車いすの部
車いすの部(くるまいすのぶ)は、テニス、マラソンなどのスポーツの競技会において、健常者が参加する一般の部とほぼ同時期に同会場で開催される、車いす使用者による障害者スポーツの競技会。海外のマラソン大会などで”wheelchair division”として行われるものの訳語であり、「車いす部門」と表記されることもある。
テニス
[編集]「車いすテニス」については、世界4大大会開催期間中に、同会場で行われている。(詳細は、「車いすテニス」参照)
マラソン
[編集]健常者が参加する市民マラソンなどにおいて、健常者がスタートする5~10分前に同じコースをスタートする。車いすマラソンの世界記録は1時間20分14秒(2010年8月29日現在)、100mごとのラップは11秒4であり、上位クラスの選手であれば、健常者より先にフィニッシュするため、決勝判定時に錯綜することなく大会を運営できる。
世界で初めてマラソン大会に「車いすの部」を設けたのはボストンマラソンであり、その後、シカゴマラソン、ニューヨークシティマラソン、ロンドンマラソン、ベルリンマラソン、ホノルルマラソンなど多くの海外マラソン大会で実施されている。 日本において、42.195kmのフルマラソンで車いすの部が行われているのは東京マラソンと大阪マラソンの2大会のみであるが、ハーフマラソン以下の距離の大会では、仙台国際ハーフマラソン、横浜マラソン(10km)など、全国各地で開催されている。 (詳細は、「車いすマラソン」参照)
その他のスポーツ
[編集]卓球、バドミントンなどで車いすの部が行われることがあるが、ウィルチェアーバスケットボールなど、規模が大きくなる競技については、健常者の大会とは独立して別日程、別会場で行われることが多く、車いすの部という表現が使われることは稀である。