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HANEDA GLOBAL WINGS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
羽田空港跡地から転送)

HANEDA GLOBAL WINGS(ハネダ グローバル ウイングス)は、大田区が主体となって整備している東京都再開発区域で、沖合展開事業によって移転した東京国際空港(羽田空港)の跡地にあたる。

概要

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羽田空港では1984年(昭和59年)から2006年(平成18年)にかけて沖合展開事業が行われ、空港施設や滑走路が沖合に隣接して整備された埋立地に段階的に移転した。その跡地の大部分は再拡張事業による国際線地区(現在の第3ターミナルなど)の用地となったが、残る約53haが未利用地となった[1]。この地は国有地であったことから、この地の利用については国土交通省東京都、大田区、品川区からなる羽田空港移転問題協議会において検討が進められてきた[2]。その結果、2008年(平成20年)3月28日に開催された第49回協議会において、跡地の土地利用の方向性を示した「羽田空港跡地利用基本計画」が策定され[3]2010年(平成22年)10月には、それを具体化した「羽田空港跡地まちづくり推進計画」がとりまとめられた[4]

2020年令和2年)、これまで「羽田空港跡地」と呼ばれていた区域名称が「HANEDA GLOBAL WINGS」に決定した[5]

区域

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第1ゾーン

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第1ゾーンは「空港・市街地近接性を活かした創造と交流ゾーン」と位置付けられ、大田区のみならず日本全体の経済成長に資するため、官民連携により世界と地域をつなぐ「新産業創造・発信拠点〜HANEDAゲートウェイ〜」を形成することとしていた[6]

HANEDA INNOVATION CITY

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2017年5月19日鹿島建設を代表企業とする応募グループが事業者に決定し[7]HANEDA INNOVATION CITYが建設された。2020年(令和2年)7月3日に一部施設が開業し、2023年(令和5年)11月16日に全面開業となった。

第2ゾーン

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第2ゾーンは「国際線地区に隣接することを活かした交流ゾーン」と位置付けられた。

羽田エアポートガーデン

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2016年、国土交通省は第2ゾーンの開発に向け、民間事業者を公募した[8]。同年2月までに「住友不動産・東京国際空港プロジェクトチーム」、「日本空港ビル京急三菱地所大成グループ」、ANAホールディングスを中心とする「グローバル・ウイングス羽田チーム」の3グループが応募し、最も評価の高かった「住友不動産・東京国際空港プロジェクトチーム」が選定された[9]。住友不動産は区域に羽田エアポートガーデンを整備した。当初は2020年(令和2年)4月19日の開業を予定していたが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行の影響で延期となり、2023年(令和5年)1月31日に全面開業となった[10][11]

ソラムナード羽田緑地

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第2ゾーンの多摩川沿いには、羽田空港から飛び立つ飛行機を望み、自然あふれる多摩川が調和する全国でも稀な立地を活かし、周囲を一望できる「展望テラス」や「休憩施設」、「散策路」からなる親水緑地「ソラムナード羽田緑地」が大田区によって整備された[12]。2019年(平成31年)4月1日に一部が開園した後、翌2020年4月に全長1.1キロの緑地が開園した。その後、河口部へ約0.9キロ拡張する都市計画の変更が2021年11月に決まり、2024年(令和6年)4月1日に全面開業した[13]

出典

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  1. ^ 羽田空港の「跡地」って? 拡張を続ける日本の玄関口、その一角で再開発が本格化”. 乗りものニュース (2017年7月28日). 2024年4月6日閲覧。
  2. ^ 羽田空港跡地利用基本計画(平成20年3月) - 大田区
  3. ^ 羽田空港跡地利用基本計画』(PDF)(プレスリリース)大田区、2008年3月28日https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/haneda_airport/kukoatochi/atochiriyoukihonkeikaku.files/atochiriyoukihonkeikaku.pdf2024年4月6日閲覧 
  4. ^ 羽田空港跡地まちづくり推進計画』(PDF)(プレスリリース)羽田空港移転問題協議会、2010年10月https://www.toshiseibi.metro.tokyo.lg.jp/kiban/haneda/haneda_suishinplan.pdf2024年4月6日閲覧 
  5. ^ 「羽田空港跡地」に代わるエリアの名称を「HANEDA GLOBAL WINGS」に決定』(PDF)(プレスリリース)国土交通省、2020年https://www.mlit.go.jp/common/001328406.pdf2024年4月6日閲覧 
  6. ^ 羽田空港跡地第1ゾーン整備方針』(PDF)(プレスリリース)大田区、2015年7月https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/sumaimachinami/haneda_airport/kukoatochi/haneda-atochi-seibihousin.files/seibihousin.pdf2024年4月6日閲覧 
  7. ^ 「羽田空港跡地第1ゾーン整備事業(第一期事業)」に係る基本協定の締結について”. 大田区 (2017年8月22日). 2020年8月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年4月6日閲覧。
  8. ^ 国交省、羽田空港跡地の開発事業者公募、ホテルや複合施設など”. TravelVision (2016年1月5日). 2024年4月6日閲覧。
  9. ^ 羽田空港跡地、住友不動産チームが開発…2020年6月に開業”. レスポンス (2016年7月1日). 2024年4月6日閲覧。
  10. ^ 羽田空港第3ターミナル(国際線)直結のオールインワン・ホテル『羽田エアポートガーデン』始動 - 住友不動産 2022年10月6日
  11. ^ 「ここは、新しい羽だ。」羽田空港第3ターミナル国際線直結の複合施設『羽田エアポートガーデン 』全面開業 - PR TIMES 2023年1月31日
  12. ^ 羽田空港跡地第2ゾーン内に、「ソラムナード羽田緑地」が開園”. sky-budget (2019年4月8日). 2024年4月6日閲覧。
  13. ^ 羽田空港に撮影新名所 多摩川沿い「ソラムナード」拡張部、3/31事前開園”. Aviation Wire (2024年3月30日). 2024年4月6日閲覧。

関連項目

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