武蔵丘車両基地
座標: 北緯35度52分14.8秒 東経139度18分29.4秒 / 北緯35.870778度 東経139.308167度
武蔵丘車両基地(むさしがおかしゃりょうきち)は、埼玉県飯能市にある西武鉄道の車両基地。
概要
[編集]池袋線東飯能 - 高麗間に位置する武蔵丘信号場に隣接し、また武蔵丘車両検修場が隣接する。車両が武蔵丘車両検修場に入場・出場する際は、当車両基地の構内を通る。
4000系電車は全車が当車両基地所属である。
また、横瀬車両基地を統括しており電気機関車E31形の月検査点検(一部列車検査)も行っていた。甲種輸送の回送検査は当車両基地しか行っていない。
東飯能駅付近の複線化と、西武グループにより1984年1月27日に飯能市議会全員協議会の場で公開された「武蔵丘分譲地」[1]造成計画に合わせて、現在の武蔵丘信号場の位置への新駅設置構想も公表され、「文化新聞」の1984年3月1日号にも概要が掲載されていたが、市民の反対運動と景気の後退により造成計画が中止された[2]こともあり車両基地と検修場の開設以外は実現には至っていない。
なお、池袋線所属の車両の行先表示器には新駅設置構想の名残で「武蔵丘」のコマが用意されている。
池袋線の本線を挟んで2つのエリアに分かれており、当初よりある南東側がA地区、後に増設された北西側がB地区となっている[3]。
配線図
[編集] ← 飯能 方面 |
→ 吾野 方面 |
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凡例 出典:[5][6] |
所属車両
[編集]2024年4月1日現在[7]
以上344両
このほか、池袋線系統で運用される当基地所属以外の車両も留置されることがある。小手指車両基地所属の自社車両のほか、2024年3月改正ダイヤでは東京メトロ・東急東横線の車両がそれぞれ10両編成1本ずつ夜間滞泊する運用が組まれている。
沿革
[編集]- 1988年(昭和63年)11月 - 輸送力増強のため、電留線として開設[4]。
- 2000年(平成12年)3月29日[8] - ダイヤ改正時に武蔵丘車両管理所として開設[3]。事前に検修棟等の増築工事を行い、保谷車両管理所(現・保谷電留線)の組織を移管した[3]。
- 2001年(平成13年)7月 - 組織改正により池袋線車両所武蔵丘車両基地となる。
脚注
[編集]- ^ 近隣にあるプリンスホテル運営の「武蔵丘ゴルフコース」に合わせた名称だった。
- ^ やませみ42号 - NPO法人 天覧山・多峯主山の自然を守る会、2005年4月1日発行。
- ^ a b c 「鉄道ピクトリアル」2002年4月臨時増刊号(通巻716号) 車両所の概要 pp.53 - 57
- ^ a b c d e 「鉄道ピクトリアル」2013年12月臨時増刊号(通巻884号) 車両所の概要 pp.69 - 75
- ^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第884号 2013年12月 臨時増刊号 「特集 - 西武鉄道」、巻末折込「西武鉄道線路略図」
- ^ 川島令三『中部ライン 全線・全駅・全配線 第11巻 埼玉南部・東京多摩北部』講談社、2011年2月、18-19頁頁。ISBN 978-4062700719。
- ^ 交友社『鉄道ファン』2021年8月号(通巻724号)付録「大手私鉄車両ファイル」
- ^ 2019会社要覧(全ページ一括)(PDF) 年譜 p.75 - p.81
参考文献
[編集]- 『鉄道ピクトリアル』 鉄道図書刊行会
- 大久保洋一 「車両管理所の概要」1992年5月臨時増刊号(通巻560号) pp.51 - 55
- 鳥居武徳 「車両所の概要」 2002年4月臨時増刊号(通巻716号) pp.53 - 57
- 渡辺晃一「車両所の概要」2013年12月臨時増刊号(通巻884号) pp.69 - 75