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第11航空・防空軍 (ロシア航空宇宙軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第11航空・防空軍
創設 1998年7月1日
再編成 2015年8月1日
所属政体 ロシアの旗 ロシア
所属組織 ロシア航空宇宙軍
部隊編制単位
兵科 空軍
兵種/任務 空軍
所在地 ハバロフスク地方ハバロフスク
上級単位 東部軍管区
担当地域 極東ロシア
戦歴 第二次チェチェン紛争
シリア内戦
ロシアのウクライナ侵攻
指揮官 ウラジーミル・クラフチェンコ中将
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第11航空・防空軍(だい11こうくう・ぼうくうぐん、ロシア語: 11-я армия ВВС и ПВО)は、ロシア航空宇宙軍総司令部隷下の5個の航空軍の内の1つ。管轄域は東部軍管区と同じくし、東部軍管区作戦・戦略司令部(OSK)の指揮下に入り、統合作戦を実施する。その前身は、第11航空軍である。司令部はハバロフスクに所在する。

  第11航空・防空軍の管轄域

沿革

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  • 1998年6月1日:ロシア空軍とロシア防空軍の統合に伴い、第1特別極東航空軍と第11独立防空軍が第11航空軍(11-я воздушная армия)に統合。
  • 2009年12月1日:第3航空・防空コマンドが第11航空軍から改編設立された。
  • 2015年8月1日:第3航空・防空コマンドから第11航空・防空軍に名称変更された。

編制

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2015年8月現在

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2015年8月現在、3個防空師団、1個航空師団、2個独立航空連隊、2個航空基地[1]からなる[2]。司令部はハバロフスクに所在する。

第11航空・防空軍司令部(Штаба 11-я армия ВВС и ПВО):ハバロフスク

  • 第303親衛混成航空師団(303-я гвардейский смешанная авиационная дивизия):フルバ、コムソモリスク・ナ・アムーレ南17km
    • 第22親衛戦闘機航空連隊(22-й гвардейский истребительный авиационный полк):ツェントラリナヤ・ウグロバヤ、ウラジオストク北東29km、Su-27SM/UBSu-30M2MiG-31DZ/BS
    • 第23戦闘機航空連隊(23-й истребительный авиационный полк):ジェムギ、コムソモリスク・ナ・アムーレ北東8km、Su-35SSu-27SM/UBSu-30M2
    • 第120親衛混成航空連隊(120-й гвардейский смешанный авиационный полк):ドムナ、チタ郊外、 Su-30SMSu-25/SM/UB
    • 第187親衛攻撃機航空連隊(187-й гвардейский штурмовой авиационный полк):チェルニゴフカ、Su-25SM/UB
    • 第277爆撃機航空連隊(277-й бомбардировочный авиационный полк):フルバ、コムソモリスク・ナ・アムーレ南17km、Su-24M2
  • 第257独立混成航空機連隊(257-й отдельный смешанный авиационный полк):ボリショイ、ハバロフスク市ジェレズノドロジュニ地区、An-12An-24An-26Tu-134Tu-154
  • 第799独立偵察機航空連隊(799-й отдельный разведывательный авиационный полк):ヴァルフォロメーエフカ、Su-24MR
  • 第573航空基地(573-я авиационная база)(第2級航空基地):ボリショイ、ハバロフスク市ジェレズノドロジュニ地区、Mi-24/35Mi-8Mi-26Ka-52A
    • 第?航空群(?-я авиагруппа):ガロフカ第2、 Mi-8Mi-26
  • 第575航空基地(575-я авиационная база)(第2級航空基地):チェルニゴフカ、Mi-8Mi-24Ka-52A
  • 第101独立回転翼機隊(101-й отдельный вертолётный отряд):ブレヴェスニク空港/旧天寧海軍飛行場、(択捉島)、Mi-8

過去の編制

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第3航空・防空コマンド(2013年1月)

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第11航空軍

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  • 第23防空軍団:ウラジオストクに軍団司令部を置く。防空部隊とレーダー部隊を持つ。
    • 第22戦闘機連隊:ウグローヴァヤ。Su-27
    • 第530戦闘機連隊:ソコロフカ(チュグエフカ)。MiG-31
  • 第25防空師団:コムソモリスク・ナ・アムーレに師団司令部を置く。防空部隊とレーダー部隊を持つ。
    • 第23戦闘機連隊:ジェムギ。Su-27SM。同機がロシア空軍で最初に配備された部隊である。
    • 第2電波技術連隊:コムソモリスク
  • 第303諸兵科連合師団:ウスリースクに師団司令部を置く。前線爆撃機、攻撃機と偵察機の混成部隊。
    • 第277爆撃機連隊:フルバ。Su-24
    • 第302爆撃機連隊:ヴェリノ。Su-24M
    • 第18攻撃機連隊:ガリョンキ。Su-25
    • 第187攻撃機連隊:チェルニゴフカ。Su-25
    • 第799偵察機連隊:ヴァルフォロメーエフカ。Su-24MR
  • 軍直轄部隊
    • 第257独立連隊:ハバロフスク。An-12An-26Mi-8
    • 第825独立ヘリ連隊:ガロフカ
    • 第319独立ヘリ連隊:チェルニゴフカ。Mi-24Ka-50
    • 第364独立ヘリ連隊:スレドネベーラヤ。Mi-24
    • 第280独立ヘリ連隊:ソーコル
    • 独立無人航空機飛行隊:アルセニエフ

配備数

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2015年12月時点で、第3航空・防空コマンドが配備する航空機、防空ミサイル等の推定数は、以下のようになっている[3]

司令官

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脚注

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  1. ^ この場合の「航空基地」とは、あくまで部隊単位としての呼称であり、航空基地や飛行場といった施設のことでは無い。
  2. ^ 戦闘機、攻撃機部隊の編制は雑誌AirForces Monthly,Octorber 2015による。
  3. ^ Military Balance 2016より。