期講習、6年入試対策講習
  • 9月 - EMK学校祭(文化祭、体育祭)
  • 11月 - 芸術鑑賞(1年は鎌倉校外学習、2年は狂言、3年は歌舞伎座での歌舞伎鑑賞)
  • 12月 - 6年センター対策講習
  • 1月 - 新春中学生百人一首大会
  • 2月 - 生徒会選挙
  • 3月 - 高校卒業式・終業式・中学課程卒業証書授与式

[6]

学園祭

[編集]

学園祭は文化祭と体育祭を合わせたEMK学校祭と呼ばれている。例年9月に行われ、文化祭は土日の二日開催で体育祭は翌週の土曜に実施される。

文化祭は生物部、吹奏楽部、鉱物研究部、鉄道研究部の発表、青空ステージ(青ステ)や女装コンテスト等も行われる。 一日目閉幕後の2時間は生徒限定参加の中夜祭も催される。

体育祭は1 - 6年生の5組がそれぞれ5色に別れて競う。各色応援団による応援合戦やムカデ競争などが行われる。

部活動・委員会

[編集]

体育系

[編集]
  • 合気道部
  • 剣道部
  • サッカー部
  • 水泳部
  • 卓球部
  • ダンス部
  • 硬式テニス部
  • バスケットボール部
  • バドミントン部
  • バレーボール部
  • 中学軟式野球部
  • 高校硬式野球部
  • 陸上競技部
  • 柔道部

文化系

[編集]
  • かるた部
  • 軽音楽部
  • 室内楽部
  • 社会・茶道部
  • 将棋部
  • 吹奏楽部
  • 生物部
  • 天文部
  • 美術部
  • 演劇部
  • 鉱物研究部
  • 鉄道研究部
  • 合唱同好会
  • マスメディア研究会
  • English Club
  • 歴史部
  • 新聞同好会
  • マジック同好会

委員会

[編集]
  • 文化祭実行委員会
  • 体育祭実行委員会
  • 球技大会実行委員会
  • 選挙管理委員会
  • 保健委員会
  • 図書委員会
  • 整備委員会

[7]

国内外の提携校

[編集]
  • ブッシュスクール英語版 アメリカ合衆国の旗
    開校当初からの提携校。2校間で生徒の交換訪問や体験入学等を行っている。
  • 堀越高等学校 日本の旗
    姉妹校。ただし、学校の特色が異なる為2校間での交流は現在は無い。
  • イートン・カレッジ イギリスの旗
    創立のモデルとなっているパブリックスクール。イートン校主催のサマースクール参加校でありグローバル教育の一環で毎年生徒を参加させている[3]

主な出身者・関係者

[編集]

当校が舞台となった作品

[編集]
  • TVアニメ「ファンタジスタドール」(2013年7月 - 9月放送)
    主人公が在籍する共学の私立中高一貫校「私立聖悠学館」として登場。当校の校舎、講堂やEMKブリッジをモデルとしている。
  • TVアニメ「Re:ステージ!ドリームデイズ」(2019年7月 - 9月放送)
    主人公達が在籍する高尾山麓の中高一貫校の「私立稀星学園高尾校」として登場する。

その他

[編集]

男子校である桐朋中学校・高等学校との併願受験者が多い為男女比が9:1の時代もあったが、2012年の制服変更後は女子志願者も増えており2021年度入学の40期生の男女比はほぼ3:2になっている。

脚注

[編集]
  1. ^ 穎明館中学校の学校情報(中学受験パスナビ)の冒頭に「※系列高校での募集はない。」と掲示されている。
  2. ^ 建学の精神・沿革 - 穎明館中学高等学校
  3. ^ a b c グローバル教育 - 穎明館中学高等学校
  4. ^ アクセス - 穎明館中学高等学校
  5. ^ 制服紹介 - 穎明館中学高等学校
  6. ^ 学校行事 - 穎明館中学高等学校
  7. ^ クラブ - 穎明館中学高等学校デジタルパンフレット

関連項目

[編集]

外部リンク

[編集]