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穿刺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
腹腔穿刺から転送)

穿刺(せんし, puncture)とは、注射針などの先端の尖った中空の器具を用いて、検査したいものを切開せずに内容を調べること。主に医療行為としての意味を指す。

種類

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穿刺では、内容物を吸引・排出することができるため、また経路を通じて薬物を投与できるため、検査と同時に治療を兼ねることもある。

胸腔穿刺

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胸水を採取し、診断に用いる。多量の胸水がある場合には、ドレナージを行い、呼吸を改善させることもある[1][2]

心嚢穿刺

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心嚢液を採取する。心タンポナーデでは、心嚢液による圧迫が取れ、心機能が改善する。

腹腔穿刺

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腹水を採取する。多量の腹水に対してはドレナージを行うこともある。

脳脊髄液を採取する。穿刺ルートを通じて、造影剤を注入し、レントゲン撮影などを行うこともある[3]

関節穿刺

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関節液を採取または吸引する。

種々の臓器で行われる。甲状腺乳房内に生じたしこり[4]など表皮から近い臓器で用いられることが多い。

脚注

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  1. ^ 胸腔穿刺による胸水除去 - 05. 肺疾患”. MSDマニュアル プロフェッショナル版. 2023年11月12日閲覧。
  2. ^ 祥一, 太田; 昌, 鈴木; 正憲, 西川 (2013). “手技:胸腔穿刺およびドレナージ”. 日本内科学会雑誌 102 (5): 1243–1247. doi:10.2169/naika.102.1243. https://www.jstage.jst.go.jp/article/naika/102/5/102_1243/_article/-char/ja/. 
  3. ^ 脊髄造影検査 - 岡山大学病院 整形外科 脊椎・脊髄グループ”. www.onitaiji.com. 2023年11月12日閲覧。
  4. ^ Q7.穿刺吸引細胞診や針生検はどのようなときに行われますか。”. 患者さんのための乳癌診療ガイドライン2019年版. 2023年11月13日閲覧。

関連項目

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