鑁阿寺
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(足利氏館から転送)
鑁阿寺 | |
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国宝の本堂 | |
所在地 | 栃木県足利市家富町2220 |
位置 | 北緯36度20分15.1秒 東経139度27分8.1秒 / 北緯36.337528度 東経139.452250度座標: 北緯36度20分15.1秒 東経139度27分8.1秒 / 北緯36.337528度 東経139.452250度 |
山号 | 金剛山(こんごうさん) |
院号 | 仁王院(におういん) |
宗旨 | 新義真言宗 |
宗派 | 真言宗豊山派 → 真言宗大日派 |
寺格 | 本山 |
本尊 | 大日如来 |
創建年 | 1196年(建久7年) |
開基 | 鑁阿(足利義兼) |
正式名 | 金剛山仁王院法華坊鑁阿寺 |
別称 | 大日様 |
札所等 |
(御朱印)関東八十八箇所第16番(大日如来) 聖観音 大黒天(足利七福神) |
文化財 |
本堂(国宝)、鐘楼、経堂、金銅鑁字御正体ほか(国の重要文化財) 足利氏宅跡(国の史跡) 御霊屋、多宝塔、木造大日如来像、木造足利歴代将軍坐像ほか(県文化財) |
公式サイト | 中世武士の居館跡 足利一門の氏寺 大日尊 鑁阿寺 |
法人番号 | 3060005006612 |
鑁阿寺(ばんなじ)は、栃木県足利市家富町にある真言宗大日派の本山。「足利氏宅跡(鑁阿寺)」(あしかがしたくあと ばんなじ)として国の史跡に指定されている。本堂は国宝に指定されている。日本100名城の一つ。
概要
[編集]寺号の詳名は「金剛山 仁王院 法華坊 鑁阿寺(こんごうさん におういん ほっけぼう ばんなじ)」と称する。足利氏の氏寺。本尊は大日如来。
鑁阿寺はもともとは足利氏の館(やかた)であり、現在でも、四方に門を設け、寺の境内の周りには土塁と堀がめぐっており、鎌倉時代前後の武士の館の面影が残されている。
節分行事として鎧年越があり、鎌倉時代に足利泰氏が武者500騎を集めたのが起源とされ、1915年(大正4年)に地元の繊維業者の有志によって武者行列として復活した[1]。
歴史
[編集]- 12世紀半ば - 足利氏の祖・源義康が同地に居館(足利氏館)を構える。
- 1196年(建久7年) - 足利義兼(戒名:鑁阿)が理真を招聘し、自宅である居館に大日如来を奉納した持仏堂、堀内御堂を建立。
- 1234年(文暦元年) - 足利義氏が伽藍を整備、足利氏の氏寺となる。
- 南北朝時代 - 鶴岡八幡宮の支配下となる。
- 1908年(明治41年) - 鑁阿寺本堂が古社寺保存法に基づく特別保護建造物(現行法の重要文化財に相当)に指定される。
- 1922年(大正11年)3月8日 - 「足利氏宅跡」として国の史跡に指定される。
- 1950年(昭和25年) - 文化財保護法の制定により、本堂が重要文化財に指定される。
- 1951年(昭和26年) - 真言宗豊山派から大日派として独立。
- 2006年(平成18年)4月6日 - 「足利氏館」として日本100名城(15番)に選定される。
- 2013年(平成25年)8月7日 - 本堂が国宝に指定される[2][3][4]。
文化財
[編集]国宝
[編集]- 本堂 - 入母屋造、本瓦葺き。桁行(間口)5間、梁間(奥行)5間(「間」は長さの単位ではなく、柱間の数を指す)。正安元年(1299年)の建立だが、応永14年から永享4年(1407年 - 1432年)の間に大規模な改造が行われ、この時に柱をすべて入れ替え、正面に向拝を付した。平面構成は前方2間分を外陣、後方3間分を内陣及び脇陣とする密教仏堂の形式だが、建築様式は禅宗様を基調とする。組物を詰組とし、柱に粽(ちまき)を設け、扉を桟唐戸、壁を竪板壁とする点などは禅宗様の要素だが、組入天井、板敷の床など和様の要素もある。密教寺院における禅宗様仏堂の初期の例として、また関東地方における禅宗様の古例として貴重である。2013年に国宝指定[5]。
重要文化財(国指定)
[編集]- 鐘楼
- 経堂
- 金銅鑁字御正体(こんどう ばんじ みしょうたい)
- 青磁浮牡丹香炉1口、青磁浮牡丹花瓶2口
- 仮名法華経 「巻第一」に元徳2年(1330年)の奥書がある
- 鑁阿寺文書 36巻、8冊、7幅(615通)[6]
重要美術品(国認定)
[編集]栃木県指定有形文化財
[編集]- 御霊屋(栃木県指定有形文化財(建造物))
- 多宝塔(栃木県指定有形文化財(建造物))
- 太鼓橋(栃木県指定有形文化財(建造物))
- 東門・西門(栃木県指定有形文化財(建造物))
- 山門(仁王門)(栃木県指定有形文化財(建造物))
- 木造大日如来像 - 室町時代(栃木県指定有形文化財(彫刻))
- 木造足利歴代将軍坐像(栃木県指定有形文化財(彫刻))
- 木造不動明王坐像(栃木県指定有形文化財(彫刻))
足利市指定文化財
[編集]- 宝庫
- 北門
- 観音壇厨子
- 智願寺殿御霊屋(蛭子堂)
- 御水屋
- 中御堂(不動堂)
- 木造 武将像
- 木造 足利義兼坐像
- 紙本著色 鑁阿上人自画像
- 紙本著色 両界曼荼羅図
- 紙本著色 足利義氏像
- 明治宮殿杉戸下絵(附作成資料)
- 綿布墨画 龍図陣羽織
- 絹本墨画淡彩 雪景山水図
- 唐織十二天袈裟
- 太刀銘 則重
- 一山十二坊図
- 紙本著色 足利城古絵図
史跡(国指定)
[編集]- 足利氏宅跡
現地情報
[編集]所在地
[編集]- 栃木県足利市家富町2220
交通アクセス
[編集]参考文献
[編集]関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ “節分行事の「鎧年越」参加権、ふるさと納税返礼品に 栃木・足利”. 毎日新聞 (2023年12月15日). 2023年12月18日閲覧。
- ^ 平成25年8月7日文部科学省告示第128号
- ^ “栃木「鑁阿寺本堂」国宝指定へ”. NHKニュース (日本放送協会). (2013年5月17日). オリジナルの2013年5月19日時点におけるアーカイブ。 2013年5月19日閲覧。
- ^ “鑁阿寺が国宝に正式決定(2013年8月8日 朝刊)”. 下野新聞社. 2013年8月8日閲覧。[リンク切れ]
- ^ (『月刊文化財』598号、2013年)、pp.4 – 8, 60
- ^ 文化庁公式サイトの「国指定文化財等データベース」に「35巻、8冊、8幅」とあるのは誤りで、「36巻、8冊、7幅」が正当(昭和61年6月6日文部省告示第90号で員数変更)。
- ^ 鑁阿寺の宝物 足利市教育委員会 2004
- ^ 栃木県足利市観光・旅行見所ナビ
- ^ 公式
- ^ 御朱印巡りの旅
- ^ 公式、足利市
- ^ 足利市観光協会、足利のお寺、御朱印巡りの旅、tamalotus2.exblog.jp
- ^ 公式、足利市観光協会
- ^ 足利市観光協会
- ^ 大岩山毘沙門天とも
- ^ 日本三佛 大岩山毘沙門天 最勝寺(公式)、足利市、足利市観光協会
- ^ 公式
- ^ 公式
外部リンク
[編集]- 鑁阿寺公式サイト
- 鑁阿寺(足利市ホームページ)
- 鑁阿寺(栃木の情報)
- 国指定文化財等データベース(文化庁)