乗務員交代
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乗務員交代(じょうむいんこうたい、英語: Crew change)は、鉄道やバスなどの交通機関で、運行の途中で乗務員が交代することである。
概要
[編集]乗務員交代とは、国土交通省および厚生労働省の定める省令、労働基準法及び鉄道事業者・バス事業者・タクシー会社・航空会社・船舶事業者によって定められた規定労働時間を遵守するために、ある区間や時間に応じて乗務員を交代させることである。基本的には、列車等が停車しているときに行われるが、運行中に行われることもある。
主な例
[編集]鉄道
[編集]乗務員部署が設置されている最寄り駅での交代。
同一列車において、運行会社が異なる駅での交代。
同一列車に複数組の乗務員を乗せて走行中に行う例
- 国鉄151系「こだま」
- 近鉄特急
- ロンドン・アンド・ノース・イースタン鉄道「フライング・スコッツマン」(イギリス)
- 蒸気機関車時代にロンドン - エディンバラでノンストップ運転を行うためにコリドー・テンダーと呼ばれる通路付きの炭水車を連結、控え番の機関士と機関助士は客車に便乗して走行中に交替していた。蒸気機関車に必要な水は線路に並行して設けられた水路から吸い上げて給水していた。
バス
[編集]路線バスでは始発・終着および営業所最寄りのバス停留所で行われる。長距離を走る高速バスや夜行バスでは停留所やパーキングエリア、道の駅、ドライブインなどで行われる[4]。高速バスや貸切バスでは所定の運行距離を超える場合は2名乗務となるが[5]、高速バスではジェイアールバス関東新城支店のような乗務員の乗り継ぎ拠点を設けてワンマン運転とすることがある。交替地点と営業所や休憩場所への移動は徒歩や業務用の乗用車・自転車を用いたり、同じ時間帯に休憩や出庫・入庫を行う他のバスに便乗したり、発着地や交通事情によっては鉄道や他社の路線バスで移動したりする。
航空機
[編集]大陸間路線のような長距離の国際線では操縦士を3名以上配置するマルチクルー編成を採ることがある。この場合は巡航中に操縦士の交替が行われ、控え番の操縦士は機内に設置された乗務員専用の休憩室:クルーレストや指定された客席で休憩・待機を行う。副操縦士同士がコンビを組むことを避けるため、必ず一人が機長として操縦するように機長資格を持つ操縦士を編成に2名以上組み込む必要がある。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 日本経済新聞社・日経BP社. “3回変わる周波数・乗務員交代… 北陸新幹線「秘話」|トラベル|NIKKEI STYLE”. NIKKEI STYLE. 2021年7月1日閲覧。
- ^ “東海道新幹線開業時、運転士は走行中に交替し”. マイナビニュース. 2021年7月閲覧。
- ^ 稲見眞一 (2012年3月19日). “名阪ノンストップ特急へのレクイエム(6)”. 中京テレビ放送. 2021年7月7日閲覧。
- ^ “運行管理体制”. www.jrbuskanto.co.jp. ジェイアールバス関東. 2021年7月1日閲覧。
- ^ “高速乗合バス及び貸切バスの交替運転者の配置基準について”. 厚生労働省. 2021年7月7日閲覧。