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美女木ジャンクション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
美女木ジャンクション
東京外環自動車道外回り料金所付近
所属路線 C3 東京外環自動車道(外環道)
IC番号 60
料金所番号 10-037(第一入口)
03-237(第一出口)
10-038(第二入口)
03-238(第二出口)
起点からの距離 8.5 km(大泉IC/JCT起点)
戸田西IC (0.9 km)
(1.4 km) 戸田東IC
所属路線 首都高速5号標識 首都高速5号池袋線
起点からの距離 21.0 km(竹橋JCT起点)
戸田出入口 (0.0 km)
所属路線名 首都高速S5号標識 首都高速埼玉大宮線
起点からの距離 0.0 km(美女木JCT起点)
(1.5 km) 浦和南出入口
供用開始日 1993年平成5年)10月26日
通行台数 x台/日
所在地 335-0031
埼玉県戸田市美女木四丁目
北緯35度49分21.9秒 東経139度38分30.2秒 / 北緯35.822750度 東経139.641722度 / 35.822750; 139.641722座標: 北緯35度49分21.9秒 東経139度38分30.2秒 / 北緯35.822750度 東経139.641722度 / 35.822750; 139.641722
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美女木ジャンクション(びじょぎジャンクション)は、埼玉県戸田市美女木四丁目にある、東京外環自動車道(外環道)と首都高速5号池袋線首都高速埼玉大宮線[注釈 1]を接続するジャンクション(JCT)である。

本稿では便宜上、同一地点にある国道17号新大宮バイパスおよび国道298号美女木八幡交差点(びじょぎはちまんこうさてん)についても記す。

概説

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東京外かく環状道路東京外環自動車道国道298号)と首都高速道路(首都高)新大宮バイパスが直交する位置に建設されている。

付近が住宅地で用地が不足しているため、用地取得の制限からコンパクトに設計する必要があり、十字立体交差により首都高速道路と東京外環自動車道の各本線が通過する両フロアの中間に設けられたフロアにおいて、首都高速道路と東京外環自動車道を行き来するための各接続道路(ランプウェイ)が平面交差点信号機処理される、高速道路では異質な交通運用形態(一点都市型)をとっている[注釈 2]。首都高速道路で信号機により常に交通制御を行う[注釈 3]箇所としては美女木ジャンクション以外になく、かつては箱崎ロータリー江戸橋ジャンクションの本線上にも設置されていた[2][1]

一般道路部分(美女木八幡交差点)も新大宮バイパス本線が国道298号をアンダーパスしており、これらをあわせると車道のみでも5層構造、さらに横断歩道橋が設置されているため実質6層構造という他では見られない多層構造[注釈 4]となっている。

高速道路のJCT平面交差部の信号機は、事故防止のため視認性の高い大径LED信号機の設置を始め、各種の安全対策が施されている。

接続している路線

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歴史

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  • 1985年10月1日都市計画決定。
  • 1993年10月26日:首都高速5号池袋線が延伸開通し、東京外環自動車道と接続して美女木JCTの運用開始。当初は接続方向が制限された部分運用だった(後述)。
  • 1998年5月18日:首都高速埼玉大宮線が開通し、完全運用開始。

構造概説

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一般道路部

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新大宮バイパスと国道298号が平面交差する。新大宮バイパスは交差点部をアンダーパス(片側2車線)で常時直進することができる。

道路には横断歩道が無く、歩行者横断禁止のため、平面交差部の上空(外環道本線の下)に井桁状に横断歩道橋が設けられている。

高速道路部

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下から「外環道本線」「平面交差部」「首都高速本線」の3層の高架道路が設けられている。外環道と首都高速の本線はそれぞれ片側2車線でジャンクションを直進通過している。つまり、外環道や首都高速をそのまま直進する分には、当ジャンクションの信号機に遭遇することはない。

平面交差部は外環道・首都高速の本線から分岐したランプがジャンクション地点で十字交差点となって交わり、各方面に分岐した後に外環道・首都高速のそれぞれ本線に再び合流する。外環方向に向かうランプには、外環道の料金収受のための料金所が設けられている(首都高速は志村本線料金所浦和南本線料金所で料金収受する)。

平面交差部で左折方向となる「首都高速5号池袋線 → 外環道大泉方面」と「外環道三郷方面 → 首都高速5号池袋線」については常時左折可の処理を行うことで、信号現示にかかわらず進行することができるが、それ以外の方向については交差点部の信号現示に従って進行する必要がある。なお、左折方向であっても、近傍の戸田出入口に向かう交通と輻輳する恐れのある「外環道大泉方面 → 首都高速5号池袋線」方向は信号機の指示に従う必要がある。なお、平面交差部では交差点の構造上および交通規制上、外環道両方面からは直進することができない(必ず右折または左折する必要がある)。

また、首都高速5号池袋線の下り本線から分岐したランプと戸田入口との合流部にも信号機が設置されている。

高速道路部の平面交差にかかる経緯

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1993年に首都高速5号池袋線が美女木JCTまで延伸開通して外環道と丁字交差で接続する際、美女木JCTを管轄区域とする埼玉県警察は、JCT内での信号機の運用は交通事故を招く恐れがあると懸念したため、信号機処理を行わなくてもよいように以下の通行のみを可能とした。

  • 外環道三郷方面 → 首都高速5号池袋線(左折進行)
  • 首都高速5号池袋線 → 外環道大泉方面(左折進行)
  • 外環道大泉方面 → 首都高速5号池袋線(右折進行)

残る「首都高速5号池袋線 → 外環道三郷方面」の右折については認めず、手前の首都高速戸田南出入口で一旦新大宮バイパスへ流出させ、美女木八幡交差点から国道298号を経由して外環道戸田東ICから流入させる処置が取られた。

しかし、1998年に首都高速埼玉大宮線が開通した際、戸田出入口から首都高速埼玉大宮線方面へ直進できるようにすることと、交差点内での各方面からの右折進路を制御する必要があり、JCT内の各種安全対策を採ることを条件に信号運用による十字供用が警察により認められた。JCT内での最高速度は30km/hとされたほか、平面交差部へ進入する案内標識は、高速での進入を防ぐ目的で、特例的に一般道路の案内標識と同じ青地のものが用いられている[3]

外環道料金所

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美女木第一料金所(三郷方面入口)

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  • レーン数:3
    • ETC専用:2
    • 一般:1

美女木第二料金所(大泉方面入口)

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  • レーン数:2
    • ETC専用:1
    • 一般・ETC:1

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C3 東京外環自動車道
(52)和光北IC/新倉PA - (53)戸田西IC - (60)美女木JCT - (61)戸田東IC - (62)外環浦和IC - (63)川口西IC
首都高速5号標識 首都高速5号池袋線
(518)戸田出入口 - 美女木JCT
首都高速S5号標識 首都高速埼玉大宮線
美女木JCT - (S551)浦和南出入口/TB

ギャラリー

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脚注

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注釈

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  1. ^ a b 首都高速5号池袋線と首都高速埼玉大宮線の本線車道が直結している。
  2. ^ ただし、自動車専用道路のオンランプとオフランプ(2方向のみ)が平面交差し、これらが信号機処理される事例は複数ある。
  3. ^ 非常事態に備えたトンネル用の信号機は首都高速道路にも多数存在する[1]
  4. ^ 西新宿ジャンクションは、直下の初台交差点と地下の京王新線を加えると、当ジャンクションを上回る7層構造となっている。

出典

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  1. ^ a b 首都高本線で信号待ち? いまや幻、江戸橋JCTの信号機 設置の経緯と撤去できたワケ”. 乗りものニュース(メディア・ヴァーグ) (2017年6月24日). 2024年7月4日閲覧。
  2. ^ 箱崎ロータリーの信号機を撤去しました”. 首都高速道路株式会社 (2024年12月10日). 2024年12月10日閲覧。
  3. ^ 美女木JCTに信号機がある理由 首都高と外環道の「交差点」 案内標識も…?”. 乗りものニュース (2017年12月12日). 2018年3月11日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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