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自然白金

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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自然白金
自然白金
分類 元素鉱物
シュツルンツ分類 1.AF.10
Dana Classification 1.2.1.1
化学式 Pt
結晶系 等軸晶系
へき開 なし
モース硬度 4.5 - 5
光沢 金属光沢
鋼灰色
条痕 灰白色
比重 純粋な白金であれば、20 ℃の時に、21.450[1]
文献 [2][3]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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自然白金(しぜんはっきん、native platinumplatinum)とは、白金を主成分とした元素鉱物である。白金は、箔や粒の形で産出する事例が多い。ナゲットは稀であり、結晶体を示す事例も稀である。

産出地

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日本列島では北海道で産出した記録が残る。なお、自然白金に関する世界初の文書記録は、1500年代にスペイン人がコロンビア・リオピントの金砂鉱床から発見した時の物である。自然白金の重要な産地としては、南アフリカ共和国のブッシュベルト複合岩体とトランスパール、アメリカ合衆国モンタナ州のスティルウォーター複合岩体とアラスカ州のグッドニュースベイ、カナダのオンタリオ州、ロシアのノルリスクが挙げられる[4]

性質・特徴

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自然白金の結晶系等軸晶系である。化学組成の主成分は Pt だが、多くの場合で不純物が混ざった状態で産出する。不純物としては、白金以外の白金族元素が少量含まれていたり、場合によっては、などの地球に多く含まれる元素や、なども少量含む。ところで、純粋な白金の密度を有効数字2桁で大雑把に言えば、21 (g/cm3)程度である。もちろん、白金の純度が高ければ、自然白金の密度も21 (g/cm3)に近付くものの、産出した自然白金の密度は、14 (g/cm3)から19 (g/cm3)程度である。純粋な白金の密度よりも低い理由は、白金よりも密度の低い不純物が混ざるために他ならない。

なお、ほとんどの自然白金とされる標本は、実際には「Isoferroplatinum[注釈 1]」という別の鉱物に分類されるようである。

自然白金グループ

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脚注

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注釈

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  1. ^ Isoferroplatinumとは、白金の他に、パラジウム、鉄、銅を主に含む合金として産出する鉱物である。

出典

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  1. ^ 桜井 弘 『元素111の新知識』 p.316 講談社(ブルーバックスB1192) 1997年10月20日発行 ISBN 4-06-257192-7
  2. ^ 国立天文台 編『理科年表 2008年版』丸善、2007年、636頁。ISBN 978-4-621-07902-7 
  3. ^ 文部省 編『学術用語集 地学編』日本学術振興会、1984年。ISBN 4-8181-8401-2http://sciterm.nii.ac.jp/cgi-bin/reference.cgi 
  4. ^ ロナルド・ルイス・ボネウィッツ著、青木正博訳『ROCK and GEM 岩石と宝石の大図鑑』誠文堂新光社 2007年 113ページ

参考文献

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関連項目

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外部リンク

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  • Platinum (英語), MinDat.org, 2011年4月11日閲覧 (英語)
  • Platinum (英語), WebMineral.com, 2011年4月11日閲覧 (英語)
  • 福岡正人. “鉱物リスト”. 地球資源論研究室. 広島大学大学院総合科学研究科. 2011年4月11日閲覧。