ダイジョ
ダイジョ | |||||||||||||||||||||
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ダイジョの葉
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Dioscorea alata L. | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
ダイジョ、ダイショ(大薯) 他 | |||||||||||||||||||||
英名 | |||||||||||||||||||||
Ube, Purple Yam, Water Yam, Violet Yam, Greater Yam |
ダイジョ(大薯、ダイショ)は、ヤムイモ(ヤマノイモ目ヤマノイモ科ヤマノイモ属の食用種)の1種の芋類。学名 Dioscorea alata。シンショ(参薯)、デンショ(田薯)、コウシャイモ(拳薯)、オキナワヤマイモ(沖縄山芋)、タイワンヤマイモ(台湾山芋)、ウベ (フィリピン語:ube)、パープルヤム (purple yam)、ウォーターヤム (water yam) とも。奄美方言ではこうしゃまんという。
ときおり同属のヤマイモの1種と誤解されるが、ヤマイモ(ヤマノイモ、D. japonica)は同属別種である。ショヨ(薯蕷)とも混同されるが、ショヨはナガイモ(D. polystachya)のことで、これも同属別種である。
芋の中身は鮮やかな紫色をしているものが多いが、白色の品種もある。紫色のものはベニヤマイモ(紅山芋)、ベニイモ(紅芋)とも呼ぶ。紫色の色素はポリフェノールの1種アントシアニンで、ムラサキイモと同じである。ただし、ムラサキイモはサツマイモ(ナス目ヒルガオ科サツマイモ属サツマイモ。学名 Ipomoea batatas。)の紫色の品種で、ダイジョとは近縁ではない。なお、呼び分ける場合はダイショをベニイモ、サツマイモをムラサキイモと呼ぶ。[要出典]
産地・栽培
[編集]アジア、オセアニアなど、世界中の熱帯地域で広く栽培される。世界的にはヤム類の中でも主要な栽培種であり、ヤムイモの世界生産高の大部分はダイジョによって占められる[2]。
日本では沖縄県で広く栽培されるほか、鹿児島県の奄美群島を含む九州・四国などでもわずかに栽培される。本土では苗を保温施設で育てることもある。
利用
[編集]ヤマノイモやナガイモと同様にも食すが、本種を用いた料理や食品は紫色を呈す。栽培地の土地柄、沖縄料理や沖縄菓子の食材としても知られる。奄美大島南部では三献と呼ばれる正月料理の雑煮に相当する椀物に使われる。
ウベ(Ube)は紫色で粘り気のあるフレーバーとしてアイスクリームに入れることもある。フィリピンではジャムやハロハロのトッピングにもする。
脚註
[編集]- ^ GRIN (May 9, 2011). “Dioscorea alata information from NPGS/GRIN”. Taxonomy for Plants. National Germplasm Resources Laboratory, Beltsville, Maryland: USDA, ARS, National Genetic Resources Program. May 26, 2011閲覧。
- ^ 星川清親、『新編 食用作物』訂正第5版p628、昭和60年5月10日、養賢堂